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生徒を引き立たせる「数学授業の板書」の極意

 ↓ あとでじっくり読むときに便利

授業での真の主役である「生徒」
その時には、生徒を引き立たせる名脇役となる教師

 

今回は生徒を引き立たせるときの中で、
板書の利用を中心としながら、
基本的な立ち位置や、コツなどを記していきます。

 

また、私が生徒を引きつけるために真っ先に買った道具も少し紹介します。

 

 

 

板書は生徒の脳に命を吹き込む伝達アイテム

黒板であれ、ホワイトボードであれ、
生徒がノートに命を吹き込んでいくために中心となって活躍する板書

 

生徒がノートを振り返ったそのとき、
授業の様子が生徒の頭の中でよみがえり、
その時の動画が流れる
そのような授業ができれば、教師冥利につきますね。

 

そのために、教員が気を付けておくべきことをいくつか。
基本なのでご存じの方も多いかもしれませんが…

 

目当てをかく

今日の授業で「身に着けてほしい」と思う内容は、
授業の導入で、板書の形で左上に書いておきます。

 

できるだけ丁寧な字で。
赤チョークなどで目立たせて。
生徒がその目当てを見て、
その日の授業が一発で思い出せるような、フレーズが書けるといいですね。

 

フレーズを考えるの、楽しいですよ。
まるでプチ作家になった気分(笑)

 

板書をする場所

黒板を使うときは、
私は基本、黒板を3分割しています。
大切なことは左端、次が右端、よく使う部分(消す部分)は真ん中に。

 

使い方の例としては、
例題の解説→練習問題での流れで使ううとき
 左端:例題の板書
 真ん中:練習問題
というように比べて書くと対比できて便利ですね。

 

さら右端には、ワンポイントで覚えておくと便利なことや、
まとめ的なことを書くことも多いです。

 

これを生徒目線から見てみると、
1つの例題に対して、練習問題、プチまとめ
すべての項目が1枚の黒板に収まることになり、
大変見やすいものとなります。

 

また、左端にまとめを書いた場合は、
 真ん中:例題の板書
 右端:練習問題
として、空いているすぺーるに一言コメントを書くこともできます。
このような使い方もおススメですね。

 

板書の色使い

板書は黒板であれば、よく使うのはもちろん白。
大切な文字は黄色。
以上です。(笑)

 

後の色のチョークは本当に補助的に。 
赤、青、緑ですかね。
生徒にとっては、見づらい色となりますので。

これらの色のチョークでは、
主に、図を描いたり、線を引いたりするときに用います。
この色で書く際には、いつもより大きな文字を意識します。

 

カラフル過ぎると、
生徒が板書をノートに写す際にも時間がかかってしまいますので、
基本的には白、黄、赤。
この3色で済ませるようにしています。

 

教員の立ち位置

板書内容が全生徒に見えるためには、
教員が立つ位置は基本外側。

 

板書をしながらしゃべることがあったとしても、
教員は黒板の外側に立って、書くことが基本です。

 

生徒が顔を横に出しながら板書を見ているような姿があっては、
その生徒は、板書を書くのに時間をかけて苦労していることになります。
教員からすると、申し訳ないですよね。
授業はみんな平等に受けているのですから。

 

また、ときどき教室の後ろから板書全体を見たり、
あえて後ろからしゃべったりすることもあります。
自分の板書のバランスや、生徒の注意に少し変化を与えたいときに使っています。

 

ちなみに、
このブログを読まれている方は、
しゃべりながら違う内容を板書することはできますか?

 

授業の効率を上げるためには身に着けておきたい技能の一つです。
塾の講師のような、スピードが命の授業では必須ですよね。

 

大学生の頃に講師として勤めていた学習塾では、
沈黙が厳禁でしたので、常にしゃべりながら板書をしていました。
おかげで、数か月経たないうちに、
しゃべりながら違うことを板書できるようになったものです。

 

 

生徒を引き立たせる道具

「生徒を引き立たせる」=「やる気を喚起させる」
そのためには、道具で工夫をされている教員の方も多いと思います。

 

数多くの教材を作り出して(遊んで!?)きましたが、
今回は、全体を通してどの分野でも幅広く使える
そんなアイテムを、1つを紹介します。

 

それは、
マグネット式のデジタルタイマーです。

 

元は、バスケットボールなどの試合で使うような、
黒板の後ろからも、時間の経過がバシッと見えるデジタルタイマー
これがほしいと思っていました。
すると、ネットで、その大きさで背面にマグネットがついているものを発見!

……即購入(笑)

 

これは生徒の目を引きますよー!
小テストのときの残り時間の表示
練習問題を解く時の時間設定
発表や話し合いの時の時間設定

 

マグネット式なので、黒板に貼り付けて存在感抜群ですし、
注目もしてもらえます。

 

本当におススメです。

 

ほかにもたくさんのアイテムがありますが、
それはその単元などで追々紹介していきますね。

 

 

最後に

生徒を引き立たせるために、
まずは生徒の知識やノートに命を吹き込む板書。
板書の使い方や伝え方で、
生徒の理解度や勉強の再現度はぐっと変わってきます

 

基本的な使い方を今回紹介しましたが、
少しでも見やすく、板書がとりやすいよう立ち位置など心がけていきましょう。

 

せっかく、生徒が主役をするんですから、
生徒が自分から何回も主役をしたくなるような、
そんな名脇役を教える側も、板書の中からでも演じたいですね。