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ドラゴン桜 教育活用法 10話 教える素養・教わる素養

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最終回、
見る方もスカッとする終わり方
前作の生徒役の5人も登場
(矢島くん(山下智久)は声だけでしたが)し、
大きな反響を残しての終了となりました。

 

今回のドラマでは
東大に入ることだけではなく、
生き方そのものに問いかけ、
今の生活を変えていくためのヒントも
多数盛り込まれていました。

 

そこで思ったこと
教える側と教わる側
教える人にはどんな素養が必要で
教わる人にはどんな素養が必要なのか。

 

このドラマと結びついているものから、
それぞれ3つずつ
ピックアップして取り上げたく思います。

 

現在教員の方、これから教員を目指す方、
また、教わる立場の中高生のみなさんへ


知っておくと得をする
それぞれの立場における基本的な素養について、
まとめていきますね。

 

なお、9話までの勉強法や、
自分自身との向き合い方については、
過去記事にも多数掲載していますので、
どうぞご覧ください。

ドラゴン桜 教育活用法 1・2話 楓からみる理想の親子関係

ドラゴン桜 教育活用法 3話 本質を掴む学習ツール3選

ドラゴン桜 教育活用法 4話 最新勉強法×普遍的勉強法のコラボ

ドラゴン桜 教育活用法 4話-2 東大合格 家庭の10カ条

ドラゴン桜 教育活用法 5話 「学び」=「遊び」 その土台の作り方

ドラゴン桜 教育活用法 6話 勉強する子としない子の差って何?

ドラゴン桜 教育活用法 6話-2 読解力が受験を(数学も)制す

ドラゴン桜 教育活用法 7話 早瀬から考える「幸せ」育成法

ドラゴン桜 教育活用法 7話-2 天野から学ぶ「気分」変化術

ドラゴン桜 教育活用法 8話 「なぜ」の繰り返しで弱点をなくす方法

ドラゴン桜 教育活用法 8話 受験の夏 タイプ別勉強法(前編)

ドラゴン桜 教育活用法 8話 受験の夏 タイプ別勉強法(後編)

ドラゴン桜 教育活用法 9話 普段から活用できる「共通テストの心構え」

 

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教わる側(生徒)の素養


まずは、生徒のみなさんが、
自分の可能性を伸ばし、
自分の道を切り拓くことが
できるようになるための素養です。

 

 

素直であること


学力を上げるうえで大切なことは、
素直であることです。

 

目の前の教員が言うことを、
最初は疑わずにやってみること。

 

実際にやってみると、
思っている以上に楽しかったり、
興味が湧くことも出てきます。

 

教員は、その道の熟練者。

 

身をもって楽しい・身につくことを知っていて、
生徒の皆さんに伝えています。

 

ぜひ、1つでも多くのことを
まずは素直に吸収して、
試すようにしてみましょう。

 

それでも、性に合わないときは、
自分の中でマイナーチェンジをすればいいですよ。

 

自分の中でちょっと変化をさせて、
しっくりくるようにしてみる。

 

それを繰り返していくと、
応用力も身についてきます。

 

何事も素直に取り入れようとする人は、
何事も試してみる人なので、
トライ&エラーを繰り返すことができる人になります。

 

人生は成功と失敗の繰り返し。

 

その中で、失敗から多くを学び、
成功からも多くを学び次に活かせる人は、
経験上、30歳以降にググっと伸びてきますよ。

 

 

悔しいと感じること


東大専科で東大に落ちた生徒は、
これまでにない悔しい気持ちを
味わうことになりました。

 

藤井くん(鈴鹿央士)と早瀬さん(南沙良)、
この2人のショックは
計り知れないものだったでしょう。

 

他の専科のメンバーも、
模試や共通テストで、
全員が1度は悔しい思いをしています。

 

悔しい、だから何とかしたい!

