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宮本茂さんのエッセンスx数学授業=授業でしか味わえない感動

 ↓ あとでじっくり読むときに便利

「みなさんの人生に影響を与えた人は?」
と聞かれたら、どのような人が脳裏に浮かびますか。

 

私も何人か浮かぶのですが、
その中でもトップクラスで浮かぶのが、
ゲーム会社 任天堂宮本茂さん。

 

先日、2019年の文化勲章に、
宮本茂さんが受賞されることが発表されました。

 

一般の方で、ピンとくる人がいないかもしれませんが、
ゲームの世界では「神」のような存在で、
スーパーマリオ」や「ゼルダの伝説」の生みの親といえば、
ピンとくる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

私自身、このニュースを見た時に、
自分のことのように嬉しく、
心の底から誇らしい気持ちになりました。

 

なぜ宮本茂さんが、私の人生に影響を与えたのかといいますと、
今の私の授業の礎は、
宮本茂さんのエッセンスによるものなのです。

 

大学生の頃にとてもはまったテレビゲーム。
現在も趣味として、毎日やっていますが、
ゲームだけではなく、ゲーム関連書籍も当時から随分読みました。

 

やはり、面白いゲームを作る人には、
その人の哲学がある。

 

今回は、宮本茂さんの言葉を紹介しながら、
亀きちの授業の原点について、お話したく思います。

 

 

とにかく、宮本茂さんはすごい人!

 

スーパーマリオゼルダの伝説の生みの親、という紹介をしましたが、
その昔は、「ドンキーコング」を手掛けたのも宮本茂さん。

 

現在はフェローという立場で、
現場全体の統括をされていますが、
彼の関わるゲームには、外れのゲーム(面白くないゲーム)はないと思っています。

 

こんなにすごい人なんです!
① 来日したポールマッカートニーが息子さんのために、宮本茂さんにサインを求めた。
② ドイツで8歳の少年に何気なく知っている日本人はという質問をすると、宮本茂さんの名前が返ってきた
③ ファミコンスーパーマリオブラザーズは売上本数世界一というギネス記録を持っている
④ アメリカの「TIME」誌で、かれを「ゲーム会のスピルバーグ」と評している

などなど。

もっと表に出て来るべき人だと思うくらいです。

 

彼の言葉に、私も何度も納得させられましたし、
その声を聞きたくて、任天堂関連の雑誌もいまだに購入。
Nintendo Dream(通称:ニンドリ)は、
1997年より、今も毎号購入しています。

 

彼のエッセンスのおかげで、
亀きちの授業スタイルも確立できました。
とにかく、大大尊敬の存在なのです。

 

 

宮本茂 meets 亀きち→授業はこうなった

 


では、彼の発言から私の授業にどのように取り入れたのかをお話しします。

 

キャラクターを動かすこと自体が楽しい

 

これは、スーパーマリオを作った際の言葉ですが、
確かにこのスーパーマリオというゲーム、
飛んだり跳ねたり走ったり、
とにかく、キャラを動かすだけで楽しい!

 

亀きちは、これを数学の中で、
「数学を学ぶ、自分で考える」を発展させ、
「授業を受けるだけで楽しい」
そのような授業を展開しようと、日頃からアイデアを練るようになりました。

 

参加した人をどう引きつけるのか、
話術、見せ方、考えるおもしろさの伝え方など……
とにかく、私の原点はここにあります。

 

 

自分が作ったもので、自分の心が動くのがうれしい

 

自分が作ったもの、考えたことで、心が揺さぶられる、
これをたくさんの生徒に、体験させてほしいと思っています。

 

数学でも、自分が考えてたどりつた解答や、考え方について、
よくここまで考えたなと思い、それを人に伝えたくなる。
自己肯定感の育成ですよね。

 

そのような姿勢を持ってもらうために、
まずは、授業をする自分自身が、
授業を楽しく感じられるような組み立てをしています。

 

ゲームの話を入れることもありますし、
PCを使うこともある。
時には外に出ての数学の課外授業も……

 

シミュレートして、
面白いと思ったことはどんどん授業に取り入れています。
やる気の出る話も、そのうちの1つとなります。

 

 

映画は、見たお話で泣く。ゲームは、自分がした苦労に泣く。

 

映画とゲームの違いを、端的に表した言葉ではないかと思います。


映画では、その映像やストーリーで泣きます。
しかし、ゲームでは自分がやり遂げた苦労にぐっときます。

 

かつて「ゼルダの伝説 時のオカリナ」(1998年)という作品がありました。
もちろん、彼がディレクションを務めた作品なのですが、

このCMの中で次の言葉がありました
「ゲームでしか味わえない感動がある」
この言葉に、胸が震えた記憶があります。

 

それはなぜか。

 

自分が操作して話を進めて、そしてエンディングを迎える。
自分が物語を体験したかのようなことは、ゲームでしか味わえない。

 

数学の勉強にも、
そのまま置き換えられるのではないでしょうか。

 

ただ見せられる数学の授業は、どこがおもしろいのか、
そうではなく、自分が参加して考えて答えを出す。
そこに数学の面白さの醍醐味がある。

 

また、授業をきっかけに、
その後も考えを派生させて、思考をめぐらす
こういう生徒を育てるために、
授業者たる教員の役割があるのではないかと思います。

 

苦労をそのときは、苦労と思わせず、
後から振り返った時に、成長を実感させるような授業

 

それが亀きちの目指す授業であり、
そのような生徒や先生方が、たくさん増えてくることが願いです。

 

 

宮本茂さんのエッセンスは授業に通ず

 

本当はまだまだ書き足りないのですが、
すごい分量になってしまいますので、
今回はこの辺にしておこうと思います。

 

彼の考え方やエッセンスは、私にとっての授業の礎そのもの。
彼なくしては、今の自分が存在しません。

 

現在は教員という職業は離れていますが、
それでもなお、ゲームをすると授業アイデアが次々と浮かんできますし、
今の会社員として、社員教育を見ている中で、
一生涯にわたる教育にも、
ゲームのエッセンスが通じることが分かってきました。

 

やっぱり、みなさん新しいことを知りたいんです
学びたいんです。
教え方も上手になりたいんです。

 

このブログを通して、
少しでも多くの方にこの思いが伝わってもらえたらなと思います。

 


最後に、この言葉を

「子供は物を知らないだけで、知性はある」

教えられる方は、知識はなくても知性はあります。
上から知識を押し付けるような授業はしてほしくありません。

逆に子どもの知性をぐぐっと引き上げるような、
子どもに限らず、教えられる人の知性を引き出せるような授業を、
これからも亀きちは考えていきたく思います。


追記 
いつの日か、宮本茂さんが国民栄誉賞を受賞する日が来ますように……

 


【試してみよう】
・考えること自体が楽しくなる授業をめざそう
・授業でしか味わえない感動を創り出してみよう
・いろいろな分野からエッセンスを吸収する柔軟性をもとう

 

 

 

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