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タイプ別 学力UP スタイル養成講座 のんびり指示待ちタイプ編

 ↓ あとでじっくり読むときに便利

性格別の学力UP養成講座
今回がラストとなります。

 

最後は、
最近の生徒に多い
「のんびり指示待ちタイプ」です。

 

とっても素直でいい子なのですが、
こちらから何か言われるまで
やろうとしない。

 

保護者や教員の立場からすると、
なんとも歯がゆく思ってしまう、
そのようなパターンです。

 

元々の性格は優しくて、
面倒見がよくて、
何事にも与えられたことには
コツコツと取り組んでいくのですけどね……

 

指示待ちタイプが
自分から動き、成果を残すようになる、
そのための働きかけ方、勉強法について
まとめていきたく思います。

 

最初は、大人がしっかりと関わるべきタイプかもしれませんね。

 

逆に言うと、
学校教育の中では、一番鍛えがいがあり、
教員の教授法が、
色濃く反映しやすいタイプでもあります。

 

教える方にとっては
やりがいがありますね。

 

では、性格分析からしていきましょう。

 

 

指示待ちタイプの性格分析

 

【長所】
親や先生の言うことを素直に聞く
ドリルなどをコツコツするのが好き
優しい性格

 

【短所】
一番になりたいとは思わない
言われた以上の勉強をしない
友達に頼まれると断れない

 


このタイプの生徒は本当に素直です。

 

親や教員の言うことも素直に聞きますし、
取り入れようとします。

 

与えられたドリルや課題は、
コツコツと終わらせようと取り組もうとします。


相談して作成した計画は、
なるべく遅れまいと
自分の中でできる限り取り組みます。

 

暗記科目が強い傾向にある
というのも特徴かもしれません。

 

地歴(社会)や理科、
漢字や英単語など
覚えるものについては、
常に一定以上の点数を取ります。

 

しかし、
元々勉強は自分のためするものですが、
「自分のため」という強さが欠ける部分が見られます。

 

というのも、
「誰かのため」「親のため」
「大人が言っているから」
という部分が垣間見えるのです。

 

誰かのためにやっている勉強と
思っている部分があるので、
自分で目標を立てようとはしないし、
向上心もやや低く感じます。

 

テストで一番になりたいとは特に思っていないし、
与えられた課題が終わると、
自分で次を見つけて取り組む……
ということになかなか気が回りません。

 

とにかく指示待ち。
余った時間はのーんびりと過ごします。

 

あとは、
友達に対して優しいのもこのタイプでしょうか。
頼まれると断ることができず、
ついつい他人を優先してしまう。

 

知らず知らずのうちに
それがストレスになっていることもあるので、
ストレスが爆発しないように、
周囲の大人は注意しなくてはなりません。

 

このようなタイプの成績向上の手段ですが
「細かな目標設定」がキーワードになります。


後ほど詳しく述べますね。

 

 

テストでの傾向

 

テストでは、
基本的な問題は
そつなく点数ととる傾向にあります。

 

ところどころケアレスミスもありますが、
一言声をかければきちんと思い出し、
修正することができます。

 

応用問題になると、
事前にやっている類の問題は
ある程度答えられますが、
初見の問題は、厳しい傾向にあります。

 

実のところ、
大きな抜けも、とびぬけた長所も見当たらない、
答案からは、なかなか分かりにくいタイプでもあるのです。

 

 

伸びる対策① 目標設定を習慣化する


指示待ちタイプの生徒の成績を向上させようと思うと、
どうしても周囲の大人の協力が必要になります。

 

まずは、周囲から目標設定を働きかけ、
次第に手放して、
自分で設定できるように持って行くという流れです。

 

 

小さな目標設定で達成感を

 

目標設定をする際に意識しておくことは、
・小さな目標を設定すること
・達成感を味わうこと

 

この2つです。

 

小さな目標については、
最初は1日の勉強計画でも構いません。

 

