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家庭でのゲーム 配慮事項とおすすめジャンル

 ↓ あとでじっくり読むときに便利

こんにちは。
秋の夜長はゲームと数学、亀きち(https://twitter.com/math_kame)です。

 

前回は、ゲームをさせてしまう親が、心配になることナンバー1の、
「熱中するこども」について、
ルールさえ決めれば大丈夫というお話をしました。

 

引き続き、ゲームが数学(勉強)に対してどのような影響を与えるのか、
それについて考える2回目です。

 

今回は、ゲームでよく懸念される言葉の荒れ方と、
どんなジャンルのゲームが、勉強に良いのかを、
私の体験談をもとに、お話をしていきたく思います。

 

さいころからゲームが好きで、
でも外でも野山を駆け回って遊びまわり、
教員になっても、常に遊び心をもって授業をしていた
遊ぶこと大好きな、私のお話にお付き合いいただければ幸いです。

 

 

 

 

ゲームをすることによる懸念
② ゲームをしていると言動が荒くなる

前回の続きからなので、②となっています。

前回の話題は下記リンクから

 
ゲームをしている子どもを見て、
親が気になることの上位に、
「ゲームをすると言葉遣いが荒くなる」
「ばか!とか死ね!とか平気で言うようになる」
といった懸念の声をよく聞きます。

 

たしかに、子どもはゲームに対して、我を忘れて熱中するものですから、
うまくいなかいときには、特に声として出てきます。
気になりますよね…うん……

 

亀きちからの提案として、親の声掛けとしては
・ゲームがひと段落したときに
・優しい声で
・たしなめるように注意する
ことが正解だと思います。

ゲームの途中で瞬間的に注意をするのは、好ましくありません。
ゲームの途中では子どもは完全に自分の世界。
それを邪魔されてしまうと、たとえ親であってもイラっと来ることがあります。


実は、私もそうでした。
でも、一通り終えて、「ふぅー」っと一息抜いた瞬間なら、
声掛けにも応じやすくなります。

「さっき、すごい言葉を使っていたけど、何があったの?」
「すごく、びっくりしたぁ」
「すっきりしたらいいけど、実際の生活ではチクチク言葉だから使ったらだめだよ」
などと、優しい声掛けを心がけて、
しっかりと子どもを見てあげればよいと考えます。


また、ゲームのジャンルによっては、避けた方がよいと思われるものもあります。
あくまで私見ですが……
【小学生以下では避けた方がよいゲーム】
・人や動物を相手に殺したり傷つけたりするゲーム
・オンラインゲーム
・想像性を欠くゲーム

 

最近のゲームソフトにはCEROという団体が規制をしています。
A(全年齢)
B(12歳以上対象)
C(15歳以上対象)
D(17歳以上対象)
Z(18歳以上対象)
これに従うのが一番無難でしょう。

 

【それでも該当するジャンルのゲームをしてしまう子どもの対処】

人や動物を傷つけるゲームを好むのであれば、
戦争に関する勉強や、動物を飼って優しさを育てる

オンラインゲームをプレイするならば、
必ず一緒にプレイしている「相手」がいるので、敬意を払うこと
ゲームを始める前に、1時間で抜けることをきちんと伝えること

想像性を欠くゲームを好むのであれば、
ゲームのあとには読書の時間を設ける、創造性をはぐくむ教材やゲームでバランスをとる

 

などといった声掛けや、工夫を取り入れて、
心を和らげてみてはいかがでしょうか。

 

 

どんなジャンルのゲームが教育にはいいの?

さて、ここからがゲームに対する功罪の「功」と思う部分です。
小学生と中高生では、おススメのジャンルは少しずつ違うと思いますが、
少し紹介していきましょう。

小学生おススメジャンル

生活シミュレーションゲームどうぶつの森 ときめきコレクション
テーブルゲーム…将棋 囲碁 チェス 桃太郎電鉄
シミュレーションゲーム三国志 信長の野望
パズルゲームテトリス ぷよぷよ

 

 

生活シミュレーションゲーム
小学生では、実際の生活に結びついたゲームから始めるのがよいと考えます。
自分の世界から一歩出ただけですから。

どうぶつの森は、そこに住む住民(どうぶつ)との交流を深めていく珠玉の1本。

ときめきコレクションは、女児向けのソフトですが、
ファッションの楽しさを大人の男性でも味わうことができます。

 

テーブルゲーム
囲碁将棋などは、実際に大人が導くことが本来の筋とは考えますが、
初期投資にお金がかかるという問題もありますので。。
リーズナブルなゲームから入るという人も増えています。


私の子供は小学1年で将棋を覚え、
今では地方の大きな大会にまで、出場できるようになりました。
毎日、将棋ゲームを楽しんでいるおかげかもしれません。
あっ、最初の手ほどきは私がしましたからね!(笑)

 

桃太郎電鉄は、ゲーム好きには有名なソフト。
日本の地理、特産品を自然と覚えられるのはこのゲームが1番という人もいます。
たしかに、大人数でわいわいと楽しむにはもってこいのゲーム。
物件を買うという要素もあるので、算数の感覚も養うこともできます
…ただし、単位は億や兆で金銭感覚はマヒするかもしれませんが(笑)……

 

 

