"教えたい" 人のための「数学講座」

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数学授業力UPの秘訣 聞き上手になろう(前編)

 ↓ あとでじっくり読むときに便利

こんにちは。
人の話を聞くことが大好きな亀きち(https://twitter.com/math_kame)です。

 

みなさんは、自分自身のことを聞き上手だと思っていますか?
人の話を最後まできちんと聞いて、
飲み込んだ上で、発言や助言ができていますか。

 

授業における教員が、名脇役になるためは、
この「聞き上手」であることが、必須条件だと考えています。

 

私の授業の根幹は「聞き上手」であること。

 

名脇役として、生徒を盛り上げることができるために、
今回は基礎編と題して、
聞き上手となるべき素養の紹介をしていきます。

 

また、会社員の方、学生さんも、
この部分は今後の生活の上で必見ですよ。

 

人間関係を円滑に進めるために、読んでいただければ幸いです。

 

 

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聞き上手とは何か

まずはなぜ、聞き上手となる必要があるのかということです。
一般論となる部分もありますが、
なるべく「授業」として落とし込みながら話を進めていきます。

 

1.生徒の気分を盛り上げる

 

生徒が話を聞いてもらっていると感じること
生徒にとっては、とっても喜ばしく誇らしい時間


そんな中で、さらに教員から褒めてもらえたなら…
ひょっとしたら、生徒にとって、
一生心に残るできごとになるかもしれません。

 

授業の中で、生徒の発言をしっかり聞いてあげることにより、
生徒がさらに発言しやすく、のびのびと学習ができる環境ができてきます。


また、発言を受け入れてくれる安心感から、脳も活性化され、
教員の言うことや助言も、
さらに吸収しやすくなることでしょう。

 

気分を盛り上げる→やる気が上昇すればしめたものです。
そのやる気を大切にしながら、
能力上昇のために教員側は全力を尽くしましょう。

 

2.目の前の相手を大切に思う

これは教える教員側の成長にも、重なるかもしれません。
目の前の1人1人、生徒の言動を大切にする意識です。


聞くためには、しっかり相手の目を見なければいけません
目を見ることによって、
その生徒のことを、大切に思う気持ちが芽生えてくのではないでしょうか。

 

さらには、その生徒の考え方や気持ち、
状況や周囲との関係まで見えてくることも。
耳を傾けることにより、教員のスキルもアップしていくのです。

 

もちろん、聞いてもらう生徒にとっても、
目の前の人が話をきちんときいてくれるのですから、
相手を大切に思う心が、芽生えてくることになります。

 

教員、生徒にとってもwin-winの関係ですね。

 

聞き上手になるための手法

 

聞き上手になるための基本として、
まずは3点から始めてみてはいかがでしょうか。

 

1.聞くことに徹する

 

話し出した生徒の発言を、とにかく最後まで聞きます
聞いている姿勢を、相手にもしっかりと見せることが大切です。

 

授業の中では、時間に追われていて、
じっくり聞けないこともあると感じていらっしゃる方も多いでしょう。
ですので、数学の授業については、
なるべく簡単に答えられる質問でいいと思っています。

 

例題の解説を、
単発的な質問で、生徒の発言と一緒に作って板書していく
そのようなイメージで、授業を組み立ててはいかがでしょう。

 

発言に困った場合でも、しっかりと聞いてあげることもできますし、
答えられない場合は、次の少し簡単な質問に切り替えることもできます。

 

生徒が説明していることを途中で遮ることは
生徒にとって心にモヤモヤを残してしまうことになります。
万が一、そういう事態になったら、きちんとおわびして、
再度発言をしてもらうようにしましょう。

 

2.否定や反論をしない

私での授業もそうですが、
生徒が発言をした内容については、否定や反論はしません

 

生徒の発言が違う場合にも、
言い方をできるだけ前向きに変えるようにしています。

 

「○○はだめだよね」→「○○と考えると、さらに先が見えるよ」
「○○の場合はどうなるの?」→「いい発言だね。じゃあ、○○という場合はどうなるかな」

 

完全な反論の打ち消しにはなっていないかもしれませんが、
言葉の伝わり方はかなりマイルドになっているのではないでしょうか。

 

3.同じ言葉を言い換えて同調する

こちらも生徒の発言の後の話です。
生徒が自分で言った発言について、
正解の自信があれば問題はないのですが、
不安になりながら答える生徒、多数いますよね。

 

そんなときは、生徒の発言に同調します。
「○○という解答をだしたんだね。この部分を△△と考えたんだね」
というように受け入れるのです。

 

生徒はたとえ自分の答えた内容が間違っていたとしても、
教員と会話のキャッチボールがができているので、
頭ごなしに否定された、とはとらないでしょう。


この1~3を繰り返しながら、
会話形式で授業を進めていけば、
生徒との信頼関係が徐々に築いていけると考えます。


あ、授業中すべての時間でこれをするわけではありません。
私が授業するとき、集中の時間は何があろうと一切しゃべらせませんから(笑)

メリハリが大切だと思います。

 

 

最後に

今回は、授業の名脇役の立場として、
最も必要なスキルであると考えている
「聞き上手」
この基本的な部分について触れてきました

 

実は私は教員時代は、教育相談で培ったこのスキルを用いて、
授業にこの聞き上手の手法を、取り入れていました。

 

次回もこの「聞き上手」のことを念頭に置きながら、
表情や雰囲気の作り方や
質問や相談を受けることができる先生になるためにはどうすればいいのか
考察していきたく思います。

 

↓参考文献です。よろしければご覧下さい