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数学授業力UPの秘訣 聞き上手になろう(完結編)

 ↓ あとでじっくり読むときに便利

こんにちは。自称聞き上手の亀きち(https://twitter.com/math_kame)です。

名脇役編の中で、「聞き上手」について取り上げる3回目
今回が完結編となります。

前編・中編の内容を受けて、
実際に授業でどのように取り入れたらいいのか、
その具体的な方法を、まとめていきたく思います。

生徒をうまく授業に乗せて、
名脇役」→「名授業者」となっていきましょう!

 

 

 生徒の発言は最後まで聞きましょう

授業中に生徒が発言する機会は、多々あると思います。
その発言について、
きちんと生徒の目を見て、発言を最後まで受容的態度で聞く必要があります。

 

生徒が本当に言いたかったことの真意は、一番最後に隠れていることもあります。
時間がかかるかもしれませんが、
そのように感じるときは、質問の方法を変更しながら、
最後まで発言できるような、もって行き方を心がけましょう。

 

最後まで言い切ることができれば、生徒はほっとしますし、
達成感も感じてもらうことができますよ。

 

ただし、注意すべきことは、
こちらが説明しているとき、緊張感を持たなければならないときです。
話を割って入ってくる生徒は、
状況によっては厳しく指導して、順番をつけるようにしましょう。
その部分のメリハリはきちんとつけた方がよいと思います。

 

授業やクラスの運営にも直結しますね。

 

 

授業では間違えてもいいんです

発言をする生徒が一番恐れることは間違えること。

 

私が授業をするときには、
「授業の中ではは間違えてもいい」
「むしろ、間違えた方がみんなにとって勉強になる」
「テストなどで間違える方が辛いでしょ?」
という声かけを、初期の授業で必ず行います。

 

生徒は、当てられて、正解を言う必要なんて全くないからです。
正解を言わないと「時間内まで予定していた部分まで進まない」という授業は、
授業にあそびの部分がない、余裕のない授業となります。
授業スタンスを見直した方が、向上するかもしれません。

 

「間違えてもいい」
こう言われた生徒には、間違えてもそんなに問題ないんだ
という安心感が生まれます。

 

安心感があれば、脳も余計なストレスから解放されます。
その分、知識の吸収もスムーズになるのです。

 

間違えてもいい授業の雰囲気
それを見越した授業構成

これを心がけてみてください。

 

 

一言フォローは生徒を救う

このシリーズの前編でも書きましたが、
生徒が発言した後には、必ず何かしらの反応をするようにします

 

 

ほめる・励ます・納得する・驚く
オーバーアクションでも構いません。
生徒が言ってよかったと思えるような反応をするのです。

 

最初は「ありがとう」の一言からでもいいと思います。

 

先生からの一言は、生徒にとって大きなものです。
小学生ならば、家に帰ってすぐに保護者に話すことでしょう。
中高生はそういうことはないかもしれませんが、
きっと、この声かけの積み重ねが、
心の中にいい意味で蓄積されていきますから。

 

私は、中編で書いた、定時制高校の教え子で実践済みです。

 

 

ノートへのコメント

ここからはちょっと授業そのものとは離れます。
授業でどうしても一言のフォローや話を聞くことができなかった。
そういうことが起こるかもしれません。

 

そのときの予防線として、ノートへのコメントをおすすめします。

 

私は週に1回授業ノートを提出させ、
授業への取組みや予習状況、生徒からのコメントをチェックしていました。
生徒からのコメントは、強制ではありませんが、
書いたら必ずお返事書くから、どしどし書いてね。
という言い方をしていました。

 

そのノートに気になる場合は一言書くようにするのです。
最近授業での発言が積極的になってきたね。
考え方がよくなってきているから、もう少ししたらスッと理解できるようになるよ。
授業中、目に元気がなさそうけど大丈夫?何かあったら言ってきてね

などなど…

 

このやりとりが生徒にとって身近であることを認識し、
やる気を喚起していくのです。

 

1年間やり取りした生徒のノートを見せてもらうと、
生徒の心の動きや理解の動きが見えて、とても楽しいですよ。


また、ノートチェックをするときは、
1人1分以内と自分の中でルールを作って、
その中でコメントを書くようにしていました。
教員は、時間との闘いの職業であることは重々承知しています。
無理の範囲で取り組んでいただけたら幸いです。

 

 

最後に

授業の主役は生徒です。
生徒の活動(外面的な部分)だけでなく、
内面的な活動を活性化させるのも、名脇役である教師なら可能です。

 

 

主役である生徒が、主役である自覚をもって、
自分の意志で動き出してもらえるよう、
教員はそのサポートをしっかりと行っていきたいところです。

 

そのポイントは「聞き上手」と考えます。
生徒の話やコメントを聞き漏らさないアンテナ
これを張るように心がけてみてください。
きっと世界が変わりますよ。