"教えたい" 人のための「数学講座」

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パパ塾 学校先取りの数学授業 基本的な取り組み方・教え方

 ↓ あとでじっくり読むときに便利

定期考査の1週間前。

 

本気で教えてほしいと中2の子ども言われ、
そこから本気で
45分×4回の試験対策をした私。

 

結果の点数自体は、
決して高いものではありませんでしたが、
子どもの答案から、
途中式のかき方や、計算の粘りなど
努力の成果が垣間見えるものでした。

 

点数は66点だったのですが、
次にはもっとジャンプアップするのではという
予感を残した結果となりました。
(おそらく一切教えていなかったら50点前後だと推察)

 

そして、試験後に始まった
学校の授業の先取り授業。

 

いわば、本格的「パパ塾」

 

これぞ、
私がずっとやりたかったことでした。

 

私から、子どもを引っ張ることなく、
子どもが教えてもらうことを望み、
自分のために勉強をしていく。

 

小学生の頃から、
「教えてほしかったら言っておいでね」
と声をかけていたのですが、
ようやくスタートラインに立ったのです。

 

今回は、
「パパ塾」が行う、
学校の授業先取りでの授業の進め方について、
いくつか項目を設けて
紹介していきます。

 

ご家庭で数学を子どもに教えてみたい
学校での授業を、成果的に身に着ける準備をしたい
そのように思っていらっしゃる方、必見です。

 

それでは、亀きちの「パパ塾」
手の内公開!

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その1 予習は教科書見開き2ページ

 

パパ塾での授業は
集中力を考慮して1コマ45分。

 

その後は子どもの集中力の持続にもよりますが、
延長しても最大で60分。

 

それ以上の集中力を維持することは
困難と考えるからです。

 

45分を授業に落とし込んで考えたとき、
授業で進める範囲は、
学校の授業と同じ考えで、
基本は教科書見開き2ページ。

 

題材の途切れ具合によっては、
少々前後することもあります。

 

2ページだと
ざっくり例題2題と練習問題2題。

 

予習を子どもに義務づけても、
30分も予習にはかからないと思います。

 

問題については、
分かるまで考えなさいという姿勢ではなく、
1問についてかける時間は5分。

 

それ以上考えても分からないときは、
空欄でもいいと伝えています。

 

もちろん目的があります。
以下の3つです。

考えすぎることによる
・数学アレルギーの発声を防ぐ
・集中力のメリハリをつける
・時間を有効に使う

 

最近の中学生はとても多忙。

 

部活もあるし、やりたいこともある。
SNSでのやり取りもあります。

 

忙しい毎日の中で
勉強の位置づけをできるだけ楽しいものにしたい

やっていくうちに、
勉強の優先順位が上がってくれると嬉しい。

 

そういう気持ちも入っています。

 

長期間数学の勉強を楽しく続けるために
・1回1回の授業はできるだけ軽く
・子どもの準備は短期集中で最低限

 

これをモットーとしているのです。

 

 

その2 説明は短くコンパクト

 

それでは、
「パパ塾」での授業の一般的な流れを
紹介しましょう。

 

【パパ塾の1コマの流れ】

 

① 今日やる内容(単元一発目の時は単元全体)の口頭での説明(導入)
② 今日覚えるべき内容のまとめ
③ 書いたまとめの説明
④ 教科書の例題の解説
⑤ 練習問題の確認
⑥ ②のまとめをくりかえし、次回の予習を伝える

 

子どもにワクワクを

 

①と②については、
ある程度こちらがしゃべることになります。

 

しゃべるときは、
できるだけコンパクトに、
そして、学習する内容がすごいことなんだと思わせること

 

子どもをワクワクさせることができれば満点ですね♪

 

これから学習する単元や授業で
何が身につくのか、
それを端的に説明をします。

 

大人はついつい長々としゃべってしまう癖がありますが、
自分の中で短いかなと思うくらいが
子どもにとってはちょうどいい時間。

 

例えば①の今日やる内容でしたら、
・前の時間やった内容
・今日やる内容
・これが身に着けはこう言うところで役に立つ

 

この3点をできるだけコンパクトに伝えます。

 

 

「まとめ」は右脳にインパクトを

 

②の内容のまとめについても、
教科書のようにダラダラ書いては、
子どももうんざりします。

 

なるべくすっきり、
目に見て覚えられるように
まとめを少し工夫してみましょう。

 

例えば、図形の分野でしたら、
基本的なまとめは図だけでOK。

 

パッと見て、
右脳で覚えられるよう工夫してみるといいと思います。

 

大人になっても、
文字の羅列よりも、図の方が覚えやすいですよね?

