今回は、数学の学習における「日々の学習」ということで、
ノートのまとめ方について、私が実践で行っていたものを紹介します。
コンセプトは、「見返したくなるノート」
新しい参考書や問題集に次々手をつけるのではなく、
1冊の、母艦となるものを作ることの方が重要。
それを見越した、日頃のノートの作り方についてです。
授業は予習重視?復習重視?
まずはじめに前提から……
数学は予習重視・復習重視という話を耳にしますが、
私は基本「予習重視」です。
【理由】
① 予習をしていない授業では、初見での内容も多く、
授業時間の中では理解度を高めることは難しい。
② 人間の集中力は45分が1つのリズムではあるが、
1日に6時間や7時間の学習をする中高生に、この時間中ずっと集中し続けなさいというのには、いささか無理があるため。
ということから、
限られた時間の中で、効率的に授業を受けるためには予習必須と考えます。
予習の心構えとして、
① 分かるところと分からないところをはっきりさせる、
② 授業は、できることなら復習の1回目として使い、分からなかったところの理解を深める
このように推奨しています。
もちろん、分からない問題に多大な時間をかける必要はありません。
(30分以内が理想と考えています)
授業を受けるときのメリハリをつけてほしいと思っています。
授業ノートの作り方
前提が長くなりましたが……
予習前提の観点から、次のような授業ノートの作り方を提案しています。
図の中に書いているので説明不要かもしれませんが、
① ノートに2本の線を引き、感想や実際の正答を〇△×で記入していく。
② 授業の復習の際にこの〇△×の並びで、復習の力の入れ具合を調整する。
特に、〇×と並んだ場合は要復習!
間違ったまま、知識が身についてしまう可能性があるサインです。
ケアレスミスの可能性もあり得るので、すぐの手当てがその日のうちに可能となります。
さらに、
③ 自分の感想を具体的に赤などで書き込んでいく
その時の感情は、復習の際に思い出すので、復習効果てきめん!
どんどん広めに余白をとって、自分の感情を書き込んで、
数学日記的なノートとして残っていけば理想ですね。
さらに、こんなメリットが
実は、更なるメリットも。
定期試験前の勉強も効率化できます。
〇〇の場合・・・勉強する必要なし なのです。
だって、理解できているんですもん。予習の段階で。
かなり効率化できる部分がありますので、
ぜひお試しくださいませ。
数学上級者へ
数学上級者の人には…
無地のノートを推奨しています。
理由は、定期試験や模試、入試には罫線が入っていないからです。
日頃から無地のノートに書く習慣をつけていれば、
この辺の心配はいらなくなりますよね。
最後に
最後に、ノート作成の実際例を少し紹介しておきます。
中学校の内容となりますが、参考にしていただければ幸いです。
教える立場から…
教える立場としては、定期的にノートを提出させて、
理解具合、数学に対する姿勢を確認することをお勧めします。
また、その際にコメントを記してあげれば、思わぬところから生徒の悩みを聞くことも…
一石二鳥、いや三鳥かもしれませんね。