"教えたい" 人のための「数学講座」

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長期休業明けの数学授業対策講座(生徒編)

 ↓ あとでじっくり読むときに便利

そろそろ夏休みも終了の足音が聞こえてきました。
生徒も2学期へ向けて、期待と不安が交錯している時期ではないかと思います。

 

2学期最初の生徒の様子が、とても重要視される昨今。
せめて授業だけでも楽しみに前向きに過ごしてもらいたいものです。

 

そこで今回は、2学期の授業をスムーズにスタートさせるために、
生徒にどのように働きかけたらいいのか、
ソフトとハード両面から考察していきたく思います。

 

生徒をスムーズに流れに乗せる方法です。

 

 

やる気を向上させるためには「書き出す」

生徒が2学期を迎えた時の感情は、
「2学期、気持ちを新たに頑張ろう」
「授業始まるの、しんどいな…」
大きくこの2つに分類されるのではないでしょうか。
そのどちらにも対応できるように、働きかけの仕掛けを準備を提案します。

 

① 夏休み振り返りシート

 

まずは生徒自身に、夏休みおよび課題の取り組み状況を振り返りをさせることです。

・夏休みに入る前の気持ち
・夏休み中、実際にどう過ごしたか
・夏休みを終えての感想
・宿題考査にどのような気持ちで取り組んだのか
・結果をみての感想、今の気持ち
・自分が2学期で伸ばしていきたいこと、改善していきたいこと
・2学期への意気込み

など、スコア形式でも構いませんし、自由記述形式だとより具体的に見えてきます。
とにかく、2学期始まってすぐの生徒の言葉を、形にして出させるのです。

 

頭から言葉を出して、文字に起こすことによって、生徒は目で認識します。
書くことによって、脳でも再認識します。
生徒に現状を知ってもらい、先に役立てようと脳を働かせるのには十分の材料です。

 

② 教員からのコメント

①で書いた生徒の振り返りシートについて、
できるだけ早く先生からのレスポンスがほしいところです。
私がしていた頃には、1週間以内を目標に全員にコメントを書いていました。
目標は1人につき100~200文字。

 

今の長所や弱点、取り組む内容について、
生徒が書いている気持ちへの誉め言葉やフォロー、
私が思っていることなどを、筆が動くままに書き記していきます。

 

一言のコメントでも効果は十分にあると思うのですが、
1人につき100文字~200文字もコメントがあると、まずは生徒がびっくりします。
それと同時に、こんなに書いてくれて…というやる気も出てくるようです。

 

確かに書くことは大変ですし、労力も時間も要します。
しかし、長い目で見ると、効果は絶大のように思います。
個人的には、2学期の授業で大きな壁に当たっていないような気さえするのです。

 

生徒との気持ちのやり取りだと思って、取り組んでくださることをお勧めします。

 

 

ハード面で行うこと

 

生徒個人的なアプローチが第一ですが、
授業全体や取り組み自体のハード面から少しまとめます。

 

宿題考査

学校によっては、このイベントが定着しているところも多いと思います。
夏休みの課題の中から出題をして、定着の度合いを確認するものです。

 

もし、学校全体のイベントの中に存在しなくても、
教科間で連携をとって、このイベントは実施してほしいと思います。

 

するためのメリットとしては
・夏休みの過ごし方
・宿題への取組み
・持っているポテンシャル

いろいろなものが如実に表れます。

 

話が前後しますが、
私は課題を渡すときには、必ず解答も渡します。
解答を見て自分で丸つけ、修正までしたもの
を課題として提出させます。

 

さて、この宿題考査を見ていると、
生徒のいろいろな取り組み方が見えてきます。

 

点数……課題自体にきちんと取りくんだか、手を抜いていないか
記述の書き方……解答を見て丸付けをしているか、適当にやっているか、ポテンシャル

 

それらを別のメモなどに書いておき、
2学期での指導や、生徒が書く振り返りシートへのコメントに役立てていくのです。

 

テストとつけば、生徒はしんどいものとなりますが、
それに見合う効果を、教員側も用意して指導に役立てたいですね。

 

課題提出の注意事項

課題提出はもちろん、全生徒に呼び掛けて提出させます。
特に取り組みの中途半端な生徒については、個別に話を聞き、
必要があれば、担任などと連携をとり、出す方向での話をします。

 

しかし、気を付けなければならない生徒もいます。

それは夏休み中に、心身に支障をきたしている生徒がいる場合です。

 

私も経験がありましたが、
夏休み中に入院をして課題への取り組みが中途半端になった、
両親が離婚した、ということもありました。

 

そのような生徒には、個別に話をした上で期限を延長したり、
提出そのものをある程度見送ったこともあります。

 

課題提出の目的は、2学期の授業に乗り遅れないための復習 ですが、
心身の健康が一番です。

 

そのフォローアップは担任だけでなく、教科担当でも行うことは可能です。
何か情報が入れば、そこから担任などへ伝えればいいのですから。
これが本当のチームによる指導ではないかと思います。

 

1人1人の状況をきちんと見極め、
心が前向きな状態で2学期を迎えられるよう、
教員側の神経も研ぎ澄ましておきたいものです。

 

 

最後に

2学期最初は精神的に疲弊しがち。
体育祭や学園祭がある場合は気分もそちらに向かってしまいます。

 

ですので、短時間でもいいので、
数学という教科との振り返りをさせることが大切だと考えます。

 

きちんと紙媒体で思いを書き出す。
それについて教員が思いを記す。

 

そうすることにより、
学園祭などが終了した後も、授業がスムーズに流れていくことと思います。

 

そこまでの準備と、フォローアップには時間を要するかもしれませんが、
最初が肝心ですので、ぜひ取り組んでみてください。

 

読んでくださっている生徒のみなさん、
それぞれの教科について、思いをぜひ書き出してみてくださいね。
そうすることにより、
新しい自分を発見し、新たな目標が見えてきますから。

 

気持ちよく2学期を迎えましょう。