"教えたい" 人のための「数学講座」

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苦手克服の第一歩 数学の特性を利用する!3方面意識改革講座

 ↓ あとでじっくり読むときに便利

数学に対する苦手意識は、
日々Twitterの中でもよく目にします。

 

中高生にとっては、
攻略しにくい相手ですよね、数学は。

 

私自身も中高の教員・塾講師に
長らく携わってきていたので、
生徒からの声は、大変多くのところから聞いています。

 

・答えが合わない
・時間がかかる
・考えることがめんどくさい
・成績がなかなか伸びない

どれもその通りで、
数学教員も、何とかしなければと
日々、頭をひねらせていることと思います。

 

今回は、
中高生で、
・数学にちょっとつまづき始めた人
・数学に対してマイナスな感情を抱き始めた人

教員、保護者で、
・そういった人に対して
 何とか働きかけたいと思っている人

に対して、

 

数学に対して抱いた
マイナスな感情をプラスに変えるべく、
亀きちが考える方法を、
3つの視点から紹介したく思います。

 

まずは、数学という教科の特性から紹介していき、
その特性を知っていただいた上で、
数学への意識を変えていくための手段
紹介していきます。

 

手っ取り早くその方法を見たい!という人は、
目次からそのページにジャンプしてください。

 

 

 

 

数学の教科の隠れ特性

 

コスパの悪い教科の代表 それが数学

 

数学という教科の攻略法を
他の教科と同様でいいのでは?
と考えている人はいないでしょうか。

 

実は、
数学については、ほかの教科と圧倒的に違うものがあるのです。
それは何かというと、コスパです。

 

かけた時間の割には、
成績が非常に上がりづらいのです。


高校3年生になってから、
数学の成績を上げようと思うと、
それはもう至難の業。

 

なぜなら、
数学の実力の定着は、
知識を頭に入れるだけではなく、
それらの知識をつなげることによって、
初めて完成するからです。

 

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数学は知識の結びつきが重要

記憶重視の教科でしたら、
覚えてしまえば、
それで完結して、問題が解けるものもたくさんあります。

 

しかし数学では、
公式ややり方をとりあえず暗記したとしても、

それを使いこなしたり、
応用問題では、様々な引出しから知識を引っ張り出すという
知識をたぐり寄せる作業が必要になってくるため、
なかなか手法が定着しづらいのです。

 

特に高校数学になると、
それまでに学習した内容は、
理解・定着していることを前提として
教科書には記載されているので、

それを思い出したり納得するまでに
時間がかかることも十分に考えられます。

 

 

曖昧さが一切通用しない それが数学

 

国語や英語のように、
分からないところを類推して解く
そういったことが、数学ではなかなか通用しません。

 

全ての問題が理屈でつながっていて、
解答までのパターンはたくさんあったとしても、

問題から解答までの点を
段階を踏まえながら線でつないでいく(しかも理屈つきで)
必要があります。

 

この曖昧さがない部分のせいで
数学に対する抵抗があるという声も多く聞きます。

 

逆を言うと、
数学が好き、得意という人は、
曖昧さがないので、解けたときに納得ができるし、快感!
となるんですけどね……

 

最初は前向きな気持ちで取り組んでいたとしても、
繋がらないことに後悔してしまったり、
嫌悪感を感じてしまうと、
とたんに数学の印象は悪くなってしまいます。

 

数学を担当していて、
そういった生徒に直面すると、
何とかしてあげたく、もどかしく感じてしまうところです。

 

では、この苦手・マイナスのイメージを
どのように打ち払っていくのか、
一緒に考えることにしてみましょう。

 

手段やアプローチの仕方はたくさんありますが、
今回は
・意識改善の方法
・授業での取り組み方
・問題を解くときの方法

この3分野から、意識改善を探っていきますね。

興味のあるところから、
少しずつ取り入れてみてください。

 

 

意識改善 数学はゲーム!