今日勉強する時間や内容を設定し、
できれば側で見守った(思春期に入っていればつかず離れず)状態で
進捗を確認します。

 

目標を達成できていれば、
思いっきり褒めます。


「よくがんばったね。やっぱりできるんじゃん!」と。

 

もし、
達成できなかったときは、
理由は確認しますが、叱ることはせず、
目標設定を少し下げます。

 

この目標設定の時に、
一番最初は大人が決めるかもしれませんが、
生徒さんが決めるようにしていきましょう。

 

自分で立てた目標
という認識を持ってもらうためです。

 

自分で立てた目標が達成できたのなら、
嬉しさがこみ上げてきませんか?

 

自分だって十分独り立ちできるじゃん!
そう思うことができれば、
成績向上の素養は、築かれてきたことになります。

 

 

1日の目標を立てることに慣れれば、
次に考えるのが、
テスト単位での目標設定です。

 

2学期中間試験は数学は80点取る!
というように、
前回の試験から振り返っての目標を
ぜひ立ててみましょう。

 

次に、
計画を立てることについて、
もう一つアドバイスをしていきます。

 

 

学習計画を立てる習慣をつけよう

 

目の前の目標を自分で立てて、
それがある程度実行できるようになったら、
次に、計画を立てることを考えていきます。

 

こちらも、最初は大人の手が必要かもしれません。

 

まずは、自力で1週間分の計画を立ててみましょう。

ざっと流れをかくと
① 生活に必要な部分や、プライベートの予定を入れる
② 勉強しなくてはならないこと(宿題など)を入れる
③ 自分がしたい勉強を入れる

 

こんな感じですね。

 

これについては、
過去記事で詳しく掲載していますので、
ぜひご覧になってくださいね。

math-kame.hatenablog.com


そして、
先ほど設定した次のテストへの目標について、
同様に計画を立てていきます。

 

範囲を確認し、
問題のできる部分とできない部分の仕分けをし、
できないところを中心に解いていきます。

 

テスト前は、
できるところをもう一度見直しをして、
自分に自信をつけていくのです。

 

こちらも、
過去記事で詳しくまとめていますので、
参考にしてみてください。

math-kame.hatenablog.com


この生徒自身が立てた計画ですが、
最初のうちは、
必ず保護者か教員がチェックしましょう。

 

・生徒自身が無理をしていないか
・なまけようとしていないか
・睡眠時間は足りているか
・空き日を作って、遅れを取り戻せるようになっているか

 

できていないときは、アドバイスをして、
計画の立てるコツを伝えていきましょう。

 

保護者の方も、
計画の立て方が分からないという場合は、
過去記事をご覧になって、
計画立案を、一緒に考えてみてくださいね。

 

不明点は、お問い合わせ欄などで、お聞きください。
知っている限りの知識やノウハウをお伝えします。


2種類の学習計画
・1週間の学習計画
・テストへ向けての学習計画

 

こちらの進捗状況を1週間ごとにチェックして、
できていれば、思いっきり褒め、
できていなければ、
改善点を同じ目線で考えていくようにしましょう。

 

そうしているうちに、
親や教員の考えている計画と、
生徒さん自身が立てる計画がほぼ一致してきます。

 

そうなれば、
徐々に独り立ちをしていくことが可能です。

 

1週間おきを、2週間おきなどに間隔をあけ、
最終的にはテストごとにチェックをする程度まで
生徒にさせてみましょう。

 

もちろん、その都度褒めることを忘れずに。

 

これで、テストまでしっかり計画を立てられる生徒となります。

 

 

伸びる対策② 忠実に実行、習慣化すること

 

言われたことを忠実に実行


まずは言われたことがきちんとできるかどうか
この部分が最初の壁となります。

 

目の前に誘惑があると、
それに惹かれていくかもしれませんし、
学校で友達から誘われたら、
なかなか断れない一面もあるでしょう。

 

