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生徒のやる気を引き出す 数学の課題の出し方(長期休業編1)

 ↓ あとでじっくり読むときに便利

課題の出し方について
お話をしてきたこの話題も3回目となります。

 

1回目では日々の課題について
2回目では週末での課題について
それぞれ触れてきました。

 

今回は、長期休業中にどのような課題を出すと
生徒が効果的にやる気を持って取り組むことができるのか
それについてまとめていきたく思います。

 

教員にとっては、一番目が離れてしまう機会であり、
生徒の学習の動きが、見えない期間となります

 

それだけに、
課題の出し方が最も重要になってくるのではないかと考えます。

 

亀きちの実践例も紹介しながら、
考察していくことにします。

 

 

生徒のやる気をどうコントロールするのか

 

長期休業中の課題ですから、
課題にも持続的なやる気を持たせること
が大切となってきます。

 

しかも、生徒が自発的に取り組もうとする課題です。
教員の押し付けのような課題では、生徒は辟易してしまいます。

 

亀きちは、この3つを柱とした課題を
長期休業中には、提案したく思います。

 

【課題のベース】
① 毎日決まった時間に取り組み、継続的にやってくれる
【+αで考えること】
② さらに意欲のある生徒は、どんどん高いレベルに取り組んでくれる
③ 生徒のアウトプットを意識した課題を用意する

 

一つ一つ見ていきます。

 

 

毎日コツコツやる仕組みをつくる 全員必須の問題集

 

まずは、全員が取り組む課題について
その中でも、日々開いてほしいと思う問題集についてです。

 

毎日使うものですから、
それを開きたくなる
取り組みたくなる
という仕組みを作ることが大切です。

 

亀きちが心がけていた手法を紹介します。
・教材はオリジナル
・問題集のタイトルは、相当時間をかけて考える
・はじめにの部分で、教員からの語り掛けの言葉をかく
・長期休業の計画表と進行具合を記す欄をつくる

 

教材はオリジナルで淡いカラー

 

教材はオリジナルのものを使います。
理由としては、生徒の実態に即したものを作りたいから
それだけです。

 

しかし、これが大きな要素であって、
市販の問題集では、
生徒の理解度と、問題集のレベル設定が違う場合が大きいのです。

 

教員が理解してほしい部分と、
学校で力を入れて取り組んだことに、乖離がある場合もあると思います。
ですので、オリジナルのものを、

追加で、表紙もパステルカラーの柔らかい色のものを使います。
あまり原色で向こうからアピールしてくるような色のものは使いません。
……個人的に押し付けられている感じがしますので(笑)

 

高校ですと、
問題をチョイスして、それを製本してくれるサービスもありますよね。
最近では中学でもあると思います。

 

少し値は張ったとしても、そちらを使うのがよいと思います。
生徒が少しでも「これ授業でやったじゃん」
って思ってくれるような身近な問題集にしたいですね。

 

 

問題集のタイトルにはこだわってしまう

問題集のタイトルは、かなり時間をかけます。
ブログや本のタイトルと同じです。

 

「数学の問題集」だけだと、かなり味気ないじゃないですか。
できれば、生徒の中で流行語となるような、
問題集のタイトルがつけられるといいですね。

 

亀きちは、このタイトルに数週間かけたこともあります。
もちろん、生徒のやる気が出るためというか、
クスッという笑いをとるため(笑)

例:春休み爛漫問題種 夏休み納涼問題集 冬休み年越し問題集 など……

 

 

教員の想いを文章に

 

見開きの1ページ目には「はじめに」として、
教員からのメッセージを書きます。
生徒が読んでくれるかどうかは、定かではありませんが、
今思っている教員の想いを、ぶつけます。

 

なるべく生徒目線で、でも教員の想いを等身大で……
A4の問題集ですので、
分量にすると1500文字くらいにはなるでしょうかね。

 

量は多いですが、それでも自分の生徒に対する気持ちや、
この問題集の進め方について、熱く語ります。

 

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やる気を引き出す呼びかけ

 

予定表は進捗が生徒が一目でわかるように

 

予定表は、それぞれの問題についての理解度を書いてもらう部分です。
全体予定とともに、理解度も◎〇△×で表してもらいます。
解きなおしも含めて……

 

その予定表を見る、埋めていくことによって、
達成度が一目でわかるようになります。
見ることにより、達成感も味わえることになります。

 

さらに、その中になるべくプライベートの予定も書きこむように伝えます。
プライベートの予定を見ると、本人のやる気が出るからです。

 

元々私も予定表には、
仕事とプライベート両方の予定を書いています。
仕事で疲れた時も、プライベートの予定があれば元気が出るものです。
やる気の維持のためにもおすすめします。

 

かつて取り組んだものを掲載します。
ご参考にご覧になってください。

f:id:math-kame:20191104063141j:plain

 

教員も課題を出している意義を理解するべし

 

課題は生徒に出さなくてはならない、
そう思って出している教員も多くいます。

 

市販の問題でちゃちゃっと終わらせたい
と、思っている人もいるかもしれません。

 

しかし、それは間違いだと思います。
目が届かない長期休業中だからこそ、課題の出し方は大切であって、
生徒全員が取り組む課題は、
学年(集団)学力の維持向上に、とても大切なものとなります。

 

特に全員共通の課題については、
しっかりと想いを伝えて、やる気をもって取り組んでもらうよう
特に念入りに、事前作業と意思の伝達が必要ではないでしょうか。


発展的課題と、生徒の自主課題については、
後日お話ししようと思います。

 

【試してみよう】
・課題の問題にこだわってみよう
・問題のタイトルに一工夫で生徒のやる気アップ!
・達成度が分かるような仕掛けをしよう
・教員の熱い思い(やる気を引き出す)を文章にしよう

 

 続編記事です!

math-kame.hatenablog.com

 

 

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