"教えたい" 人のための「数学講座」

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パパ塾 わが子に数学を教える日 ~家庭内での環境はこうやって作る~

 ↓ あとでじっくり読むときに便利

「お父さん、数学を教えてほしい」

 

それは定期考査の1週間前のこと。
焦りの見える、困った表情で、
中2の子どもが訴えかけてきたのです。

 

これまで、
わが子からの単発的な数学の質問に答えることはありましたが、
本格的に数学を教えてほしいと
訴えてきたのは初めてでした。

 

聞くところによると、
ちょっとずつ高校受験というものが頭に引っかかり、
塾に行っている同級生が成績を伸ばしていることに、
悔しさを覚えるようになったからとのこと。

 

「悔しい」という想い。
この気持ちは大切にして、成長につなげたい。

 

元々、塾講師や教員でちょっとは名の知れた私。
やるからには中途半端で止めたくはない。

 

本気で困っているのなら、本気で応えていきたいし、
せっかく始めるのならば、
ある程度の期間、じっくり面倒をみてみたい。

 

そこでこう問いかけてみました。

 

「だったら、こちらは本気で教えるけど、それでもいい?」

「もちろん」

「教えるのはテスト前だけ?それともその後もしばらくやる?」

「やるのなら、中学と高校を卒業するまで教えてほしい」

 

この言葉で、私の腹は決まりました。

私のできる限りの知識と方法を、
私なりに伝えてみよう
元塾講師と元教員のいいとこどりの授業で。

 

こうして、わが子に数学を教える
略して『パパ塾』が始まったのです。


「パパ塾」を始めるにあたり、
読者のみなさまにも、
家庭教育やご自身の勉強の参考となるよう
ブログ記事でも、随時お伝えしていきます。

 

そして、「パパ塾」の雰囲気や取り組み、
教え方も含めてお伝えしていこうと思っています。


今回は、幼少期からこれまで
我が家における、勉強に対する取り組みと、
子どもが、自分から教えを求めるようになった
その背景について振り返ってみたく思います。

 

実はいくつか種を蒔いていたのです。

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勉強しろとは言わない


まず、我が家での暗黙のルール
それが「勉強しなさい」と上から言わない。


私は絶対に子どもに対して、
命令口調で言うことは、まずありません。

「ひま~」

って、子供が言ってきたときには、
冗談半分で
「じゃ、勉強でもすれば~(笑)」
と答える程度です。

 

たとえ、夏休みの課題で切羽詰まっても。。。

「自分が怒られるだけだから、それでいいじゃん」

と、軽く、本当に軽く答えていました。
(心の中には若干の焦りはあるが、焦りは子どもには見せない)

 

そのおかげで、勉強をしたフリをする
という姑息なことはこれまでありませんでした。

 

本当に素の姿を見せてくれます。

 

だらけている表情、行動
勉強しているが集中していない、
ついついテレビやタブレットに手が伸びるなどなど。

 

それに対して、
特に口出しをすることもなく、
ちょっと離れたところから傍観して過ごしています。

 

メディアを使用する時間はタイマー設定しており、
時間が来ると知らせるようにしています。

 

ちなみに、私の妻も、
私ほどではないが、勉強しろとはほとんど言いません。

 

「私は、言われなくてもやってたし」
というのが、彼女の持論です(笑)。

 

その代わりと言っては何ですが、
祖母は、勉強の取り組みに関しては、変激しく口にします。

 

元教員だったということもあるのかもしれませんが、
帰ったらまずは宿題を徹底させます。

 

それを監視して、
姿勢や鉛筆の持ち方、字のきれいさ、
解答内容まで事細かに注視し、指導をする。

 

まあ、そのせいもあって
私も妻も言わなかったという面もあるのでしょうが……

 

子どもの、勉強に対するアレルギーについては、
祖母からのプレッシャーは、大きいものがありますが、
極端に勉強を嫌うほどではないと感じています。

 

家族でドライブ中に、
都道府県の名産クイズをやっても、積極的に参加するし、
マジカルバナナも楽しんでいるし、
知識欲や好奇心はあると、感じています。

 

