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実録 定期試験反省&次回対策会 中1数学 その1

 ↓ あとでじっくり読むときに便利

定期試験後には、どのような話し合いをして、
どのような指針を示せばいいのか。

 

家庭内でも学校でもそれぞれ考え、
実践されていることと思います。

 

ただ、じっくりテスト用紙を見て、
それに基づいてのアドバイスまでしているところは、
そこまで多くないような気もします。

 

学校は授業を進めるために精一杯の年でしょうし、
家庭でも、
じっくり腰を据えて話をするという家庭は、少数派ではないかと。


塾や個別指導などに任せっきりになっているところも多い……

 

ただ、一番身近に接している
先生やおうちの方との話が、
一番子どもの心に響くものなのです。
生活事情も、性格もよーく知っているのですから。

 

今回は、我が家で行った定期試験後の話し合いと
それを受けての取組みについて
実践報告をしていきます。

 

まず、我が家の教育方針です。
私が日頃から実践していることを
ポイントとして挙げておきますね。

 

・自発的な発言をするまで待つ
・怒らない
・アフターフォローまで万全に

この3つです。


では、紹介していきますね。
結論から言うと、
見違えるように勉強に対する姿勢が変わってきています。

 

 

 

定期試験~反省会前までの現状

 

今回の反省会をしようと思った経緯

 

・定期試験までのんびりとして、
 宿題を提出するだけでいいと思っていた
・テスト前日もいつも変わらない生活(テレビ・タブレットなど)
・その結果、テストがこれまで見たことのない点数
・でも、「勉強してないからこの点数は仕方ない」という意識

 

いわゆる「中1の壁」にぶつかっていると思います。
勉強は分かりたいけど、難しく感じてしまう。
周囲が遊んでいるから、ちょっと気持ちがだれてしまう。

 

実はそのにぎやかな生徒さんは、
塾に行っていて、それなりの点数はとる
(わが子は塾には通わせてません)

 

本人が勉強の習慣がついてなく、
現実は分かっているものの、じゃあどうすればいいの?
と悩み始めている。

 

これが反省会を始める前の、我が家の状態です。
同じような境遇にあるご家庭もあるのではないでしょうか。

 

 

反省会開始!

 

出だしは、怒るのではなく、
「今回のテストが思うように取れなかったから、次にどうするか一緒に考えてみようか」
と、やんわりとスタートです。


決して、子どもと敵対するわけではありません。

 

まずは我が家に設置してあるホワイトボード(90x120cm)に
次のことを書きこんでもらいました。

 

① 今回のテストについて
・良かったところ
・できていなかったところ
・感想、反省

 

② 次回のテストに向けて
・目標点数
・そのためにやっていくこと

 

このことについて、
できる限り思いつくまま書いてもらいます。

 

時間は設けず、自分が書きたいように書いてもらいます。
一切の口出しをしません。

 

一通り書いてもらった後に、
書いてもらっていることについて1つ1つ話を聞きながら、
補足や発言内容を追記していくのが、
基本的な流れとなります。

 


やり取りスタート!

 

まずは現状の位置について

 

わが子の名前、「亀まろ」にしちゃいますww
ここからは、実況中継っぽくお送りしますね。


亀きち
「たくさん書いてくれてありがと」
「やばいと思って、反省会しようと言い出したんだよね。じゃあ、まず社会人から見てのゴール地点の話からするね」
「まずさ、亀まろは何のために勉強しているの?」

 

亀まろ
「いい学校に行くため?」

 

亀きち
「どうしていい学校に行きたいの?」

 

亀まろ
「就職のときに幅が出るから…?」

 

