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ドラゴン桜 教育活用法 8話 「なぜ」の繰り返しで弱点をなくす方法

 ↓ あとでじっくり読むときに便利

今回放送のドラゴン桜8話では
失敗の掘り下げ方や、
夏休みの勉強法など
盛りだくさんの内容でした。

 

しかも、登場した掘り下げ方は、
社会に出てからも常に直面する、
まさに理想の方法

 

今回は、
社会に出てからも必須事項

失敗したときに掘り下げて使う
「なぜ」の考え方について
じっくりと書いていこうと思います。

 

失敗したとき、やらかしたとき、
原因をきちんと追究して、
対策をきちんと考えられる。

 

この手法は、勉強の世界ではなくて、
製造業から生まれたもの。

 

ぜひ、やり方を身に着けてみましょう。

 

一生使える
「改善」のヒントになるかもしれません。

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授業のビデオ撮影のメリット


「なぜ」の考え方に入る前に、
とっても有意義な導入例が紹介されました。

 

その方法が、
自分たちで説明する「自分授業」

 

この方法は、
学校の授業でも多く取り組まれていますよね。

 

私も教員の頃には、
多数取り上げてきました。

 

「この問題できた人!」

 

そう質問すると、
何人か手が上がります。

 

その中で、
私は必ず次の質問を追加していました。

 

「では、その解答を説明できる人!」

 

そうすると、挙がっていた手が、
するするっと下がっていく……

 

しかし、中には下がらない生徒もいます。

 

そういう意欲のある生徒に
解答に至った経緯を説明してもらうのです。

 

論理立てたものでなくてもOK。

 

その辺りは、教員側でフォローして、
少しでも喋りやすい雰囲気を作ります。

 

やり切った時の生徒の満足そうな顔、
本当に誇らしげです。

 

授業をモニター中継にして、
保護者に見せたいくらい(笑)

 

また、ときには、
明らかに分かっているけど
当てられたくないから手を下げた生徒や、
日頃から発言をあまり得意としていない生徒を
あえて指名することもありました。

 

発言をあまり得意としない生徒の場合、
私の声掛けとしては、
「間違ってもいいから、
 とりあえず頭の中の考えを言葉にしてみて」
と言います。

 

そして、しゃべった内容について、
必ず肯定的に捉え、
言葉に詰まりそうになったときには
すかさずフォローを入れるのです。

 

そうすることにより、
生徒は次第に安心して、
自信を持ってしゃべってくれるようになります。

 

生徒自身も、
クラスの友達がしゃべるのですから、
私がしゃべるときよりも、
耳を傾けてくれる傾向が強くなります。

 

だって、自分と同年代の意見を、
生で聞けるのですから。

 

集団での勉強での
最大のメリットですよね。

 

やり方を友人から説明されると、
言葉のニュアンスも近く、
ライバル心も少なからずあるので、
頭に残りやすくなります。


知っていることは他人に教えると満足感を得る。

 

これは、人の知的欲求を満たすことになります。
(今回のドラマの中では強引にやりましたが)

 

その様子をビデオに撮影するというのは、
教員でも撮影されることを嫌がる人もいるかもしれませんが、
自分の弱点を探す第一歩。

 

ちなみに、拒否する教員はプロ失格ですね。

 

教える様子をビデオ撮影することにより、
自分の説明の仕方の不十分な点や、
理解が足りていないところの再認識ができれば、
その部分の理解がさらに向上することになります。

 

教員の方もぜひ実践して見てください。

 

もちろん、
生徒が実践すれば成績UP間違いなしです。

 

 

失敗したときの「なぜ」を大切に


先ほどの、
生徒が授業をするという取り組み。

 

ドラゴン桜の中では、
瀬戸くん(高橋海人)が実際に授業をし、
説明後に、間違いなどの指摘を
小杉さん(志田彩良)から受けます。

 

そのときの桜木(阿部寛)の言葉

 

なぜミスをした
なぜうっかりをした
あとは?
で、あとは?
言い訳が大事
言い訳をしない受験生は伸びない

 

このときに繰り返す言葉は
「なぜ」

 

どんどん自分を掘り下げて
原因を追求していく方法です。

 

これは、社会に出てからよく使われることで、
特に製造業では「トヨタ生産方式」として、
広く知られています。

 

ちょっと世間のお勉強をしましょうか。

 

 

トヨタ生産方式5W1H思考)

 

普通、5W1Hというと、
Wのつく5種類の疑問詞が浮かぶと思います。

 

しかし、ここでは違います。
Wはすべて「Why」
(Hは「How」です)

 


【方法】

問題を発見したら、「なぜ」を5回繰りかえす

 