 

そう思う生徒は必ず伸びます。

 

次に何をしたらいいのか、
ちゃんと正面から向き合って考えるからです。

 

自分と向き合うことによって、
新しいことを考えたり、
今までの考え方をブラッシュアップしたり、
変化させることができます。

 

悔しいという想いを大切にし、
次にこうしてみようかと、
前向きに変化させられる生徒
これが、伸びる生徒に共通していることです。

 

 

大切な人との絆を作ること


最終回での主役は、藤井くんだったかもしれません。

 

東大入試本番で、
健太くん(細田佳央太)が絡まれているのを助け、
右手首を負傷。

 

それが影響してか、入試は不合格。

 

でも、桜木に問い詰められても、
藤井くんはこう振り返ります。

 

あの日お前を助けた時
なんか……嬉しくて……

 

前の自分じゃ絶対助けたりしなかった

 

でも助けに行けたんだ

 

なんか、そんな自分になれたことが
嬉しくて、嬉しくて

 

その後の試験も興奮しちゃって……

 

でも、後悔してないからな
健太、気にするなよ

 


藤井くんの人間としての成長を感じる場面でした。

 

私自身、目頭が熱くなりました。。。

 

共通の目標を持っている人の中には、
必ず波長の合う人が出てきます。

 

今回、藤井くんと健太くんの間には、
しっかりと友情の絆が育まれていました。

 

目標に向かって努力する人には、
必ず同じ波長の仲間が集まります。

 

その縁を大事にすることで、
これからの人生が開けてきます。


私は、Twitterとブログを始めたことがきっかけで、
たくさんの出会いに恵まれました。

 

書籍化、WEBでのインタビュー、
雑誌編集長との対話
様々な場面で活躍されている方との交流など……

 

これからも、
このご縁は大切にしていきたいですし、
もっともっと多くの方から多くのことを学びたい、
そう強く思うようになりました。


自分を信じて、動いて、
たくさんの人を惹きつけ、幸せにできる、
そんな人になるべく、磨いていきましょうね。

 

 

教える側(教員)の素養


続いて、教える方の素養についてです。

 

教えるために心がけておくこと、
持っておくべき考え。

 

教員の立場だけでなく、
実社会での経験も豊富になってきた亀きちが
今思う、教える立場の人間の素養です。

 

 

理念と方法を学び、伝えること


理念とは、
自分がこうしていきたいという想い
方法とは、
その理念をかなえるために、とっていく手段

 

この2つを明確に持っていることです。

 

どちらが欠けても成り立ちません。

 

片方が欠けていたのが、
龍野久美子理事長(江口のりこ)です。


最終回の桜木の言葉から。

 

あなたの娘(久美子理事長)、
やり方は間違っていたかもしれないが、
理事長としては立派だった

 

学園の柱として必要なのは経営手腕じゃない
教育者としての強い信念
教師たち生徒たちを思うう気持ちだ

 

経営なんてのは
他の連中に任せることができる

 

だが、学園を支え守るのは
トップとしての揺るがない信念
久美子理事長にはそれがあった

 
最初は理念だけが空回りし、
具体的な方法が浮かばなかった久美子理事長。

 

しかし、今回の東大専科の活動を見て、
生徒の望みをかなえるための土台作りを学びました。

 

最後には決意を口にしていましたね。

 


理念がないと、
いくら方法論がしっかりしていても、
薄っぺらいものになってしまいますし、
目指すベクトルがバラバラになります。

 

桜木には、その両方がありました。

 

東大に5名合格させるという理念
東大に合格させるための、具体的な方法

 

その両輪が遺憾なく発揮され、
東大に5人の合格者を出すことができたのです。

 


教える人は、どんな生徒にしたいのか、
そのためにはどのような手段があるのか、
どのような計画を立てているのか、
事あるごとに振り返り、
自省し、変化させていってください。

 

教え方も、時代とともに変化します。

 

2015年頃だと、
スマホは勉強には不必要なものの代名詞でした。


しかし、今は違います。

 

スマホがあるからこそ、
効果的な勉強が可能になりました。

 

自分の信念は持ちつつも、
新しいものはどんどん取り入れて、
いいと思うことはやってみる。

 

産業界でもDX(デジタルトランスフォーメーション)が
強く叫ばれています。

 

デジタルの世界でも変革が起きています。
教える方、このDXがカギではないかと思っています。

 

遠隔授業、遠隔採点
ビックデータの活用
全員の答案の一斉紹介
各種面談での活用
そして、DXを利用してアプリも作成可能

 

教員のできることは無限大。

 

楽しさも無限大。
考えただけでもワクワクしませんか?

