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数学授業力UPの秘訣 聞き上手になろう(中編)

 ↓ あとでじっくり読むときに便利

こんにちは。
相談される事が多くて、自分の時間がなかなか取れない亀きち(https://twitter.com/math_kame)です。

 

前回は、聞き上手になるために必要な要素と、
授業での活用について、基本的な心構えを記載しました。
今回は、具体的に、聞き上手を高めるためにはどうすればいいのか、
また、生徒から相談される教員像、
教員の表情や教室の雰囲気づくりについて、
コツを記載していきます。

 

今回は、私の実践を多数書いています。
お付き合いいただければ幸いです。

 

 

 

相談しすい人ってどんな人?

自分で言うのも恥ずかしいのですが、
私自身、よく相談されるタイプだと思います。
授業の前後や、昼休み、放課後にもよく生徒から相談を受けていました。
現在会社員ですが、そこでもよく相談を受けるタイプだと自負しています。

 

教員の頃の生徒からの相談内容は、
・数学の具体的な問題の解説、
・勉強法や授業での授業の聞き方、
・家庭での学習や親からの愚痴の交わし方、
・果てには恋愛相談やガールズトークへの強制参加 など・・・笑

 

私の中では自覚は特にありませんが、
本当にたくさんの生徒たちが寄ってくれてきていたなと思い出します。
今は、その生徒たちに感謝の気持ちでいっぱいです。

 

なぜ寄ってきてくれたのでしょう・・・?
正直、自分の中で考えても、ピンとこない部分も多いのが正直なところです。

 

しかし、当時の生徒の発言によると、
・とても話しかけやすい
・授業が楽しいから
・頭ごなしに否定しないから
・ちゃんと聞いてくれる
…と聞いたことがあります。

 

当時の生徒の生の声から考えると、
発してもらえたこの言葉たちが、
「相談しやすい人」を指すのかなと考えています。

 

ちなみに、これらの中で自分が特に気をつけているのは、
頭ごなしに否定をしないということですね。

 

 

聞き上手を取り入れた私の授業

生徒の話は必ず最後まで聞く。
これが私の生徒と話すときのモットーです。

 

会議前や時間がないときにでも、
先に「3分だけね」と、制限時間を言って、
ギリギリまで話を聞いています。

 

話が途中となったときは、
中断することをお詫びした上で、後日最優先に話を聞きます。
中には、その後の内容をノートに書いてきてくれた生徒もいます。

 

後は話を途中で遮ることは極力避けます。
生徒は、自分のリズムで話をします。
個々の性格によって、話すスピードやテンポは様々。
もちろん、こちらが想定しているテンポとは、ずれることもあります。

それでも生徒の話は必ず、生徒のテンポで一通り聞くようにしています。
その上で、思うことや質問、アドバイスをしています。

 

さらに、生徒が話すときには相槌を入れています。
うんうん、
それでそれで?
〇〇なんだー (生徒が言ったことと同内容)
すごいじゃん!
がんばってるね。
大変なんだね・・・
など、生徒が満足してくれて、
次の話を持っていきやすいような相槌を心がけています


授業でも生徒の発言には、
必ず褒め言葉またはフォローの言葉を入れます。

すごい!
よく気づいたね!
いい発想だね。
最後の一歩までは進めてたね。惜しい!
授業は間違うところだから、大丈夫!
よく発表してくれたね。
など・・・

 

勉強は、生徒の気持ちが「前向き」になるのが一番の目的です。
それの気持ちを高められるよう、自分自身が役者(私の場合は「素!?」)で
生徒の反応を楽しみながら、授業を進めています。

 

 

亀きち、聞き上手への道

いろいろ自慢げ!?に話を書いていきましたが、
私自身、最初からできていたわけではありません。

 

もちろん数多くの失敗をしています。

 

気後れして、生徒の輪の中に入っていけない時期もありました。

授業でうるさい雰囲気を、無理やり抑えつけようとして
授業で使う指示棒を叩き折ったことも何度かあります。

生徒の恋愛話に、必要以上に首を突っ込みすぎて、
その生徒から反感を買ったこともありました……

 

20代前半には、そのような苦労を多々重ねてきました。

 

しかし、その考えを変えるきっかけとなることがありました。
それが「教育相談」です。

 

最初はさほど興味を持っていたわけではないのですが、
研修会に参加し、
人の心を動かすことに興味を覚え、
徐々に勉強を深めていきました。

 

受容的態度、
否定をしない、
1回の話でで結論を出さない、
1つずつを学び、まずは知識として頭の中に入れていきました。

 

その後、教育困難校と呼ばれている定時制の学校に赴任することになり、
教育相談の知識を、実践で使わざるを得なくなりました。

 

1つ1つを実践することにより、
荒れた定時制の生徒でも、
徐々に自分のことを話してくれることができるようになったのです。
(実は、荒れた生徒の方が自分のことを赤裸々に語ってくれます。かわいい!!)
その生徒たちとは卒業後にも連絡をとり、交流を深めています。

 

不思議ときちんと授業も受けてくれるようになり、
「お前の授業は楽しい」とまで言ってくれるようになりました。

 

勉強から遠ざかっていたであろう、
定時制の生徒から言われたこの言葉は、
今も私の心の中で生き続けています。

 

 

 

教員の表情と雰囲気の作り方

さて、私の話が長くなりましたが、
ここから、一般的に授業における教員が取り組む内容です。

 

まずは、教員の表情の作り方ですが、
発言する生徒を受け入れる体制を整えるのですから、
笑顔でいることが基本です。

 

作り笑顔だと、実は生徒は分かっちゃいますので、
なるべく自然な笑顔・・・笑(なかなか難しいですよね…)

 

私はいかなる場合でも、
目を大きく見開いて、
「どうしたの?」
と、受け入れる体制をしている目を作るようにしています。
「興味を持っている」という意思表示の目ですね。

 

後は、意識的に口角をほんの少し上げるようにしています
どんなにイライラしていても、
受け入れる体制できていますよって、相手に通じる気がするからです。


授業の雰囲気は、以前にもブログで掲載しましたが、
しゃべりのONとOFFの切り替えははっきりさせています

 

ONのときは一緒に会話しながら授業を進める、
OFFのときは集中して考える
このメリハリが大切だと思います。

 

生徒にとっても、このONの時間が必ずあるから、
集中すべきときに集中できるのではないかと思うのです。

 

全体のルールは厳しく
一人一人には丁寧に

これを繰り返していくことにより、
個々の絆が結ばれ、前向きな発言の出やすい、
授業がしやすい雰囲気が生まれてくるのではないかと思います。

 

 

最後に

今回は、私の教員時代のことをたくさん記載しながら、
聞き上手について記載しました。
ここまで自分をさらけ出してお話しするのは初めてなので、
かなり恥ずかしいのですが……(笑)

 

みなさんの授業や日頃子どもたちと接するときに参考になれば幸いです。

 

次回は、さらに実践編と題して、
授業での取り組みについて、まとめていきたく思います。