起こってしまったことは仕方ないとして、
その後でも、着実にやり遂げる習慣をつけると、
対策①で書いた内容が
身についていくことになります。

 

思春期に入った中学生や高校生となると、
実は、「言われたことを忠実にやる」ことが、
最も難しいかもしれません。

 

生徒の立場からすると、
自分が考えている順番に口を挟まれたくないと思いますし、

大人の立場からすると、
言っていることと、やっていることの一貫性がないと感じるでしょう。

 

側についてみるときは、
「今日は側で見ているから」と
先に宣言するのもいいでしょう。

 

「結果を報告して」と
声かけをするのもいいでしょう。

 

子どもにとって、
プレッシャーにならない程度に距離を取りながら、
状況だけはしっかりチェックするようにして、
まずは、正答率は気にしなくても、
やり遂げて褒めることを第一に進めてみましょう。

 

忠実に実行できるようになると、
成績は伸びてきます。

 

 

亀きち家の実践例

 

我が家での実践例(子どもは中学生男子)を少し紹介します。

 

例:夏休みの課題
・1ページ何分でできるかを子どもに設定
キッチンタイマーにて時間を計る
・私は机をもう一つ持ってきて、自分の勉強や読書
・タイマーが鳴ったら、答え合わせ
・間違ったところは、なぜそうなるかを答えさせる
・分からない場合、初めて教える

 

学校からの宿題はなかなかの量ですが、
最初は、いやいややっていた子どもも、
数日で時間によるメリハリがついてきたと思っています。

 

 

学習習慣を身に着ければ伸びる

 

あとは、計画通りに行い、
学習習慣を習慣化させることです。

 

指示待ちタイプは、
最初の頃は親が言ったことだけをするので、
親が何も言わないと、本当に何もしません。

 

1日中遊んでしまいます。

 

計画を自分で立てられるようになったら、
その時間を、親も把握しておき、
(できれば、見えるところにその計画を貼りだし)

時間が来れば、
声掛けができるようにしておきましょう。

 

それを繰り返して、
何時になったら勉強を始めるという、
習慣をつけていきましょう。

 

そのスイッチがあるといいですね。
声掛けでもいいし、
その前にお風呂に入るのでもいい。
定番で見たテレビの後、
必ず電源を切るでもいいでしょう。

 

とにかく、
勉強を始めなければならない雰囲気を作ること。
その空気を定番化させ、
スイッチとしていきましょう。

 

計画が立てれる段階でしたら、
勉強スイッチさえ入れば、
ある程度は、生徒は自力で勉強するようになります。

 

勉強が習慣化してくれば、
成績向上は目の前です!

 

 

最後に 自分で自分を指示するタイプに

 

人は誰しも楽しいことには、
優先的に取り組むものです。

 

指示待ちタイプの生徒さんは、
ひょっとしたら、
まだ勉強の楽しさというものが
分かっていないのかもしれません。

 

勉強というのは一生続くもので、
知識は人生の中でも大きな財産となるもの。

 

中高生のうちは、
「させられる勉強」が中心で、
「本当に自分がしたい勉強」はなかなかできないかもしれません。

 

そんな中でも、
土台を作るためには、
自分で意思を持って勉強してくことが必要

 

勉強を楽しく思うために、
小さな目標をその都度立てて、
達成するごとにしっかりと自分を褒め、
次の小さな目標につなげていく。

 

スモールステップの繰り返しになりますが、
それがやがて楽しさへとつながっていきます。

 

楽しくなれば、自発的に計画を立て
自発的な勉強も可能に。

 

そうなれば、成績も飛躍的に向上してきます。

 

やがて人生の大きな目標に向かって
しっかりと計画を立てて、
どっしりと腰を据えてコツコツと努力を重ねていく。

 

その姿が見られると想像すると、
今から楽しみですね。

 

前進していきましょう!

 

 

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