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教員は道化役者たれ しゃべりに抑揚をつけた実践例

 ↓ あとでじっくり読むときに便利

教員は道化役者(おどけることのできる人)たれ
と題して、前回はお話をしてきました。

 

道化役者になることはできていますか?
生徒の前でおどけることのできる、
心に余裕のある教員になっていますか?

 

今回はその続きとして、
そのバックグラウンドとして教員が持っておいてほしい素養について、
お話をしたく思います。

 

 

私は「教師らしくない教員」
という言葉は、最大の褒め言葉であると思っています。

 

個人的には「枠にとらわれない」という印象があるからです。

 

「教師らしくない教員」
これは、定時制高校に勤務していた頃から、
生徒に言われていることです。

 

 

定時制高校についての説明

 

 

定時制高校について、ちょっと説明しておきますね。

 

昔は、定時制高校といえば、
働きながら夜に学校に通うという、
勤労学生のイメージが強いという人もいるかもしれませんが、

現在は、その様子が変わってきています。


定時制高校の生徒というのは、
大きく2種類に分類できるかと思います。

 

・中学時代、やんちゃをしていた生徒
・中学時代、心に傷を背負っていて、不登校となっていた生徒

 

最近では後者にあたる生徒が、
定時制高校にくるケースが増えていますが、
依然として、両方が混在する形でクラスが形成されています。

 

クラス運営はやりにくい部分も多く、
クラス内でのいざこざがしょっちゅう起こり、
実際に勤務している先生方は、気が抜けない状態となっています。
(それでも、住めば都ですけどね(笑))

 

 

先生らしくない先生とは

 

 

その両方の種類の生徒から、
「亀きちは先生らしくない」と言われるのです。
(「先生」という単語では呼んでくれません(笑))

 

でも、授業には意欲的に取り組んでくれる、
わからないところは聞いてくれる、成績にこだわる

 

素晴らしいことだと思いませんか?

 

具体的に私が授業で道化師となるために、
バックグラウンドとして養って、
取り組んだことを今回は1つ紹介します。

 

もちろん、
中学校の先生や、教えかたの幅を広げたいとお考えの方には、
大変有用な内容となっています。

 

 

声色の変化で授業を演出してみよう

 

 

教員は役者である

亀きちの持論です。

 

教壇は1つのステージで、
この舞台で授業時間が、輝き続ける必要があります。

 

輝きかたは自由。
その輝き方の1つの手法として考えられるのが、声色の変化です。

 

誰でも「羞恥心」さえ放り出してしまえば実践できます。
自分を役者だと思えばいいんです。。

 

・大切なところは多いな声で話す
・あるいは注意を引くために小さな声で話す
・話を聞き取りやすいように、落語調にする
・数学の授業の中でストーリーを作って、役者となって演技をする
・文章題に、わざとツッコミを入れながら抑揚をつけて読む

 

など、声を変化させてみるとぐっと引きつけられそうな部分は、
山のようにあります。

 

私、亀きちは、
声色で3人は演じるようにしています。
1人3役で演じて喋りまくる授業。
そうイメージして頂ければ、授業の様子が見えてくるでしょうか。

 

具体例を挙げてみますね。

 

 

実際の授業の中で 役者となってしゃべった例

 

 

例 ベクトルの考え方(位置ベクトルの考え方)
「ベクトルは始点を決めて、そこから全てのベクトルを表すようにする」

 

この内容をちょっと道化役者っぽく、
おどけながらしゃべってみます。

紫…語り手

赤…始点さん

青…ベクトルさん

 

ベクトルでは、矢印が縦横無尽に平面上を駆け巡っている
これでは、どうにもまとまりがつかない、
どこから見ていけばいいのか見当がつかない
みなさん、そう思いませんか?

 

でもね、とっておきの方法があるんです。

 

ベクトルには始まり(始点)と終わり(終点)が存在があるじゃないですか。
どちらかを固定させるんです。
物事は始まりを捕まえると、後の動きが見やすいですから、
始め(始点)をヒッツっ構えるのです。

 

始点、ここに決めた!
全てのベクトルさん、集合〜

 

わらわらわらわら~ ひょこひょこ~

 

今から、私を視点として動きなさい
私が全ての始まり、すなわち神となるのです。

 

はーい、びよびよびよ〜(ベクトルの伸びていく擬音)(笑)

 

始まりから考えて動きを見ていくと、
終わりすなわち終点だけを見ていればいいので、
とても考えやすくなるのです。

 

では、始点を決めて、
それを元にすべてのベクトルを表していく練習をしてみましょうか。

 

とまあ、このような感じで例題に入っていきます。

 

 

授業のイメージを、生徒の印象にしっかり残すために

 

  

抑揚をつけると、人間の上下関係のような、
場面は想像できましたでしょうか。

 

実際に位置ベクトルの考え方では、
始点の固定がとても大切ですし、
この方法ですと、板書だけではなく、
喋りでも、イメージでも残せることになるので、
喋りで印象付ける手法は、有益なのではと考えています。

 

亀きちの授業では、
語り手、高い声、低い声 
基本この3人で使い分けをしています。

 

最初はスベることもあるかもしれません。
いや、最初はスベります。

 

でも、スベってもいいじゃないですか。
やっている授業者が自分の授業を愛し、楽しむことが一番です。

 

少しずつ生徒も慣れていきますし、
ちゃんとついてくるようになりますよ。

 

あとは、授業前後で、
少しでも生徒みなさんと雑談でもできておけばいいですね。

 

個人的な信頼関係は、授業の中で大いに役に立ちますから。

 

次回はほかの手法についても、お話していきますね。

 

 

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