パズルゲーム
テトリスぷよぷよは、頭を使うように見えて、
実はやっている間は頭の中は何も考えないことが多いゲームです。
パズルゲームで頭がよくなるというのは、迷信であると考えます。

ただし、これらのゲームでは、一瞬での空間把握能力を鍛えることができます
テトリスだと、どうやったらすきまなく埋めることができるのだろうか。
ぷよぷよだったら、どうやったら連鎖を効率的に発動できるのだろうか。
判断は一瞬ですが、その一瞬に次の動きを予測するので、
そういった意味では、
左脳よりも右脳を瞬間的に鍛えるゲームといった方がよさそうです

 

 

歴史シミュレーションゲーム
歴史シミュレーションゲームは、歴史好きにはもってこいのソフト
昔からある信長の野望三国志も、私もそうとうやりこみました。


信長の野望で、旧国名や名産、戦国史、戦国武将の名前などたくさんの言葉を覚えました。また、城めぐりという趣味も生まれています。
三国志は中国でのお話ですが、これを機に、小説三国志を読破しました。

 

 

中学生以上におススメなジャンル

シミュレーションゲーム三国志 信長の野望 マインクラフト
ロールプレイングゲームドラゴンクエスト ゼルダの伝説
プログラミングゲームプチコン RPGツクール

 

 

ロールプレイングゲーム
年齢が上がってくると、
ゼルダの伝説ドラゴンクエストといった話を追って、つなげていく。
そして世界に平和をもたらす、ストーリ的なゲームが適してきます。


しかし、なかなかの時間泥棒。。。
1日1時間をきちんと約束をした上で、その時間だけは別世界に旅をするというのは悪い考えではないと思います。
その間に何か閃いたり、感じたりすることがあるかもしれませんから。。。

 

 

プログラミングゲーム関連
さらに踏み込めば、
ゲームそのものを自分で作るというゲームも存在しています。
論理的思考が必要となり、何日あっても足りないくらいの時間が必要となるでしょう。

それでも、自分の思いを形にしたいと強く思うお子さんがいれば、
取り組むこと自体は決して負にはならないと考えます。

 

私は、中学3年のときに初めてゲームなるものをBASICで作りました
当時、週刊少年ジャンプジャンプ放送局で、「JBSクエスト」という企画がありました。
100ポイントを体力 攻撃力 守備力 素早さの4項目に振り分け、
そのキャラクター同士がコンピューター上で戦うというものです。

当時グラフィックは描く能力がなく、文字の羅列だったのですが、
これを自作プログラムにて作成しました。
2週間ほどかかりましたが、
どちらが先制攻撃をしかけられるのか、会心の一撃はどの確率で発生させるのか、音楽はどのタイミングで鳴らすのか、など、考えること自体がとても楽しく、夢中になりました。
それを友人に見せた時に、感嘆の表情を浮かべてくれたことが感慨深いです。
ここで培った知識は、教員になってからのエクセルのVBAや、パワーポイントでのプレゼンテーションでも大きく役立っています。

 

 
ゲームは使い方次第です。
見ている人がどんなゲームをどれくらいやっているのか、
その都度確認し、時間を把握する。
ひょっとしたら、ゲームからある才能が伸びていくかもしれませんよ。

 

ちなみに、今回紹介しているゲームは、
私もすべて所有しているおススメゲームです。
よろしければ、お試しください。

 

この2回のまとめ

ゲームの功罪についてこの2回で触れてきました。
簡単にまとめておきたいと思います。

 

気を付けること
【環境づくり】
・ゲームをはじめるタイミング
・1日1時間以内
・就寝2時間前にはゲームを終える
・ゲームを置く場所を決める

 

【ゲームのジャンル】
・人や動物を相手に殺したり傷つけたりするゲームは避ける
・オンラインゲームは避ける
・想像性を欠くゲームは避ける
CEROという団体が規制をしているゲームならとりあえずは安心

 

おススメしたいゲーム
【小学生】
・生活シミュレーションゲームどうぶつの森 ときめきコレクション
テーブルゲーム…将棋 囲碁 チェス 桃太郎電鉄
シミュレーションゲーム三国志 信長の野望
・パズルゲーム…テトリス ぷよぷよ

 

【中学生以上】
シミュレーションゲーム三国志 信長の野望 マインクラフト
ロールプレイングゲームドラゴンクエスト ゼルダの伝説
・プログラミングゲーム…プチコン RPGツクール

 

いかがでしょう。
少しは頭の中のもやもやがとれてきた
という、おうちの方や学校の先生が出てくださればうれしい限りです。

 

問題なのは、1日中好きなゲームをさせること。
思考も偏りますし、目も悪くなる可能性がある。
暴力的になったり、我慢ができなくなることがある。
以上のことは、臨床結果からも明らかになっていることです。

 

しかし、ゲームも今は国民的娯楽。
避けては通れない部分かもしれません。
でしたら、学生の間は親がしっかり監視し、把握したうえで、
子供の成長を促すようなゲームを探してみてほしく思います。

 

スマホの与えっぱなしだけは、やめてくださいね。

ずいぶんと長く書きましたが、今回はこの辺で。

 

次回はゲームの知識やシステムをを学校の授業に取り入れた、
亀きち流授業例について、触れていきたく思います。

 

 

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