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生徒の心が折れた時、授業内外で教員ができること

 ↓ あとでじっくり読むときに便利

前回は先生自身が心が折れた時に、
どのように授業をすればいいかについて書きました。

 

今回は、
生徒が明らかに心が折れてしまっているときです。

 

中学・高校といえば、思春期の真っただ中。
そのときどきでも扱い方も違いますし、
考え方も違ってきます。

 

授業の内外でどのように接していけばいいのでしょうか。

 

亀きちが普段考え、
実践してきたことを中心にまとめていくことにします。

 

 

基本はつかず離れず

 

生徒の心が折れているとき、話しかけてもいいのですが、
授業でそれを見た時には、
原因が必ずしも、その場で言えるのではありません。

 

ですので、授業ではつかず離れず、
要は、いつも通りの接し方を行います。

 

ただし、生徒にとって、
教員が少し気にかけているな、という印象はわざと残すようにしています。

 

例えば、ちょっと目線を合わせてみたり、
机間指導のときに、ちょっと多めに歩いてみたり……

 

 

授業の中でできること

 

それでも、授業の中でできること、
それは褒めることです。

 

指名をして答えた場合は、
いつも以上にオーバーリアクションをします。

 

しっかり褒めて、認めることによって、
自分自身の存在を確認させてあげるのです。

 

ただし、このような生徒は、
1回の授業では1回を目途に指名するようにしています。
多すぎると生徒にとってしんどいので、最低1回という程度で……

 

また、指名して解答ができないこともありますし、
しゃべらなかったり、無視することもあるかもしれません。

 

分からないときにも、「分からない」と言ってもらったり、
違ったことを言ったときも、
必ずプラスになるようなフォローを入れて、
次につなげるように心がけましょう。

 

 

授業外での仕掛け

 

ノート提出などできっかけを作る

 

まずは、提出物に教員がアクションを起こすことが一番やりやすいと思います。

 

私の場合ですと、
日々提出するドリル……前向きになる言葉を一言添える
週1で提出するノート……すこし突っ込んだことを聞く
ようにしていました。

 

ドリルですと、
検印を押した横に「この調子で」「この問題できたのすごいね」など

 

ノートですと、
丁寧にまとめられていますね。
ところで、最近調子が優れないように見えるのですが大丈夫?
取り越し苦労ならいいんですが……
などとちょっと控えめに心配しているように書きます。

 

 

何かあったら言っておいでのスタンス

 

教科の担当としてできることは、
このスタンスだと思います。

 

廊下でのすれ違ったときにでも、
にこやかに、
大丈夫?目に元気がないよ?何かあったら言っておいでね。

 

この一言だけかけて、去っていきます。
必ず来るとは思いませんが、
種まきはできるのではないかと……

 

 

私にできることはある?

 

こちらは、生徒との関係性がある程度できている場合に使っていました。


最近、目に元気がないけどどうしたの?
何か、私にできることがあったら言ってきてね。

 

この言葉を残して、ちょっと余韻を残すような感じで去っていきます。

 

もちろん、その場で生徒が話をしてくれれば問題はないのですが。

 

 

生徒が言ってきたらしっかり聞くこと

 

生徒がもし、言ってきてくれるのなら、
これは大変ありがたいことです。

 

心の内をあけてくれるのですから。

 

このときは、時間をできる限り作り、話をしっかり聞きます。
もし、時間が限られている場合は、最初に終了時刻を伝えます。

 

その中で、生徒に思う存分語ってもらいます。

 

教師はすぐにアドバイスをしようとしますが、
私は生徒が悩みを打ち明けた時には、
生徒が「どうすればいい?」という投げかけをするまでは、
こちらからアドバイスをすることはNGだと考えています。

 

生徒は話始めると、うまくしゃべることができにくく、
話も断片的になりがちです。

 

すぺてのパズルのピースを拾うように心がけましょう。

 

そして、
聞いた話をどこまでの人になら、しゃべってもいいのか確認をして、
担任や学年団で共有をします。

 

生徒との約束ですので、範囲外に漏らすことは厳禁。
これをすると生徒からの信頼は一気に地に落ちます。

 

話を聞くことで、
少しでもその生徒が心が和らぎます。
前向きになってくれるといいですね。

 

次の授業では、
近くまで行ってこちらからにこやかに挨拶をし、
この前はありがとう
この一言をさりげなくかけてから授業に入るようにしています。

 

 

亀きちの体験より

 

今回のように、
心がぽきっと折れてしまったのが目に見えてわかる生徒は、
これまで多くの人数に接してきました。

 

基本的には上のようなスタンスで接しています。

 

ここで、私が体験した話をひとつ

 

ある日を境に、目に元気がなくなり、
提出物が一切出てこない生徒が出ました。

 

これまではきちんと提出することができていたのに……

 

呼び出して注意をすることも考えたのですが、
どうも、目を見ると、その言葉が通じるようにも思えません。
日頃はまじめな生徒でしたので。

 

そこで、思い切って逆の反応をすることにしました。

 

偶然提出したノートにこの言葉を書いたのです。

 

最近、調子がすぐれないようですが、大丈夫ですか。
何かあったら、言ってきてくださいね。
ドリルの提出は、無理ならしなくてもいいですから

 

その場ですぐに反応があったわけではありませんが、
数か月かけて少しずつその生徒は、
提出物が改善されるようになりました。

 

そして、ある日の提出ノートに次のような言葉が……

 

先生、この前の言葉、とてもうれしかったです。
誰も気づいてもらえなかったので。
すごく、心が楽になりました。
ありがとうございました。

 

後で聞いた話なのですが、家庭内での事情により、
精神的に不安定になっていて、勉強が手につかなかったとのことでした。

 

突っ込んで聞くには聞けない話ですし、
何も触れないのはよくない。

 

私が実践したなかで、「よかった」と心か思える瞬間でした。

 

 

やっぱり、人間関係が授業をつくる

 

先生自身の心が折れた時もそうですが、
生徒の心が折れた時も、
救うきっかけとなるのは人間関係かと思います。

 

生徒の心が折れた時は、それにプラスして、
教員の「聞き上手」も問われることになるかと。

 

しっかり日頃から人間関係を作っておいて、
話を聞く窓口は用意しておき、
できる限り、しゃべてもらって少しだけアドバイスをする

 

これが教科担当の教員にできることではないでしょうか。


【試してみよう】
・生徒とはつかず離れず
・話を聞く窓口はしっかり開いておく
・窓口を開いているという、仕掛け呼びかけをする
・話してきたときは、とにかく話したいことすべてを聞いてあげる

 

 

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