 

私自身が授業をしていた頃、
数学の授業はすべてゲームに例えていました。

 

ゲームは娯楽産業であり、
娯楽とは、人を楽しませることに特化した産業。

 

楽しませることを凝縮させたものが、ゲームなんです。

 

ですから、
授業のヒントはよくゲームから得ていました。

 

どうしてそんなに何十時間も、
ものによっては何百時間も熱中できるのか
飽きずに何度もできるのか
盛り上がることができるのか

これまでたくさんのゲームから、
個人的にインスパイアされて、
当ブログでもゲームを利用した勉強法を
随時紹介してきました。

 

よかったらご覧になってくださいね。

 

さて、
数学の意識を改善させるためのゲーム感覚を2つ紹介します。

 

 

① RPG(ロールプレイングゲーム)感覚

 

・数学村が拠点

主人公であるあなたは、
様々なダンジョンに挑んで問題という敵を倒していきます。

 

【通常版】ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて S - Switch

 

敵はレベルに応じて無数に存在し、
攻略のために必要な武器を、
数学村やダンジョンの途中で獲得していきます。

 

そうやって手に入れた武器を利用してダンジョンを攻略。

 

攻略すると、攻略した敵は仲間となり、
自分の新たな知識や、財産となります。

 

これを繰り返して、無数のダンジョンを攻略していく
というものです。

 

 

② どうぶつの森 感覚

 

あなたは、数学村に漂流した1人の主人公。

そこには何もなく、村を開拓していく必要があります。

 

どんどん移住してくるどうぶつ(住民)と協力し、
様々なDIYのレシピを学び、作って村を豊かにしていきます。

(レシピが問題の解き方で、作るものが問題を解くということです)

 

そうすることで新しい景色や、建物を作ることができ、
あなた独自の、美しい数学村を築きあげることができるのです。

 


今、人に教えるのでしたら、
どちらかの感覚を伝えるでしょうね。

 

特に、どうぶつの森
Switch版は400万本を軽く超える大ヒットですし、
社会現象になっているソフトですので、
親近感が持てる人も多いですよね。

 


1つの知識を手に入れたり、問題を解くたびに、
このように、
・道具を手に入れた、敵を倒した(RPG)
・レシピを手に入れた、物を作った(どうぶつの森

というふうに、
達成感のある感覚を掴んで、
意外と楽しいものだなと思ってもらえればと思います。

 

あつまれ どうぶつの森 -Switch

あつまれ どうぶつの森|オンラインコード版

 

 

……いや、実際に本当に楽しいですよ。
やがて本物の自分の財産になりますからね。

 

 

授業改革 ノートは「まとめるではなく、見返すもの」

 

当ブログに足を運んでくださる皆さんは、
すでにご覧になっているかもしれませんね。

 

授業における取組の、抜本的な改革です。

 

それは、
ノートや教科書の活用の仕方。

 

ノートはきれいにまとめるもの
そう思っている人はいませんか?

 

決して間違いとまでは言いませんが、
きれいにまとめることで満足!
と思っている人がいるとしたら、
それは、ちょっと時間の無駄遣いをしているかもしれません。。。

 

ノートをとるのは、見返すため
日頃からそのように思って、
ノートをとってみてください。

 

日頃からの授業の様子や感情、
そのときの先生の説明に対して思ったことなど、
とにかく、
後で読み返したくなるノートを心がけるのです。

 

そのときに、
予習や実際の授業で〇△×をつける手法も非常に有効です。
こちらは、過去記事がありますので、
リンクを貼っておきますね。



見返したときに、
自分の感情が入っていると、
授業の雰囲気やそのときの心情を思い出しますよね。

 

・あのときは、こんな考え方をしてたんだ
・ここで符号をミスってたのか、テストの時には気をつけなきゃ
・自分っておっちょこちょいやな
・このときの先生の教え方はうまかったな
など。

 

少しでも思い出すことができれば、
それだけでも復習になります。

 

冒頭でもお話ししましたが、
数学はコスパの悪い教科の代表。
何度も復習を塗り重ねていくことが必要な教科です。

 

全ての問題を、
一からすべて解くという時間はないと思います。

 

せめて、ノートだけは何回も見直して、
復習を重ねて、数学に対する抵抗意識を低くしていきましょう。

 