 

 

人生を教えられること

 

人生で一番大事なのは、
東大に行くことでも、
勝つことでも、
結果を出すことでもない

 

お前らが目標に向かって過ごした1分1秒

 

自分の人生を変えようとした
がむしゃらに努力したその道のり、熱意
そして仲間への想い

 

それこそに価値がる

 


卒業式で桜木が言った言葉です。

 


自分がどう生き、
これからどのような人生が待っているのか、
それを語ることのできる人は、
発言に説得力があります。

 

ぜひ、自分の人生を、自分の想いを、
自分の言葉で伝えられる人になってください。

 

私がそのためによく書いていたのが学級通信です。
数学教員でしたので、
数学通信というものも作成していました。

 

文章化して、生徒に見える形で、
自分の想いを、考えを、夢を語るのです。

 

当時は、漠然と書けばいいと思って、
気持ちが思うままに書いていました。

 

今になって思うと、
それが正解だったとしみじみ感じています。

 

現在、私の子どものクラス担任の先生は、
毎日のように学級通信を書いていらっしゃいます。

 

その内容は、学校でのできごと、
道徳での授業内容、
プライベートでのできごとなど多岐に渡ります。

 

テーマを通して、
必ず生徒に伝えたいことがあり、
その先生の想いが通信から伝わってくるのです。

 

それを読んでいる、
保護者である私はこう思います。

 

「この先生なら、子どものクラスは大丈夫」だと。

 

いいことでも失敗談でも構いません。

 

自分の想いをきちんと文章に乗せて伝えられる
そんな先生の熱意は、
きちんと生徒に伝わるものです。

 

数学通信の例ですが、
ちょっとリンクを貼っておきますね。

 

興味のある方はご覧ください。


 

先の楽しさを教えられる


人生について語ることができたのなら、
この先の人生は、自分で切り開くことのできる、
楽しいことがたくさん待っているということを
伝えられるようになりましょう。

 

人生は楽しいということを
生徒に伝えることができれば、
生徒は前向きになれます。

 

できることなら、その生徒自身に
楽しい方の未来を掴ませることができれば
言うことなしですね。

 

クラス経営でも、
授業でもどちらでも言えることだと思います。

 

私は、授業では前後のつながりを大事にしています。

 

かつてはこういうことをやってきて、
未来はこういうことができるようになる。
今は、そのためにこれを学ぶ時だ。

 

そう言うと、
生徒の頭の中にロードマップが描かれ、
理解もスムーズになります。

 

授業が分かり、問題が解けるようになれば、
その教科はぐっと楽しくなります。

 

後は正のスパイラルですね。

 

人生でも、小さなことからで構いません。

 

成功体験を多く積むことによって、
未来が明るく拓けていることを語ることのできる人、
それが今回の桜木先生だったのではないでしょうか。

 

 

最後に 教える人・教わる人の絆


ドラマでも強く描かれていましたが、
やはり一番の強みが、
教える人と教わる人との絆の強さです。

 

坂本くん(林遣都)も米山くん(佐野勇斗)も、
桜木との絆は堅固なものでしたし、
前作の5人の主要生徒も、
信頼関係あってのものでした。

 

生徒を信じ、教員を信じる。

 

その信頼関係があって、
成績は爆発的に伸び始め、
先生も生徒も、
その関係がかけがえのないものになると思っています。

 

出会いは、偶然かもしれませんが、
その偶然を必然だったと、
思うようにできるかどうかは、その人次第。

 

全ての縁を大切にして、
成績が伸びることも
人として成長することも
自分の描く未来図を手に入れることも
全部が必然と言えるよう
充実した日々を送っていきましょう。

 

がんばるみなさんを応援しています。

 

そして、私もさらに精進します。

 

このドラマを通して、
胸のすく思いと、
これからの人生もがんばらなきゃという気持ちが芽生えました。

 

とても素敵なドラマに巡り合えたことに感謝です。

 

 

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