 

板書例については、
この記事の最後に紹介します。


③から⑤については次の項目で詳しく説明します。

 

 

その3 できるだけ子どもに説明をしてもらう

 

「パパ塾」では、
子どもとの会話を最も重視しています。

 

子どもと話をしていくと、
いろいろな情報が入ってきます。

 

・「分かっている」「分かっていない」仕分け
・学校での教え方
・友人関係やクラスでの授業風景
・子ども自身で説明できるかできないか

 

すべて会話をすることにより見えてくるのです。

 

子どもとたくさん会話したいですので、
③ まとめの内容の説明
ここからは、
子どもと会話をしながら進めます

 

「今かいた内容は理解はできてる?」
「文章で書くよりも、図の方が分かりやすいでしょ?」
「教科書はまとめが飛び飛びだから一気にまとめるね」

 

話すきっかけをこちらから与えると、
子どもは、最初はぽつりぽつりかもしれませんが、
自分から思っていることを言ってくるものです。

 

もちろん、否定的な言葉を発するときもあります。

「書いてある内容が分からない」

 

そう言ってきたときも、
そのことを否定する必要はありません。

 

予習をした段階では分からなかったのですから。

 

そこから、
何が分からないかを話をしながら、
「分からないこと」を掘り下げていきます。

 

「どの部分がわからないと感じる?」
「頭の中に図はイメージできた?」
「言葉の意味は分かった?」

 

話を掘り下げれば掘り下げていくほど
話は深くなっていきます。

 

その中で、
覚えなくてはいけないこと(定義など)は
覚えてもらう必要があるので、
こちらも覚え方を工夫して、
まとめを編み出す必要があるでしょう。

 

理解できていない部分は、
④(例題解説)で、説明をしながら、
分からない部分になったときには、
質問してもらうよう声をかけておくと、
教える側としても、
授業の強弱がつけられます。

 

⑤の練習問題の答え合わせと解説については、
まずは、子どもが出した答えを説明してもらいます。

 

「どうやってその答えになったの?」

 

出だしの言葉はこの一言。

 

もし、予習の段階で、
できていなかったのであれば、
「今やってみたら解けそう?」

 

「解けるかも」と言えば、
ちょっと時間を取って考えてもらいます。

 

「無理」と言えば、
解答の出だしを親がちょこっと書いてみたり、
ヒントを出したりしてみて、
解答の出だしの考え方を、引っ張り出そうとしてみます。

 

このやり取りを繰り返して、

「あっ!」

という子どものひらめきの瞬間の言葉を待つのです。

 

この言葉が出たら、
こちらは一気に前のめりになり、
子どもの説明に耳を傾けます。

 

学校では
なかなか人に説明する機会はないので、
おとなしい子どもでも、
結構気分が上がって説明してくれるものです。

 

説明があっていれば、
思いっきり褒めて、喜びを分かち合いましょう。

 

間違っていれば、
まずは考えてくれたことにお礼を言って、
つまづいた部分を、指摘します。

 

どちらにしても、
前向きで終わるようなコメントを残します。

 

その前向きな気持ちのままで
学校での授業を受けてもらうのです。

 

「パパ塾」をすれば、
学校での授業は
子どもとっては3回目の勉強。

 

きっと効果も跳ね上がっていくことでしょう。

 

分かる喜びもきっと感じてくれると思いますよ。


では、亀きちの「パパ塾」の
授業ノートの一部を公開します。

 

見開きの左のページが私が板書した部分、
右側が子どもの予習の部分となります。

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ご質問、ご意見、お待ちしております。

 

では次回……
子どもに起こり始めた変化について
書いていきたく思います。

 

子どもの様子が変わってきたんです……

 

 

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