ノート何回も見て楽しかったら、
自然と勉強してみようかなという気持ちになりますよ。

 

 

問題演習改革 まずは「解けること」

 

数学に対して苦手意識を持つ人の中で、
考えることに時間がかかってしまう
という声を、よく聞きます。

 

数学において、
「考えること」というのは必須能力です。

 

時間をかけて考えるということは、
脳のシナプスを結び付けようとするので、
それを鍛えることができますし、

ひらめいたときは、
その感覚は絶大なもので、
忘れることのない宝となります。

 

しかし、
1問に数時間かけることは、
現実の中高生では大変難しい話。

 

数学を教える立場としては、
若干不本意ではありますが(笑)、
コスパの悪い数学の中でも、
効率的に成績を上げるための、問題演習法を紹介します。

 

 

インスタント短期集中勉強法

 

流れ

① 中学生3分間 高校生5分
 問題に集中して、解くための道筋をつける

② 道筋がついたら、そのまま解く

③ 手も足も出ないときは、解答を見る
 解答に、そのときの気持ちや考え方、
 分からなかったポイントをかく

④ 問題の解答をなるべく自分の言葉で書いてみる
(解答をそのまま書き写してもいいが、自分の感情を必ず残す)


なぜ、この勉強法がいいのか

数学に対して苦手意識を持っている生徒にとって、
考える楽しさを教えるということは、
ハードルが高くなります。

 

得意な人は、
 考える楽しさ」 ⇒ 「解ける楽しさ」へと移行するのですが、

苦手な人は、
 まず「解ける楽しさ」 ⇒ 「考える楽しさ」 ⇒ 「解ける楽しさ」
 と、1クッション挟む必要があるのです。

 

 

2年さかのぼり復習法

 

さらに、最初の「解ける楽しさ」を感じるためには、
簡単な問題からの復習が必要です。

 

できることなら、
2年前の学習内容の復習が効果的です。

高校1年生なら、中学2年生の内容
中学1年生なら、小学5年生の内容……

 

数年前の学習内容なら、
すごく簡単に感じますよね?

 

なるべく薄くて簡単な問題集を用意し、
自分がどこでつまづいているのかを把握していくのです。

 

前の学年にさかのぼって学習することは、
決して恥ずかしいことではありません。

 

むしろ、分からないまま放置しておいて、
後で重症化するほうがよっぽど辛い事態となります。

 

2年前の学年の内容を解いて、
自信を少しずつ取り戻して、今の学習内容に近づいていく、
ちょっと道のりは長く感じるかもしれませんが、
それが最短の道となります。

 

もし、つまづく箇所があったら、
見つけられてラッキー!
その部分を手当てすればいいのですから。

 

今学習している内容よりも、
以前の部分に原因があったということになりますし、
それを見つけられることは、一石二鳥ですよね。

 

 

数値1ヶ所変換確認法

 

もう一つ、亀きちが実践していた内容を。

 

問題が解けたとき、
本当に理解できているか、
数字を1か所だけ変えて再度解きます。

 

そうすると、さらに自分のことが分かりますし、
解答まで導いてみると、
どのように値が変化するのかも見えてきます。

 

例えば、
文章題で速さを時速1km変えると、結果がどう変わるのか……


それを楽しく感じるようになれば、しめたものですね。

 

数学の正のスパイラルに突入です!

 

 

最後に 楽しく感じることがすべてに通ず

 

これはどの教科にも言えることですが、
楽しいと感じることができれば、
成績はおのずとついてきます。

 

数学は記号の羅列のように感じてしまう生徒が多く、
イメージがつきにくいものです。

 

しかし、イメージさえつけば、
他教科とのビハインドはなくなります。

 

イメージ、楽しむ力、これをしっかり養い、
マイナスイメージの払しょくをしていきましょう。

 

当ブログでも、
楽しんで取り組めるネタを随時紹介しています。

 

すでに200記事以上。
ぜひ、たくさんの記事をご覧いただき、
数学の楽しさを感じてくださいね。

 

 

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