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教員が望む 「家族でテスト感想会」のススメ

 ↓ あとでじっくり読むときに便利

家庭において、テストが返却されたとき、
どのような話をしていますか?

 

そろそろ定期テストが返却される頃。

 

すべてのテストを返却された
という人もいますかね。

 

まずは生徒さんが
自分の中で振り返りや反省をするのが第一ですが、

せっかく身近に家族がいるのですから、
情報を家族でシェアして、
結果も今後のことも、一緒に考えてみると、
イデアもたくさん出るし、
その後の学習効果も高くなります。

 

今回は、教員の立場から
テストを返却された後に、

こういうことを
家庭でやってもらったら、
効果が上がるのにな…

ということを、
期待を込めながら、
まとめていきたく思います。

 

できれば家族みんなの余裕がある
週末の午前中に実施することが、
いい結果をもたらします。
(夜になると、感情的になりやすいですので……)

 

では、数学のテスト結果を例に、
話をしていくことにしましょう。

 

 

準備 和やかな雰囲気作りから

 

まず、このような話し合いをするときは、
空気を和やかにして
始める必要があります。

 

前の晩に、
感想会の予告をしておいてもいいでしょうし、
朝ごはんの後に、
少し話をする延長でもいいでしょう。

 

頭を使う、家族での話し合いになりますから、
なにか飲みながらでの打ち合わせでもいいと思います。

 

わが家では、
定期的に家族会議を実施していますので、
それと同じように、
ポスターを作って実施を予定しています。

 

会議録はホワイトボードで。
(目に見える形で残すことは大事!)

 

あとは、準備として、
どのような点数だったとしても、
決して子どもに対して怒らない
ということを、約束してください。

 

たとえ点数が低くても、
勉強ができていなかったとしても、
怒られる空気の中では、
子どもが前向きに参加はできません。
(…まあ、思春期の子どもなので
 すでに前向きではないかもしれませんが……)

 

かるーい気持ちで
家族が集まったところから
感想会がスタートします。

 

 

① 子どもにすべてを語ってもらう

 

まずは、
今回のテストについて
子どもに語ってもらいます。

 

・自分がテストを受けた時の手ごたえはどうだったか
・テストに向けての勉強状況
・結果を見てどう思ったのか

 

テストの結果を見て、思うことまでを、
親は、ゆっくりと質問しながら
聞き取りをしていきます。

 

【注意!】
子どもの話を相槌を打つのはOKですが、
絶対にさえぎらないようにしましょう。

 

親の立場だと、
子どもの話の途中で結論付けたり、
言いたいことを言ってしまいがちですが、
それだと、会議ではなく、親からの説諭となってしまいます。

 

もちろん、怒るのもNG
うなずきながら、
本人がしたことは、基本すべて正しいという感覚で、
最後まで話を聞いてあげるようにしてください。

 

ここが、
親自身が肝を据えることができるか
見せどころですよ!

 

 

② 親が伝えたいことを伝える

 

子どもの話を一通り聞いた後に、
大人が話始めましょう。

 

中学生と高校生では、
思春期や精神の発達状況も違いますので、
話し方、接し方は変えるよう心がけましょう。


話す内容としては、
・勉強開始の時期が適切であったかどうか
・勉強の状況を見ての感想

 

伝えるバランスとしては、
お説教となると、子どももうんざりしてくるので
・いいところを3つ褒める
・改善点を1つ伝える


このことを心がけてください。

 

では、ケーススタディということで、
ちょっと例を示してみますね。

 

 

中学生の子どもとの話し合いの場合

 

ポイントは
怒らずに、理屈で指導する

 

対象:中学1年生

 

テストお疲れさま。
しっかり努力できていたね。

 

努力したところは、
しっかり成果が出ているね。

 

この累乗の問題は、
間違いやすい問題だから、
ここのトラップに引っかかってないというのは、
勉強できている証拠だね。

 

