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数学教員が実践する 定期試験前後の「やる気コントロール法」 

 ↓ あとでじっくり読むときに便利

生徒がやる気をもって学習を進めていくために、
監督者の役割である教員や、保護者がしておくことって何でしょう?

 

前回に引き続き、
亀きちの実践を含めながら、お話をしていきます。

 

今回は、定期考査前後についてです。

 

私は、定期考査前後には「アウトプット」を意識して
やる気を出すことを心がけていました
その手法を紹介します。

 

 

 

 

定期試験の3週間前 ちょこっとやる気を刺激

意識づけそのものは、定期試験の3週間前から行います。
2学期中間試験があるところは、
もうその時期に入っているかもしれませんね。

 

まずは、ざっくりとした試験範囲(正式ではない)を伝え、
以前の記事で紹介した、
授業で理解できていないところを、少しずつ見直すことを伝えます。

 

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ノートを見て、
予習と、答え合わせで 〇&〇以外の部分ですね

 

その声掛けと、定期試験に向けて、
「全体で協力していい集団を作っていきましょう」
という声掛けを、小出しに話をしていきます。

 

 

 

 

 

定期試験2週間前から定期試験まで

こちらに関しては、過去記事に紹介しています。

 

ピックアップすると、

第1段階 5秒間集中法(2週間前~10日前)
・教科書1ページにつき、5秒間じっと見つめる(決して5秒以上かけないこと)
 (速読ではなく、右脳でページ全体を焼き付けるイメージで) 
・5秒経ったら、次のページへ。
・試験範囲すべてのページでこれを実行する。教科書1ページにつき5秒間じっと見つめる

 

第2段階 4色付せん貼り勉強(10日前~4日前)
分からない箇所に付せんを貼っていく
 ただし、4つにカテゴライズする。
 ① 自分の中の重要度:高  テスト出題可能性:高
 ② 自分の中の重要度:低  テスト出題可能性:高
 ③ 自分の中の重要度:高  テスト出題可能性:低
 ④ 自分の中の重要度:低  テスト出題可能性:低

・①~④で付せんの色を変えて、付せんをペタペタ貼っていく
 例:①ピンク ②黄色 ③緑 ④青

①⇒②⇒③⇒④の順で学習をする。
 (①~③までは学習しておくのがよいですね)

・学習して、不安や分からなかった問題は、付せんに△を記入しておく。
 (後の学習で役立ちます)

 

第3段階 3角印(△印)勉強法(3日前~2日前)
付せんに△印をつけたところのみ、再度の復習を行う。
 (これも、①~④(時間がなければ③まで)の順番で。)


詳細は過去記事をご覧ください。
具体的効果についても記載しています。

 

授業の際には、
今どの段階の勉強ができていればいいのかということを、
毎時間伝えていきます。

 

5秒間集中法については、授業の最初に実践させる場合もありました。
それほど時間はかからないですし、
勉強のスタートを実感させることもできます。

 

 

定期考査後 感情を振り返りに爆発させる

定期考査の後は、必ず振り返りをさせます。

 

① テスト返却→振り返りシートの記入


テストを返却して、簡単に解説をしたのち、
20分ほどの時間をとり、目いっぱい記入させます。


私が使用していたフォーマットが、こちらになります。

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生徒には、今の気持ちを思いっきり記しておきなさいと伝え、
嬉しい感情や悔しい感情を、そのまま表現させます。

 

② 提出(書いたその日のうちに)


③ 教員がコメントをかく(100字~200字程度)


④ 生徒に返却 提出後1週間以内を目標


⑤ ノートに貼るよう指示をします。

貼っているかどうかについては、毎週のノート提出で確認をします。


生徒が試験後のテストを返されたときのフレッシュな気持ちを、
そのまま残しておくのです。

 

また、2次的な効果もあり、
次の定期考査前で学習を始める前に、
再度見返しをさせます。

 

再度、あの頃の気持ちを思い出させることによって、
生徒にとっても過去の振り返りがよみがえり、
やる気の向上につながるというわけです。

 

 

まとめ 学年のエピローグ

定期試験でのやる気を出して、
次の定期試験までの種をまくという監督者の仕事、
いかがでしたか?

 

定期考査も単発ではなくて、毎回がつながっています。
その波をうまく使って、
生徒のやる気がなくなった時には、
上昇させるきっかけとさせたいですね。

 


余談ですが、
学年最後にも振り返りをさせています。

取り組んだ結果ですが1つ記載させてください。

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こんなこと書かれると、教師冥利につきますよね。
来年度もがんばりたいと思えますよね。

 

監督者として、
生徒(子ども)が自発的に学習していくおぜん立てを、
教える側が用意して、うまく生徒をやる気の波に乗せていきましょう。

 


【試してみよう】
・3週間前から少しずつ刺激してみよう
・2週間前からは具体的な勉強法のアドバイスをしよう
・試験後は振り返りをさせて、自分の感情をぶつけさせよう
・次の試験の種まきを意識した、やる気のコントロールをさせてみよう

 

 

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