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1週間の授業 モチベーションの波をつかんで操ろう!

 ↓ あとでじっくり読むときに便利

1週間で、月曜から金曜まで同じ状態・集中力で、
授業ができる、また授業が受けられる……
残念ながら、そんなことはありませんよね。

 

今回は、1週間でのモチベーションをうまく保ちつつ、
やる気を引き出す方法を、探ってみることにしましょう。

 

 

週の初めは 少し様子見からのフル回転

週の初めの授業というものは、
授業プロデュースをする教員からしても、なかなか難しいもの。

 

思い描いていた週末の脚本も、意外と進みません。
【原因の一部】
・教える自分の頭がぼーっとする
・思うお様にしゃべることができない
・生徒が休み疲れしている

 

まずは、生徒の反応や、
教える側の頭や舌の周り方を注視してみましょう。

 

枕5分が導入の時間ですが、
週末あった出来事(数学につながるような話)を話していきます。

しゃべっている中で、自分が思っているような空気になっていれば、
そのままの流れで、当初の予定通りの授業内容に入っていけばいいでしょう。

もし、思うようにしゃべれていないと感じるのであれば、
・少ししゃべりをゆっくり目にする
・同じことを何度も発言してみる、
・復習を多く取り入れる
など、とにかく教室内を自分の空気感で満たすよう、心がけてみましょう

 

このあたりのことを熟知してる先生は、
月曜の最初の授業に、週末課題や教科書の範囲から、
しれっと小テストをしますよね……

 

…私もしたことがあります(笑)

 

確かに、週明けで少し簡単な問題を生徒に解かせることで、
生徒の頭の前頭前野を活性化させたり、
交換して丸つけをさせたりすることで、
生徒が数学について、話をするきっかけにもなるので、
メリットは大きいです。

 

いったん頭が回りだせば、週初めは頭はクリアな状態ですので、
フルスロットルでの授業が可能です。
少々レベルの高い話をしても、大丈夫なことも多いですし、
話で興味意欲をどんどん引き込むこともできます。

 

そこにたどり着くまでが一つの勝負ですね。

 

 

週の半ばは 生徒に活動させる時間を多めに

水曜日当たりの授業になると、
週初めの疲れも出てくるし、
週末まではちょっと時間もあるし、
だれてしまう生徒が続出します。

 

まあ、社会人もそうですよね。
折り返しの水曜日!
って自分に言い聞かせている人も多いですもんね。

 

私は水曜日に授業があるときは、
なるべく「生徒に活動させる時間」を多く設けていました。

 

問題と多く解かせたり、
前に出て説明をしてもらったり、
私がしゃべるよりも、生徒にたくさんしゃべってもらうのです。

 

緊張感を生み出す、という狙いもあるのですが、
生徒が主体になると、生徒は自分の脳を開いて話を進めていくことになります。
生徒自身もだれているなりに、力を発揮するのです。

 

教員側はそのフォローに回ります。
上手く発表できるように、
日頃スポットライトが当たりにくい生徒に当たるように、
生徒の長所を見つけて、なるべく褒めるように。

 

そうして全生徒に接することによって、
生徒は自信と信頼を深めていきます。

 

一番効果的なのは、「生徒に問題を作らせる授業」です。
どの分野でもすぐにできる、というわけではないですが、
本当に生徒はよく考えてくれます。
こちらは、別の機会にどどーんと特集を組みたく思います。

 

 

週末は 一気に畳みかけて最後にやる気からの週末課題

金曜日(学校によっては土曜日)になると、
翌日が休みなので、自然と生徒のテンションは上がります。

 

まあ、翌日が休みなので、
「明日、どこに集まろうか~」
という、別の方向にテンションが上がっているのですが……(笑)

 

でも、テンションが高いのはいいことです。
その高さを、授業の方向へスイッチさせればいいのです。

 

週末になると、教員の方のしゃべりもかなり流暢になっていると思います。
しゃべりで一気に引き込むチャンス!
+αの話をどんどん出しながら、
生徒の知的好奇心を引き込みましょう。

 

週の半ばにやった「生徒主体の活動」のまとめでも構いませんね。
教員が活動の総括を行い、知識として生徒に落とし込む。

 

そんな教員主体で、1週間をまとめ、
この1週間でこれだけの知識が身についたんだよというのを
実感させることができれば、次週につながります。

 

あとは、週末の課題を設定し、
能力が落ちないように工夫をして、次週を迎えます。

 

週末の課題の量は、
地域によってかなり格差も、質の違いもあると思います。

私個人の考えとしては、
・1週間の能力が衰えない復習
・+αで取り組みたいと思える勉強
・次の週の予習
このあたりで十分かと。
あとは、生徒が自分がしたい勉強を、
自主学習ノートなどにさせればいいかと思います。

 

ただし、1週間の振り返り(週末課題の中)は必ずさせています。
・宿題についての感想
・1週間の学習内容の定着度の自己把握
・教員に対する質問

 

このあたりをきちんと吐き出してもらって、
それを教員がチェックをすることで、
次週以降の授業に変化をつけることができます。

 

教員からの一方通行の授業こそ、
生徒にとっては無味乾燥なものとなりかねません。
教員も生徒から評価されてしかるべき時代。

 

プロ意識をもってがんばりましょうね。

 

 

まとめ 
相手のモチベーションを使って授業をする

1週間の中でも、モチベーションには波があります。
それを知った上で、授業計画が立てられるようになると、
生徒に対しても、より自然に接することができ、
授業のレベルもさらに上がることになります。

 

教える方が感じていることは、
生徒も同じように感じています。
……社会人も同じです。

 

今、民間企業で働いていますが、
周囲を見ても感じるのはやはり同じこと。

 

それをうまく利用して、
最大限の効果が出るような授業を用意したいですね。


【試してみよう】
・週の初めは前頭前野を開いて、フレッシュな脳に一気に詰め込む
・週の半ばは、生徒主体の活動を多めでだるさを吹っ飛ばす
・週の後半は、休みへのテンションを利用して授業へ引き込む

 

 

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