教科書ガイドの使用はあり? 使うときの効果的活用法の紹介
学校が再開され始め、
勉強に必要なものを、再びそろえ始める人もいるかと思います。
そんな中で
毎年議論になることが。
教科書ガイドは必要か否か
教科書ガイドとは、
数学で説明するならば、
教科書の内容をかみ砕いて説明し、
練習問題や章末問題などの、
全ての問題の解答や解説を書いてあるものです。
本来なら、
学校で答え合わせをするような問題についても、
あらかじめ答えが分かってしまうので、
毛嫌いする教員も多くいらっしゃいます。
みなさんは、
教科書ガイドの使用の可否について、
どう思いますか?
今回は、教科書ガイドの是非について、
私の考え方を書いてい来たく思います。
教育論にも結び付けますので、
教員の方も、ぜひご一読ください。
耳の痛い話になってしまったら、ご勘弁ください。
教科書ガイドの使用は、〇 or ×?
亀きち的には、
教科書ガイドを使うことについては、
「お好きなように」
というスタンスです。
買うべきものだ、と薦めるものでもないし、
否定するものでもないと思います。
教科書ガイドは買うと高額ですので、
無駄にしない使い方をすればいいだけの話です。
教科書ガイドを否定する教員はNG
教科書ガイドを使うことを
否定する教員については、
はっきり言います。
「教員の力量不足」です。
教科書ガイドを使うだけで、
自分の授業のスタンスが崩れてしまうということは、
教科書ガイド程度の授業しか、できていないということ。
言い換えれば、教科書の答え合わせしかできない、
教科書を超えた話のできない、力量のない教員ということ。
そのような方は、
自分の授業のスタンスを、見直すべきかと思います。
塾などで、
教科書の先取りで授業受けている生徒は、
山のようにいます。
教科書ガイドを使う生徒も、
その延長だと思えば、
悪いことだとは、全く思いません。
むしろ、ちゃんと数学に取り組もうとする姿勢があるので、
やらないよりは、はるかに褒めるに値することかと。
あとは、教科書ガイドを使って、取り組む姿勢です。
きちんと正しい方向に導くことができれば、
苦手意識を作ることなく、
数学を好きにさせることも可能です。
教員は、自分の思い通りにならない!
と思い、嘆き、怒るのではなく、
きちんと準備してきたと思って、
その気持ちを伸ばしてあげることを考えましょう。
使う生徒の中には、
考えるという過程を省くために、
教科書ガイドを使う生徒も存在します。
そういう生徒は、授業の中で軌道修正し、
教科書ガイドでは書ききれない、
+αの内容を伝えることを考えていきましょう。
ちょっと例を挙げてみますね。
問題演習で、教科書ガイドを丸写ししている場合
教員なら、プロですし、
生徒自身が考えた回答ではないときは、
すぐに気づくものです。
解答の文章が、できすぎていますから。
そんなとき、私ならこのようにします。
該当生徒に口頭試問!
生徒に、この考えに至った経緯を説明させます。
どうしてこの考え方が出たのか、
この式を持ってきた理由は何なのか。
嫌味を言って、
生徒の悪の感情をあぶり出すわけではありません。
スタンスは、
「分からない生徒がいるかもしれないので、
その生徒のために説明をしてもらう」です。
教科書ガイド丸写しの生徒は、
説明で止まってしまうこともあります。
教員としては、それで十分ですし、
生徒も、言葉に詰まってしまうので、
気持ちにくぎを刺すということでは、十分かと。
そして、決して怒りません。
怒ったり叱ったりしたら、
その問題や教員、教科に対して、
いい印象を持てなくなりますから。
騙されたふりをして、
その生徒に、考える道筋のヒントを出してあげるのです。
「この考え方になったのは、
この辺にあった公式を思い出したんだよね?」
など、自尊心を傷つけないようにして、
生徒に最後まで答えきらせるようにします。
これだと、
教科書ガイドを持っていようと、
そうでなかろうと意味はほぼ成しません。
でも、ちゃんと解答を書いたということは認められます。
なので、宿題をやっていない生徒よりは、全然OKですよね。
教科書にないような内容を話す
その単元の前後の学年のつながり、
高校での内容、大学での内容などをどんどん話していく。
あるいは、雑学的知識のような内容を、
どんどん話していくというのもありですね。
このような内容ですと、
塾で予習をやっている生徒にも、
教科書ガイドを使っている生徒にも、
すべてが新鮮に映ります。
聞いておかないと損をする内容なのですから。
教室の雰囲気を眺めながら、
披露できるときは、どんどん披露していきたいですね。
そのための知識やノウハウのテクニックは、
常に持っておきたいところです。
教科書ガイドの上手な使い方
では、中高生の学生のみなさんや、保護者の方(先生も含む)へ、
教科書ガイドの効果的な使い方です。
教科書ガイドは、
せっかくの高い買い物なのですから、
上手に使いたいところです。
【中学生版教科書ガイド】
【高校生版教科書ガイド】
教科書ガイド数研版改訂版数学1 数1 327 (学習ブックス)
教科書ガイド数研版改訂版数学A 数A 327 (学習ブックス)
教科書ガイド数研版 改訂版数学3―教科書番号104数研 数3/322
教科書ガイド 啓林館版 数学III 改訂版 [数III 320]
私がアドバイスするのなら、
次のようにします。
1.予習
授業での予習で、問題を解いて、
できることならガイドを利用して、
答え合わせまでしてみましょう。
その〇×で、
授業を受ける際のメリハリをつけます。
〇なら、その部分は聞くことを緩めてもいいですし、
×なら、重点的に話を聞くようにします。
このことを1年間続けるだけで、
教科書ガイドを買う価値は、
十分に出てきます。
2.復習
すでに授業で解答解説が終わっており、
ほぼ教科書ガイドの役目は終わっているのですが、
授業で触れられずに残されているネタを、
教科書やノートに書き写します。
書き写したノートや教科書は、
受験までの自分の母艦として保存しておきます。
これで、教科書ガイドに戻ることはないでしょう。
教科書ガイドを母艦にして、
受験をする生徒はいませんので。
教科書ガイドは、うまく使えば大変有益なもの。
最大限の効果をあげられるようにしていきましょうね。
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