この知識欲や好奇心が、
勉強をする上での大切な土壌の一つだと思っています。
この芽は摘み取りたくないですね。

 

勉強は、やらされて仕方なくやるのと、
自分から積極的に取り組むのとでは、
理解に雲泥の差が生まれますから。

 

という理由で、
私は子ども自身から
「勉強したい」という言葉を聞くまで、
自ら教えるつもりはなかったのです。

 

 

レールは、まずは子ども自身に引かせる

 

勉強したいといい始めた上の子。

 

次の考えるのは、
いつやるのか、何時間勉強するのかという
時間に関する問題です。

 

まずは、子どもの意見を聞いてみます。
基本その通りにしてみようと考えていました。

「何曜日にする?」
「1回につきどれくらいする?」

 

子どもはテスト前で切羽詰まっている状態なので、
やはり、やや無理目の日程を口にしてしまいます。

「毎日でもいい。1回2時間でも3時間いい」

 

すごいやる気!

感心はしたのですが、
いかんせんテスト前。

 

数学以外の教科のことを考えると、
無謀な計画に思えます。

 

そこで、私は次のように言葉を発します。

 

ポイントは、
そのやる気を褒め、
その上で、こちらから修正案を提示する。

 

「お、すごいじゃん!そのやる気、素晴らしいね!」
「ただ、他の教科のことを考えると、ちょっと調整をした方がいいかな」
「回数は週に3回にしない?」
「時間は、集中が途切れない45分間。これでどう?」

「それで試験範囲まで大丈夫なの?」

「大丈夫!授業計画はこちらで立てるから。」

「分かった。」

 

試験範囲は
中学2年「連立方程式の利用」~「1次関数」

 

こうして、実際の試験までは実質4回。
授業時間は1回45分。

 

実際45分×4=180分。
短く感じる人も多いかもしれませんね。

 

内容のコツは次回以降お知らせしますが、
なぜ45分で切り上げるのか。
ここは説明させてください。
それは、集中力の持続の問題が関係しています。

 

元々集中力を持続させることが課題だった上の子。

 

中学の授業を受けてきたみなさんなら
あ、そうだったなと、お分かりいただけるかもしれませんが、
中学の1コマ50分の授業時間は、
その年代の子からすると長く感じるものです。

 

30分もすれば飽きもくる生徒も多い。

 

それを授業の工夫で+15分して、
45分間であれば、
飽きっぽい子でも集中力を維持できる。

 

その確信が私の中にあったのです。


コツはこれも今後お話ししますが、
一言いうとすれば
「子どもに通算15分はしゃべってもらう」
ですかね。

 

 

決して怒らない・楽しくやろう

 

私の中で塾講師・教員時代から
心に決めていたことがあります。

 

それは、
・基本は褒める
・理解の出来不出来で、決して怒らない
・やるからには楽しくやる
この3つです。

 

私の根本として
・テストの点数がいいときは生徒の手柄
・テストの点数が悪いときは教師の責任
という言葉をいつも意識しています。

 

教員も謙虚でなきゃ。
……ちなみに、教員の頃はこれを公言していたので
テスト後に生徒にお詫びをしたこともしばしば……(笑)

 

不思議とその後の生徒は、
授業を本当に真剣に聞いてくれたものです。

 

このような経験があるので、
今回、「パパ塾」をやる私からすれば、
その辺の、学校の先生や塾の先生よりは
はるかに教え方はうまいと思っています。

 

そのあたりも子どもに伝えます。

 

「やるからには楽しくやろうね」
「その辺の先生よりは、絶対に教え方上手いから」
「一緒にがんばろ!」

 

終わった時、楽しさと充実感を感じてもらえることが一番。

 

こうやって「パパ塾」がスタートすることになりました。

 

まず4回の授業で試験対策
その後は学校の授業の先取り

 

この方針で進めて行くことも決めて、
いよいよ、授業の本題に入っていくことになります。

 

まずは試験対策。

 

手始めに、
これまでの数学ノートを
見せてもらうところから始めます。

 

すると、やはりというか、
陥りやすい罠にはまっていたのでした。。。

 

 

 

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