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生徒1人1人にコンピューターは必要なの?数学教育的観点より

 ↓ あとでじっくり読むときに便利

先日ニュースで話題となった
「小中学生1人1人にパソコン端末をもたせる」ための予算。


このニュースを見て、
いろいろなことを感じられた方も多いと思います。

 

大学を数学三昧の中で過ごし、
塾、中学高校教員を20年務め、
現在は会社員として働いている私、
教育そのものにパソコン端末が必要であるかどうか考えてみました。

 

 

 

パソコン配備の現状

 

現在、小中学生の1台当たりパソコン端末保持者数は、
全国平均5.4人。
5人に1台で端末を使っていることになります。


おそらくは、コンピュータ室のようなところでの使用、
あるいは、学年ごとに30~40台を所持していて、
必要な授業の時に使う、
そのような形をとっているのではないかと思います。

 

それを政府の予算では
「1人1台」にまで引き上げようとしているというのです。

 

 

亀きちの見解「必要ありません」

 

数学の経験者(解く方も、教える方も)から言わせていただきます。
必要ありません。

 

必要なのは「生徒の脳内が活性化できるかどうか」

 

数学に必要なものは、
自分の脳でしっかりと考えて、
解答を導き出そうとすることです。

 

そして、その脳の中に描かれる自由な発想を、
自由に描くことのできる、
無限のキャンパスが必要と考えています。

 

ですから、タブレットやパソコンのように、
自由に絵を描く、思考を広げるという部分では、
今の段階では紙媒体には、大きく及ばないのではと考えています。

 

元々数学は紙と鉛筆があれば勉強できました。
いや、極論を言えば、紙と鉛筆がなくても、
地面と棒切れがあれば、数学は可能です。

 

自然界の中にも、
たくさん数学や数学的思考は転がっています。

 

画面に入力して、あるいはタップして、数字の入力しかできない。
自分の思考を直接書き込んで広げることのできない、
そのようなPC端末を今のうちに、
あえて1人1台持たせることには疑義があります。

 

 

亀きちが考える数学とコンピュータとの付き合い方

 

経験上、数学でコンピューターが必要な時は
・未知の領域の導入時
・生徒の興味を引くとき
・単純計算のドリル
タブレットで日頃から持ち歩くことを考えると
・問題集、参考書、教科書

 

ここまででしょうか。
問題集・参考書・教科書については、
今の段階では、まだ賛成できかねます。
なぜなら、自由に思ったときに書きこむことができないですから。

 

あとは、自分の字で残すことが難しいですから。

 

私は、どんなに字が汚くても、読みにくくても、
自分の字で残したものに、
一番気持ちや魂が宿ると思っています。

 

別にノートを丁寧にまとめろ、
と言っているわけではありません。

 

受験勉強や、定期考査の勉強で復習をすることになった時に、
教科書やノートを右脳の中で思い出してほしい
字を見て、「あー、あの時こういうことを言っていたな」
「先生、あのときこういう知識を教えてくれたっけ」
「相当急いでメモしてるなー」
といった、気持ちを思い出すことができるのです。

 

そのシナプスのつながりで、
数学の知識を引っ張ってくることが可能なのです。

 

メモした内容までを、完璧に自分のタブレットとして、
大学受験あるいは社会人まで持つことができるような時代が来れば、
私は、専用媒体を持つことに賛成するでしょう。

 

あ、教員のパソコンスキルの向上は急務であり必須です。
人にものを教える以上、生徒以上のことは知っておくのは当然と思います。
仕事量が…と嘆く教員は勉強不足です。
厳しいようですが、断言します。

 

 

無地のノートのすすめ
自分の考えや想いをきちんとまとめられる人に

 

私は無地ノートの使用をおすすめしています

 

数学では、最初が方眼ノートから出発してもかまいませんが、
高校生⇒受験が近づくにしたがって、
無地のノートに切り替えていくのです。

 

理由は、大学入試や模試は基本白紙で書くから。
自分の想いや考えを罫線などによって邪魔をされたくないから。

 

問題を解いていくには、
特に無地のノートをおすすめします。

 

教員時代も生徒には、
問題を解く際には無地のノートをすすめていました。
図を書くときなど最初は苦労もしますが、
慣れてくると、
罫線があるときと、何ら変わりのない図形を書くことができます。

 

さらに、模試においては、
自分の考えを、きれいに無地の解答用紙にまとめていくことができます。

 

 

自由な発想、自由な記述、その上でのコンピューターとの共存

 

数学は自由な発想を自由に表現できる、
その思考の補完的考えにコンピュータは存在する

 

これが亀きちの考える、数学教育とコンピュータとの共存です。

 

これを基にして数学は考えてほしいですし、
それを阻害しない範囲でのコンピューターの活用でしたら、
教育効果は十分にあると考えます。

 

最後に、コンピュータですとランニングコストもかかりますし、
導入やインフラにもお金がかかります。

 

だったら、教師を1人でも増やして、
負担を軽くしてあげた方が、
より効果的な教育ができるのではないかと
そう考える亀きちです。

 

 

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