前半部分が、特によくできているね。
ということは、
基礎がばっちりできているってことだよね。
これからが楽しみだね。

 

お、難しい問題にも果敢にチャレンジしているじゃん。
途中まででも、きちんと解く姿勢が見られるんだから、
この調子で頑張ればできるようになるよ。

 

勉強を始める時期だけど、
こちらから見ていると、
1週間くらい遅いかな。

 

定期考査の勉強は2週間前から始めて、
苦手なところを洗い出すと
勉強の力の入れ具合に差をつけることができて、
勉強がより楽にできるようになるの。

 

もう1週間あれば、
この途中までの問題も完答できたと思うでしょ?

 

次のテストの時は、
始める時期についてちょっと気にしてみようか。

 

こちらからも声をかけるね。


いかがでしょう。

 

3つ褒めて1つアドバイス
アドバイスは理屈


この点に絞って、文章にしてみました。

 

 

高校生の子どもとの話し合いの場合

 

ポイントは
怒らずに、一歩引いて心情に訴える


対象:高校1年生

 

テストお疲れさま。
忙しい中、よくがんばってたね。

 

毎朝早起きしてできていたのは、
すごいと思う。

 

脳が一番活発な時間帯が
理解できているってことだよね。

 

途中の式のかき方も
だいぶ理論的になって、
相手に伝わるようになっているね。

 

専門家じゃない私が見ても、
分かるようになってる。
進歩してるね。

 

グラフかくのうまいね。
こうやってきれいに描けていたら、
図で混乱することがないから、
長所になるね。
伸ばしていくと武器になるね。

 

気になったのは、睡眠時間だけど、
あんなに削って大丈夫?

 

大丈夫ならいいけど、
追い込みすぎないでね。

 

協力できるところがあったら言ってきてね。


いかがでしょうか。


3つ褒めて1つアドバイス
子どもが求めてきたら手伝う、気遣う

 


中学生と高校生、
距離の取り方の違いは伝わりましたか?

 

高校生になると自我が確立し、
親との距離は、次第に離れていきます。

 

中学生は、親はまだ引っ張る立場
高校生は、親は背中を押す立場

 

このように意識してみると
イメージしやすいかもしれませんね。

 

 

③ 子どもにこれからの展望を語ってもらう

 

最後に、
子どもにこれからどうすればいいか、
語ってもらいます。

 

例えば、勉強に関して
長期休業中にやりたいこと
長期休業中にやっておいた方がいいこと。

 

これら、子どもが希望することは、
忘れないためにも、
可能な限りスケジュールに落とし込み、
勉強日程を可視化してあげましょう。

 

ただし、
先日の記事でもお伝えしましたが、
土日のどちらかは、勉強は基本は0です。

 

勉強の予備日としてとらえたり、
家族での急な外出などと考えて、
スケジュールを白くしておきましょう。

 

先日の記事も貼っておきますね。

math-kame.hatenablog.com


会が終われば、
前向きになれるよう、
ご褒美があればいいですね。
あったかい言葉でもいいし、食事でもいいし。

 

うちなら、お菓子の山を用意して、
茶話会をします。

 

会をやってよかったと思えるような
閉め方をしたいものですね。

 

 

感想会で思春期の子どもの心をとらえよう


家庭で勉強を振り返るということは、
中高生になると、
なかなかしないし、
やりにくくなるものだと思います。

 

しかし、
一番近くで見ているからこそ
アドバイスもできるし、
思いっきり褒めることもできる。

 

親の方も、しんどいときがあるかもしれませんが、
役者のできる親であってほしいと、
私は思っています。

 

もちろん、教員はできて当然。
(だって、プロだもん)

 

子どもが前向きに活動していくための会です。

 

最初は大げさに感じられたり、
いぶかしく思われたりするかもしれませんが、


機会を設けて、話の内容を書き出して、
テストのことをネタに、
親子の会話と理解を深めてほしいと思います。

 

テスト後の反省会、
親子関係の構築にとって、一石二鳥ですよ。

 

 

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