なぜを繰り返すことで、
そこで起きている問題点を
どんどん掘り下げていくのです。


【コツ】

・取り上げる事象はなるべく具体的に
・複数ある場合ももれなく書き出す
・5回なぜを繰り返す
・原因と言える要素がそろったら解決策を考える


この考え方は本にもなっていますので、
興味のある方はこちらをどうぞ。


トヨタ式5W1H思考 カイゼン、イノベーションを生む究極の課題解決法

 

 

 

勉強に置き換えて考える

 

さて、「なぜ」の活用を
勉強に置き換えて考えてみましょうか。

 


例:数学のテストで10分ほど時間が足りなかった

 

なぜを5回繰り返してみます。
読みながら、自分自身想像してみてください。

 

なぜ①
・最初の小問集合で時間の半分を使った
・問題の全体を見渡すことができなかった

なぜ②
・2次不等式の特殊系に時間を費やしすぎた
・問題全体を見渡すこと自体を忘れていた

なぜ③
・特殊系の考え方が浮かばなかった
・緊張していた

なぜ④
・特殊系の問題練習が不十分だった
・自分はできるのかなと不安になっていた

なぜ⑤
・自分の中で重要視していなかった
・勉強時間が足りていないと自覚していた

 

5回も「なぜ」を繰り返し、掘り下げてみると、
原因をより深く突き止めることができますよね。

 

また、そこからどのような対策を取ればいいのか、
上の例でも、
割とはっきりと見えるのではないでしょうか。

 

例の場合、とるべき対策は、
・2次不等式の特殊系の復習
・学習計画と時間の振り返り
・自信を持つための学習方法の研究
になりますよね。

 

日頃から
「なぜ」を頭の中に浮かべておく訓練をしておき、
ことあるごとに、
反射的に「なぜ」を繰り返せるようになると、
様々な改善が見られるようになります。

 

【期待される効果】
・論理的思考力の向上
・弱点や対策の考案
・論理的思考を右脳の画像に置き換え、
 知識の定着を促す

 

頭の中で、「なぜ」を掘り下げ、
ぱっぱっと画像として理由をはっきりさせていく
その中で改善案を見つけ出す

 

これが社会に出てからも役立つのです。
トヨタ式の「カイゼン」と言います。

 

 

掘り下げるための方法の紹介


先ほどは、なぜを自分の中で掘り下げる
ことだけを行いましたが、
最初のうちは不慣れなこともあり、
なかなか原因追及がしづらいかもしれません。

 

ですので、
ステップアップの手法を紹介します。

 

① 対面での質問方式

 

誰かに「なぜ」と質問してもらい、
それを実際に言葉にしていきます。

 

もし、聞き手が上手な人であれば、
「なぜ」の部分を具体化するのもアリです。

 

単純に「なぜ」を繰り返すだけでも効果あり。

 

ここで大事なのは、
頭の中で考えるだけではなく、
実際に言葉に出すこと。

 

言葉に出すことで、
きちんと考えることが
できているかどうかも見えてくるのです。

 

できれば、聞き手の人は、
メモを取りながら後で見せてあげると、
その人の弱点が目からも把握できるので、
さらに効果が上がりますね。

 

 

② マインドマップ

 

次の段階としては、
自分で書き出す方法です。

 

テーマを中央に書き、
「なぜ」を頭に浮かべながら、
その原因や理由を書いていきます。

 

原因が複数あるときは、
線を分岐させながら、
どんどん書き出してみましょう

 

それを5回掘り下げて書いていくのです。

 

その後で自分のかいたマインドマップを見てみると、
弱点ややるべきことが見えてくると思います。

 

それを見ながら、
今後の対策をリストアップし、
学習計画などに落とし込んでいくのです。

 

 

③ 心の中で繰り返す習慣をつける

 

掘り下げることに慣れてくれば、
この③で十分対応できるようになります。

 

「なぜ」を自分の心の中で唱え、
なるべく明確な画像を脳の中に描いていくのです。

 

画像をどんどん掘り下げながら5回原因を考え、
それを改善するための方法や計画を練るのです。

 

その際に、理想とする自分の姿を、
脳裏の片隅に描きながら行うと、
その姿に近づくための方法を考えるようになるので、
効果が上がってきますよ。

 

 

最後に 自己分析できる人は自分に克てる

 

ドラゴン桜の中でも出てきました。

 

言い訳には、
勝者の言い訳と敗者の言い訳がある
勝者の言い訳は、
自分がミスをした原因を徹底的に考え、
次に活かそうとする

 

試験でいい点を取ったとしても、
必ず反省点や、
より伸びるために考えることがあるはずです。

 

その部分をきちんと分析し、
次に活かそうとする
その姿勢がさらなる成長を生むのです。

 

さらに成長していきましょうね。


次回では、
タイプ別の勉強法や、夏の勉強、試験の振り返りなど
様々な受験テクニックについて
掘り下げたく思います。

 

 

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