子どもからの発案がきっかけで、
定期試験対策と、周囲の躍進からの悔しさを動力に
開講することになった
亀きち本気の、わが子専用数学塾「パパ塾」
スタートをするにあたり、
まずは、わが子の現状把握が必要となります。
そこで、子どもの学校での数学ノートを
見せてもらうことにしました。
ノートには、学校の様子が本当に現れるものです。
学んだことだけはなく、
・学校での授業のやり方
・授業やクラスの雰囲気
・子どもの取組み様子ややる気
見れば見るほどたくさんのものが……。
さあ、いざわが子のノートを見てみると、
やはりと言っては何ですが、
うちの子なら、やりかねないなという
独学特有の罠に陥っていたのでした。
今回は、連立方程式を題材に挙げながら、
その罠からの脱出方法を
お話をしていきたく思います。
- 解答に一貫性はある? ⇒ たった1つの方法ですっきり
- 板書があちこちに飛んでない? ⇒ 授業の様子が把握できる
- 字は丁寧? ⇒ ノートにメリハリがついていれば大丈夫
- 母艦化されているものはある? ⇒ 勉強の軸ができているか確認
解答に一貫性はある?
⇒ たった1つの方法ですっきり
まず私がみて、やっぱりな……と思ったこと、
それは、解答のかき方です。
中学校に入ると、
ノートの取り方や問題の解き方は、
先生にもよるとは思いますが、
小学校ほどは、丁寧に見てくれなくなります。
私が教員をしていた頃は、
週に1度、全員のノートを確認していましたが、
生徒からの質問が書かれている際に
それに答える程度でした。。。
中学入学から1年半が経過しているのですから、
ノートの取り方は、
子どもによって独自化されていて当たり前。
問題の解答をかくときには、
自分の中で頭でやり方を進めて、
勝手に省略をしているのです。
考え方や計算をノートの隅で
ちょこちょこっと書いて、
さもやり遂げたような解答。
しかし、
本人に解答に至った過程を説明させようとすると、
「あれ~、どうだったかな~」
とすぐにテンパってしまいます。
なので、
パパ塾では次のことを約束してもらいました。
言い方は上から押し付けるようなことはしません。
怒らずに楽しく勉強するのが
パパ塾のお決まりの1つですから。
なので、このような言い方で……
「なるほど。やっぱり……」
「これは、俺が予想した通りの罠にはまっているよ」
「このままじゃ、せっかく努力してもに伸びなくなる可能性があるから、ちょっと提案」
「解答の途中もきちんとかくことにしない?」
「これだけで、連立方程式は確実に解けるようになる」
「ケアレスミスも防げるよ」
「でも、深刻かと思ったら、たった1つの簡単な手術で済みそうだね」
わが子からすると、
なかなか問題が解ききれないことに、
歯がゆい思いをしていたようですが、
「途中過程を解答に残す」
たった1つのことで解決が可能ということに、
一気に目がキラキラしてきます。
大人の方向けに捕捉をすると、次のようになります。
・その答えを出す過程を、模範解答通りに書くこと。
・途中を省略しないこと
・やり方を人に教えるつもりで写してみること
試しに、連立方程式の解き方についてです。
画像の鉛筆で書いているのが、
最初に子どもが作った解答
その後に私が説明をし、
やり方をすべて赤で追加して書いてもらっています。
これで、自分自身が見直しをしやすくなりますし、
人にも解説できるようになりますよね。
これを繰り返していくだけで、
正答率は飛躍的に向上していきます。
最初のうちは、
かくことが増えるので、
これまでより時間がかかるかもしれません。
しかし、考え方を省略する方法で進めて行くと、
中2最大の山場の証明や、
高校に入っての2次関数で
すぐに頭打ちとなります。
解答や、解き方の候補が頭の中で散らばって、
その欠片を集めることが、できなくなってしまうのです。
まずは丁寧に書く習慣をつけていれば、
知識の欠片を集めることも容易になりますし、
やがて慣れてくれば、
分かり切った過程は、少しずつ省略することもできます。
時間はかかるかもしれませんが、
数学を向上させるうえでの一番の近道は、
「できる解答を真似して書く」
ということになるのです。
板書があちこちに飛んでない?
⇒ 授業の様子が把握できる
教員が書く板書について、
子どもの中で独自のルールを持って、
一貫性をもって、書くことができているかどうか
ここに注目すると、
子どもが受けている授業の雰囲気を掴むことができます。
板書内容から授業内容が浮かばない、
説明の途中までしか書いていない場合は要注意。
また、板書の内容が
ノートのあちこちに散在している場合も要注意。
その内容が理解できていない
集中力が途切れがちという証拠になります。
今回、わが子のノートは
幸いにも該当していませんでした。
もし、ノートを見た時に、
ノートの内容から、授業の雰囲気が読み取れないときは、
本人、もしくはクラス全体が
授業を受ける態勢ができていない可能性があります。
機会があれば、
ぜひチェックしてみてください。
字は丁寧?
⇒ ノートにメリハリがついていれば大丈夫
字の丁寧さも、
授業に集中できているか
1つのバロメーターとなります。
ただし、たとえ字が丁寧でないとしても、
大事なポイントと、そうでないところの
メリハリがきちんとついている場合は、いいノートです。
要は見直したときに、
ポイントがつかめるノートとなっているかどうか。
ノートを見たときに、
授業のポイントがつかめない、
なおかつ、字が丁寧でない場合は、
授業の受け方や学校の様子について、
ぜひ子どもさんから情報を聞いてみてください。
よくない情報が入るかもしれません。
母艦化されているものはある?
⇒ 勉強の軸ができているか確認
最後に私がチェックしたのが、
ノートが母艦化されているかということです。
要は、自分が勉強をするときに、
何をベースにして勉強をするかということ。
これは、教科書でもノートでも参考書でも構いません。
どれか軸になる1種があればいいのです。
ノートは、自分で1字1字積み上げていくものですから、
母艦化は比較的にしやすいものです。
わが子は比較的ノートに
きちんと書きこんでいるようでした。
ひと安心。
他にも、教科書の空白に
どんどん書きこむという方法もあります。
社会などはこのやり方でもいいかもしれませんね。
この辺りを念頭に置きながら、
子どもさんの授業の取り組み方について
ぜひ1度チェックを入れてみてください。
学校での様子も分かりますし、
思春期を迎えた子どもと話すことで
話題の1つにもなりますよ。
亀きちが以前まとめた
ノートの作り方に関する記事をリンクしておきますので、
実用性のある母艦ノートを作りたい!
そう思う方は、ぜひご覧ください。
↑ノート選びの参考にぜひ!
さて、いよいよテスト対策!
その具体的手段を
次回じっくりとお話していきます。
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