亀きち
「お、分かってんじゃん、すごい!」
「そう、高校や大学に行くときに、きちんと勉強できていると、選ぶときに幅ができるよね。その幅で本当にやりたいことが見つかった時に、きちんと選ぶことができるもんね。勉強していなくて、知識が身に付いてなかったら、いざ選ぼうと思っても選択肢がなくなっちゃうんだよね。よく分かってるね」
「もう1つ付け加えるとすると、勉強ってさ、学生の時だけにするものではないの。社会人になってからも、教科という枠はないかもしれないけど、仕事を覚えたり資格を取ったり、『勉強』っていうものはずっとしていかなければいけないんだよね」
「小学校と中学校は、そのための勉強のやり方とか、自分で進めるための姿勢を育てるところなの。」
「今きちんと勉強するというリズムをつけておけば、高校生や社会人になってもきちんと乗り越えていける力を身に付けることができるからね」
「さらにもう1つだけ言うと、数学については中学の3年間が勝負なの。高校に入ると極端に難しくなるから、不得意を得意にするのはほぼ不可能になる。だからこそ、みんながそこまでやってなく、内容も比較的簡単な中学3年間で身に付けた成績がそのまま高校での成績になるから」
「今、取り組もうとしている姿勢はすばらしいから、ちゃんとできるようになるからね」

 

と、若干長くなりましたが、
・自発的な会話を褒める
・勉強は一生もの
・数学は中学3年間が勝負

 

このことを伝えます。
ちょっとだけピリッと、気持ちも上向きになったところで、
書いてもらった内容へと入っていきます。

 

 

よかったところについて


亀きち
「よかったところから見ていこうか」
「『簡単な問題は解けた、半分は合っていた』って書いてあるね。ということは、基本的な問題はきちんと身に付いているっていうことだね。家でなかなか勉強ができていないように見えたけど、学校ではきちんと向き合って理解しようとしているんだね。すごいじゃん」
「あとは簡単に解けたっていうものを増やしさえすれば、今の点数から見違えるようによくなりそうだね、なんか道が見えそうだね」

 

……亀まろ、ちょっとテレるww

 

 

できていなかったところについて


亀きち
「『グラフがかけていなかった、全部埋められなかった、点を多くとれるところが間違えていた』って書いてるね」
「グラフがかけないのは何か理由があったの?」

 

亀まろ
「反比例の点を取る場所を間違えた」

 

亀きち
「お、ちゃんと分析できてるじゃん、さすが! じゃあ、そこを手当てすればいいだけだから、大丈夫。」
「あとは、全部埋められなかったのはどうしてかな?」

 

亀まろ
「考えても分からないし、ぐちゃぐちゃになった」

 

亀きち
「そっか。答案をみても、考えようとする跡は見えるもんね。じゃあ、難しいところは少しずつだけど、どうしてできていなかったかは、あとで1つ1つ見てみようね。方程式の応用ができていないところがあったけど、これはパターンが決まっているから、それさえ見つければ大丈夫」
「ただ、来年、連立方程式でも使っていく知識が多いので、今知っておくと、来年の今頃に相当気持ち的に楽になるよ。」

 

 

感想・反省について

 

亀きち
「『思ったより点が取れない、考える力が足りない』って書いたんだね」
「点が取れないというのは、自分ができていると思っていたところが間違えていたということだから、その誤解の糸を解きほぐせば大丈夫。」
「考える力が足りないというのは、難しい問題ということだよね。これは客観的にみると練習量だと思う。だってさ、簡単な問題はほぼできているってことじゃん。それをつなげていけば難しい問題でもできるけど、そこまでたどり着けていないのならたどり着くまでの練習をちょっとずつしていけばいいだけの話だよ」
「テスト前に一気にやっていくのは追い込まれているので、時間的にもなくなっちゃうけど、ほんのちょっとずつやっていけばきちんと身に付いてくるので、『分からないところはその場で解決する』ってところだけ約束しようか」

 

亀まろ
「うん。分かった」

 

ここまでで
・基本ができていることの認識
・簡単と思える問題を増やすこと、それはたやすいこと
・分からないところをその場で解決すること

 

この3つを亀まろと確認をしました。

 

さて、この後のアドバイスは……

 

次回へ続く

 

 

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