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数学を教えるために 脚本編 授業の基本は「3」

 ↓ あとでじっくり読むときに便利

授業、特に塾の一斉形式の授業では特に速く進むもの。
一度に覚えることがたくさん生じてきます。

しかし、人間が覚えることができることには限界があります。

そこで今回は、人間の記憶について触れながら、
それに関した脚本の書き方について記載していきたく思います。

 

1回の授業で覚えられることは3つまで

いきなりタイトルで結論を書きましたが、
1回の授業で覚えられることは3つが基本です。

もちろん個人差はあるので、4つ5つ覚えられる人もいるし、
逆に2つしか覚えられない人もいます。
ちなみに1つしか覚えられていない人は、精神的な疲れを疑うのがよいとされています。

 

ですので、1回の授業で教えるポイントは、最大3つまで。
そう決めた上で、脚本を書いていくのがよいとされています。


最大のポイントは「目当て」して真っ先に板書

その中でも、最も大切なことがその時間の「目標・目当て」になります。
授業の際には最初に黒板に書きます。


特に中学の授業では書くことがほぼ義務付けられていますが、
高校の授業でも、目当てを書くことは、
生徒がノートを見直した際にとても有益であると考えています。

 

目当てを書いて、それを見返したくなる(見返さざるを得ない)、
そんな授業展開、脚本を考えたいですね。

 

そのためのヒントを次に…

 

ポイント理解の理解度チェック

生徒はその日の授業ポイントを理解していますか。
そして、教える側はそのポイントの理解がずれていないことを確認できていますか。

 

かつて出会った数学教員は、
授業の最後1~2分間で必ず振り返りをB5の用紙に書かせていました。
その日のポイントをできるだけたくさんあげさせます。
数は無制限で、数が多くても少なくても特に生徒に言うことはありません。

 

この作業、毎回の授業なので大変な労力だろうなと感心したことを覚えています。
が、生徒の毎回の授業内容のアウトプットがその場ででき、
大変有意義なまとめになっていたのではないかと思っています。

 

私は、そこまで毎回チェックすることは残念ながらできないと思っていたので、
次の方法で生徒のポイントの理解度を確認していました。

・授業の最後に「今日のポイント」を書かせる(最低3つとプレッシャーをかけて)
・週1でノートを提出させてチェック
・書き込みが少ない生徒やずれている生徒には一言コメントを記す

 

イムリーさには若干欠けるかもしれませんが、
それでも生徒の理解度を把握するのには充分であったと自負しています。

 

ゴールを踏まえての道筋の描き方

以上のことを踏まえて、ゴールまでの道筋を、
生徒の頭がクリアな最初の状態の時に、示してあげることが大切だと思います。


生徒にとってもゴールがイメージでき、
取り組みやすくなるのではないかと考えるからです。

 

もちろん、すべての授業で当てはまるわけではないかもしれませんが…
そういうときは、授業のまとめの部分で道筋を説明すればいいことですよね。

 

記憶は点でするのではなく、線でするもの
生徒にとってストーリーが分かり、線でつながりそれが画像になれば、
知識の定着も、理解度もぐっと上がることとなります。

 

授業の脚本を書くときに参考にしてみてください。

 

最後に

記憶に残る脚本を書くというのは、
最初の頃は大変難しいものです。

 

詰め込みすぎても理解してもらえないですし、
少ないと、授業そのものがスッカスカ…

 

まずは授業範囲から、最大のポイントとあと2つのポイントを抽出し、
そこに向かって惹きつけ、知識を定着し、
後で復習をしたくなる、そのような授業展開を心がけてみてはいかがでしょうか。

 

逆に生徒のみなさんも、
あらかじめ、「授業のポイントや言いたいことってなんだろう」
と意識して聞いてみるようにすると、
授業での理解度がぐっと上がりますよ。

 

平坦に授業を聞くよりも、効果てきめんです。
お試しください。