"教えたい" 人のための「数学講座」

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数学の効果的な課題の出し方・取り組み方(日々編)

 ↓ あとでじっくり読むときに便利

生徒が毎日取り組んでいる課題。
その出し方は、学年間である程度統一されていたとしても、
教員によって、かなり個性が出ます。

 

そこで、亀きちが実践していた、
日々の課題の出し方とその効果について記載していきます。

 

今回は亀きちの手の内を、かなり披露しています。
「この通りすれば、必ず成績は向上します!」

 

 

 

毎日数学に触れることの大切さ(数学は成績が上がりにくい!)

いきなり、厳しいことを言うことになりますが、
数学という教科の特性上、
なかなか成績が上がりにくい教科です。
(理科や社会に比べると「費用対効果」が悪いのです……)

 

ですので、毎日継続してコツコツと学習することが大事。
運動と同様で1日でも間をあけてしまうと、
その翌日はリズムを取り戻すところから始まります。

 

土日でも、なるべく数学に触れられるような宿題を課すようにしています。
(週末課題については後日別記事にて紹介します)


私が実践していた主な課題は次のものです
・教科書の練習問題の残り
・日々のドリル
・亀きちからの挑戦状(上級者のみ)
・次の日の予習

 

それぞれをみていくことにしましょう。

 

 

ウォーミングアップは練習問題の残りから

教科書の問題は、
ある程度はその時間内に生徒に解いてもらいます。

 

その後、生徒どうしで答え合わせをさせます。
答え合わせの時間が、
生徒にとっての息抜きの時間ですね。

 

そして、練習問題の残りは宿題にしておき、
次の時間の授業前に、生徒に指名しておいて黒板に書いてもらっておきます。
従前からされている、定番のものですね。

 

私が学生の頃もこの授業スタイル、多かったです。

 

 

日々のドリルで前頭前野を活発に

ドリルの内容は
・基礎問題が中心
・授業で1週間~2週間ほど前に行った内容
・B5用紙表面の分量
・1枚にかける時間は5分~20分(所要時間を書かせる欄もあります)
・裏面に答えを載せて、丸つけ
・毎日昼休みまでに所定の場所に提出

 

生徒によっては、
こちらを勉強のウォーミングアップに使っている生徒もいたようで、
弱点や解き方の確認、日々の積み重ねとして用いています。

 

1年間だと160枚にもなります……

 

 

「亀きちからの挑戦状」で上級者をうならせる

こちらの発端は、生徒からの一言でした。
「もっと難しい問題を解きたいんですけど……」

 

当然、私が刺激を受けないわけがありません(笑)
「こんにゃろめ…(笑)」と思いながらスタートさせました。

 

・日々のドリルの裏面に記載
・内容は、高校入試(大学入試)、企業の入社試験の問題
 (必ず、学校名や会社名を入れる(合格の達成感を味わってもらうため)
・自由課題でやらなくても、ペナルティはなし

 

 

【どのように取り組ませ、活用させたか】

「亀きちからの挑戦状」をやった生徒については、
私が、〇つけをし、解答を添付します。

 

また、生徒の解答具合に応じて、3種類のシールを表面に貼り付けます。
正解の場合は 金シール(5点)
部分点となる解答は 銀シール(3点)
取り組んだ後が見られる場合は 銅シール(1点)

 

定期考査ごとに合計点を集計し、
それをニックネーム形式のランキングにて発表します。
ニックネームですので、本人にしか名前は分かりません。

 

ランキングも上位20人のみの発表ですので、
気にならない人はまったく気にならない。

 

ただし、向上心のある人や、
ライバル同士でニックネームを教えあっている生徒は、大変燃えるようで、
毎回そのランキング表を配布するたびに、順位を見合ってバチバチしてました…(笑)

 

とてもいい傾向ですね。

 

ランキングは、
学期ごとの期間ランキングと、
年間通算ポイントランキングの2種類を用意していました。
年度途中からやる気になる生徒に焦点を当てたいためです。

 

このニックネームランキングは、個人的にとてもおすすめです。
掲載自体が嫌だという人には、
事前に聞いて載せないよう配慮していました。

 

 

次の日の予習で、脳はフル回転

予習については、
予習範囲を指定して、練習問題を解いてくるというものです。
練習問題を解く中で、必要事項を頭の中に入れ、
「分かる、分からないの仕分けをしてもらう」
ということが目的です。

 

生徒は50分の授業の中で、
全時間に集中できるというわけではありません。

 

完全に分かっているところについては、ちょっと頭を休めて、
吸収したい部分だけ書き込む、
分からなかったところは、集中して聞く。

 

そのメリハリをつけることによって、
頭の中に入る知識の理解具合も向上するというわけです。

 

ただ、予習でも当然未知の分野ですので、難しい部分は出てきます。
そのときには、5分考えてまったく進まない場合は、
「分からない印をつけてきなさい」と伝えます。

 

以前の記事の中でも紹介しましたが、
〇△×をノートに記載してきます。

f:id:math-kame:20190525214452p:plain

 

↓ リンクも貼っておきますね。 

 

  

まとめ 数学の基礎は中学が勝負!

 

こうやって見てみると、
かなりのボリュームがあるように感じるでしょう。
私は中1生で、1日40分から60分の家庭学を求めています。

 

ただし、必須なのは当日の練習問題とドリル。
そして予習(最低限、分かる・分からないの仕分け)。

 

このリズムは、
中学生の段階から、早めに身に着けておいてほしいと思います。
特に、中高一貫校では、手際よく課題をこなすことは必須です。
他の教科も課題が多いことが予想されますので…

 

また、中高両方の学校を経験してでの私見ですが、
数学という教科の特性上、
数学力を飛躍的に向上させるなら、
中学校の3年間が勝負です。

 

高校に入ると、他教科の学習もかなり難しくなりますし、
数学はなかなか勉強しても、
それに見合った成績の伸びが見られなくなります。

 

知識と知識を結びつかせることによって、
初めて問題が解けるようになるので、
知識→即解答 の教科と比べると、
どうしても時間がかかるんです……

 

ですので、
中学3年間に、数学は追い込んだ練習をしておくことをおすすめします。
中高一貫校でしたら、
中学3年で、高校1年終了レベルまでの学習を終えておくと、
後々に英語や地歴などに、力を割けるようになります。

 

まずは日々の数学リズムを作ること。
教員もそうですが、
家庭でも、子どもがどのようなリズムを作って勉強を始めているのか、
把握してみてください。


亀きちの手の内はいかがですか?
お役に立てれば幸いです。


【試してみよう】
・毎日数学に触れる習慣をつけよう
・スタートは簡単な教科書の復習やドリル
・幅広いレベルの生徒に対応させた課題の出し方を考えてみよう
・数学の基礎素養は中学が勝負!

 

 

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