タイプ別 学力UP スタイル養成講座 がんばりすぎ完璧主義者編
人によって勉強のスタイルは様々。
それは子どもにも言えること。
子ども自身の性格も人によって違うし、
興味の持ち方も違います。
熱中度合いも、
TPOによって異なるでしょうし、
側にいて指導する人によっても大きく違ってきます。
前回、概要ということで、
性格の4パターンを紹介しました。
今回から、
短期連載でその4パターンを
1つずつ紹介していきたく思います。
もちろん、
この4パターンに
すべての生徒さんやお子さんを分類できるとは
到底思っていません。
より近い性格の記事をご覧いただき、
どのような勉強法が適しているのか、
どのようなことに気を付ければいいのか。
2学期以降、
成績をグンと伸ばすために
取り組んでおくべきことはどんなことか、
考えるきっかけにしてもらえたら幸いです。
今回のテーマは、
がんばりすぎ完璧主義者
なんでもきちんとこなす、
コツコツとやり上げていく生徒のパターンです。
やってもやっても
成績が思うようについてこない、
課題のペースに飲まれてしまっている。
気づけば、
精神的にしんどい状態になっている。。。
そのような生徒やお子さんが読めば、
少しでも改善の方向性が見られる、そんな記事にしています。
完璧主義者の性格分析
【長所】
・まじめでコツコツ勉強する
・細かいところまで完璧に仕上げたい
・性格が誠実
【短所】
・最初から順番にしないと落ち着かない
・失敗したら、落ち込んで引きずる
・切り替えが遅く、要領が悪い
まじめでコツコツと
進めて行くのが得意な完璧主義者。
細部までも完璧にこだわり、
誰もがおおーっと驚くノートやまとめを作ったり、
緻密な絵画を描いたりすることも得意。
教える立場から見ても、
本当によく頑張っていることが
提出した課題を、見ただけで伝わってきます。
ノートをプリントして、みんなに配布したり、
きめ細かい分析を紹介したり、
模範としてみんなに紹介したくなる、
そんな生徒が多いです。
一方で、
なかなか融通がききにくく、
中途半端で残すのが苦手。
最初から順番にしないと気が済まないし、
それで時間切れになったり、
解けなかったときは
大きく凹むことも。
さらに、
凹んでから立ち直って軌道修正するまでに、
周囲の力も必要ですし、
時間がかかる生徒も多いです。
このような生徒にアドバイスするときは、
あえて「ずる賢くなる」ことを勧めます。
後ほど解説しますね。
テストでの傾向
テストを見てみても、
完璧主義者の答案の傾向は一目瞭然です。
最初からケアレスミスはあまりなく、
順調に解答を続けていますが、
次第に字が乱れ始めます。
そして、
最後までたどり着けなく
真っ白になることが多いのです。
すなわち、テストの全体像を見失っているのです。
伸びる対策① 途中で切り上げる勇気をつける
時間管理の徹底
このタイプの生徒にアドバイスすることは、
「時間・スケジュールの管理」です。
その日の目標を立てると、
それが完全に終わるまで、
寝ようとしない生徒も多いです。
そうなると、
脳の疲れや精神的な疲労が
次の日まで残ってしまいます。
ですので、あえて伝えます。
「途中であきらめて寝なさい」
当人からすると、
とても勇気のいることかもしれません。
これまで順風満帆で進んできていた生徒も多いでしょうから。
しかし、それをすることによって、
生活のリズムのリセットができ、
メリハリをつけることができるので、
思った以上に効果が高いのです。
そのために、
スケジュールの調整がしやすい日程表も
重要になります。
スケジュールは
・週に1日は必ず空き日を作る
・その日に、できるだけの取り戻しをする
・できなくても、1週間後に再度スケジュールの見直しを行う
何度もトライ&エラーを繰り返すことにより、
自分がこなせる量と時間を掴んでもらうのです。
勉強量は7~8割で管理
目標の7~8割の勉強量で1日を終えること
完璧主義の人は、
勉強のとっかかりからエンジンがかかるまでに
時間がかかることもあります。
ですので、目標を立てたあと、
勉強がはかどらないとき、集中が途切れてきたとき、
「7~8割でOK」という習慣を持たせます。
翌日、その残りから始めることにすれば、
昨日の記憶も新鮮に残っていますし、
勉強の集中力も短時間で高めることができます。
とにもかくにも、
「やりすぎ、厳禁!」ですね
伸びる対策② 勉強法の学習と改善
勉強のやり方を身に着ける
誠実で要領があまりよくない完璧主義者は、
ぜひ、「勉強のやり方」を
紹介する必要があるかと思います。
優先順位をつける
1日に勉強する量を書き出して、
優先順位をつけます。
他の勉強が気になっても、
よほど突発的なことでない限り、
当日には勉強しない。
優先順位をつけたものを順番にやっていく。
最初の準備が大切になります。
部屋や机上を整理整頓
完璧主義な生徒は、
勉強していると、あちこちが気になってきます。
机の上が汚れているからきれいにしなきゃ
本を見て、キャラクターのことを考える。
ついついスマホを手にしてしまう。
このようなことを避けるためにも、
机に向かったときに、
余計な情報が目に入らないよう、
あらかじめ、
整理整頓することが必要かと思います。
特に、
人物写真やキャラクターは目が描かれているので、
いったん引き込まれてしまうと、
なかなか勉強に戻ってこれなくなります。
苦手科目ために、自分の勉強時間を確保する
完璧主義な生徒は、
苦手科目でも得意科目でもどれも公平に、
均等に時間をかけて勉強しようとします。
改善対策としては、その真逆で、
自分の苦手なことや教科を分析してもらい、
苦手教科に多くの時間を作るよう、
スケジューリングします。
得意教科を、ある程度信頼して切り捨てること
夏休み以降に成績を爆発させようと思ったら、
「切り捨てる勇気」が必要なときもあります。
ノートにまとめるのではなく、問題を解くこと
ノートにまとめることが大好きな完璧主義者へ。
ノートにまとめることは
知識を整理するために必要なことかもしれません。
しかし、勉強の目的は
「知識を身に着けること」。
「ノートをまとめること」
これが少なからず目的になっている人もいます。
ノートをまとめるのは、
知識理解のための1つの手段。
ぜひ、問題をたくさん解くことをおすすめします。
イメージは、
「4割理解したら問題集」
あとは、問題集の中で知識の整理をしていくのです。
問題集用のノートや問題集の中に、
自分の必要な知識をどんどん殴り書きしてもいいですよ。
とにかく、
まとめ大好きないい子から、
いい意味で脱却し、
「ずる賢く」なりましょう。
最後に 要領のいい完璧主義者へ
勉強を完璧にこなしたいという性格は
大変すばらしいものです。
そこまで志が高い生徒、
なかなかいないですから。
その分、
力の入れ方を間違えていると
実にもったいないことになってしまいます。
正しい力の入れ方
長期的に持続させる力
メンタルの維持方法
ぜひ、それらを身に着けて、
要領のいい完璧主義者になってほしいですね。
そうすれば怖いものなし!
2学期を迎えるのが楽しくなりますね。
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