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ゲームは数学に役立つ? 授業で活用できるゲーム知識

 ↓ あとでじっくり読むときに便利

ゲームが数学(勉強)に害があると思っている人、
やっぱり多いですよね?

 

この2回、ゲームに対する思いを語ってきましたが、
実際に「趣味:TVゲーム」を自負する亀きちが行った授業での声掛け、
そのいくつかをご紹介します。

 

生徒にとって、「ゲーム感覚」で行う授業はハードルが低く、
すぐにのめり込むことができる、重要なファクターなのです。

 

 

 

 

数学用語→数学村の法律用語(ゲーム用語と置き換える)

 

「数学用語」という単語を聞いただけで、拒否反応が出てしまう方もいることでしょう。
特に数学に苦手意識のある生徒は……

 

しかし、それは「数学=苦手」が
固定観念として根付いているからなんです!

 

なので、数学という概念を取っ払うためにゲームのイメージを刷り込みます。

 

数学の世界で生きていくための専門用語、
生徒に説明するときは、このように伝えます。


「数学の専門用語は聞きなれなくて、難しく感じるよね。
 でも、例えばゲームの専門用語『Switch』とか『RPG』だったら分かる人も多いと思います。
 なぜだか分かりますか?それは身近に感じるからなんです。
 数学の専門用語は、自分の中での得意分野の用語に置き換えて考えてみてください。
 そうすると、思ったよりも簡単に自分の中に入ってきますよ」

 

今回はゲームを取り上げていますが、
女子の多いクラスならファッション用語でもいいでしょう。
ドラえもんの秘密道具のようなものでもいいでしょう。

とっつきやすい部分から引っ張り出して、
生徒の覚えるためのハードルを下げることにより、
生徒の気持ちを楽にさせていくのです。

 

 

数学の解き方→ゲームの特殊技・必殺技

数学の解法は暗記するもの。そう思っている人も多いことでしょう。
実際に解法は、最終的には暗記してしまうものも多いのも事実です。

 

しかし、暗記科目だと思って理解しようとしても、
なかなか頭に入るものではありません。
日頃なじみのない、不思議な言葉のオンパレードなのですから。


ですので、これもハードルを下げるために、ゲームから引用しています。

 

「例えばゲーム『マリオカート』でドリフトをしようと思ったらなにをするか、Rボタンを押し込みながらスティックを数回倒します。
 そのやり方を知っておけば、ドリフトができてスピードアップできる。
 数学の問題の解き方も同じなんです。やり方(ボタンの押し方やコマンド)があって、その通りにこなせば、技が出せるんです。
 まずは示された解法を、自己流ではなくて、授業や教科書と同じやり方でマネをするところから始めてみてください。
 理屈は、後で追いかけてくるように分かってくることもありますから。
 納得がいかない場合は、いつでも質問に来てくださいね」

 

こう言うと、生徒も割とイメージが広がるのではないでしょうか。

 

このしゃべりは18歳で塾講師をしていた頃からしていますが、
生徒からの反応も上々です。すんなり授業を受ける体制ができてくれます。

 

 

やる気を出す場面で→数学はRPG

授業で徐々に難しくなっていく問題については、
必ずゲームのRPGロールプレイングゲーム)に例えて説明します。

 

ロールプレイングゲームとは、ドラゴンクエストポケットモンスターファイナルファンタジーに代表されるような、自分のキャラクターをレベルの概念で徐々に成長させながら強くして、敵を倒していくジャンルのゲームです。

 

【例1】
まずは、授業の中で行うRPG方式の授業スタイルです。

 

「今回は、分母の有利化(分母から根号をなくす)についての説明です。
 いくつかに段階があるので、RPG方式で徐々にレベルアップさせていきましょうね」

 

この一言で、生徒には徐々に難しくなっていくというロードマップができます。
そしてつまづいたときには、自分はどのレベルでつまづいたのかも分かります。


まさに、授業後でも使える一石二鳥の導入であると思います。

 


【例2】
続いて、生徒と面談しているときに使うフレーズです。

 

「最近、ちょっとしんどい思いしているよね。心配はしていないから、できる範囲で少しずつがんばっていこうか。協力するので。
 今、この部分でつまづいているけど、ほら、ちょっと前のページを見返してごらん。
 当時やった部分は、今は完璧に理解できているじゃん。
 着実にレベルアップしているんだよ。ちゃんと数学武器の装備も充実しているんだよ。
 だから、今はちょっとしんどいかもしれないけど、今のままとにかく続けていけば大丈夫だからね。
 困ったことがあったら言ってきてね」

 

言われた生徒にとっても、
これまでと比べると力がついていることは実感でき、
身近なゲームに例えられたら、そのイメージも膨らむことと思います。

 

教員がゲームのことを知っておくのは、
損どころか得をすることが多いのです。

 

 

まとめ ゲーム好きな教員は授業を楽しむ術も知っている

教員は難しいものを簡単な言葉で生徒に伝える伝道師。
(ちなみに、本当に授業の上手い人は、「簡単な内容でも難しい言葉で伝えて、それでも生徒全員に理解させることのできる人」です)

 

難しいものを、平易な言葉で生徒に伝えるための1つの手段として、
ゲームの存在というものは非常に大きなものだと思います。

 

必ずしも、「ゲーム=悪」ではありません。
その使い方と授業や指導での工夫に、一つ知識として取り入れてみませんか?
生徒との会話も盛り上がりますよ。

 

【ゲームを知っておくことのメリット】
・数学用語をかみ砕くことができる
・数学の解法は、ゲームの必殺技コマンドと同じ
・レベルアップの実感は、RPG感覚で

 

ゲームも、数学も、楽しい遊びです。
その感覚が、どの先生方、保護者や生徒のみなさんに伝わりますように。

 

 

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