中2 式の計算 多項式の計算 「固まりかっこ」が成功のカギ
前回は専門用語がたくさん出てきましたが、
今回は式の計算の本体の内容です。
とは言っても、1年次で行っているところも多く、それほど気にする必要はないかと思います。
今回のポイントは「固まりかっこの重要性」です。
それでは、中身に入っていきましょう。
中1での学習内容
まずは中1の復習です。
解き方が頭の中でイメージできていますかね?
【解説】
(1)
①:同類項のグループ分け(赤組さーん、青組さーん)
②:同類項の計算
4a+5aだと、「aが4つと、aが5つ、合わせていくつですか?」
で導けばいいですね。
(2)
①:分配法則です。
3をドレッシングに例える時もあるし、「血の雨(教育上すいません…)をふらす」ということもあるし。。。
(3)
中1で行った中では難度の高いものですが、分配法則を使って同類項をまとめます。
通分が必要な多項式の計算
次の問題が中2では確実に身につけておきたい「分数を含む式の計算」
その例です。
ここで登場するのが、通分の際に登場する、
名付けて「固まりかっこ」
通分するときには、分母をそろえますが、
そのために、分子全体にも同数をかけます。
全体にかけるので、全体を示す固まりとして、( )が必要になります。
【解説】
①:通分をするために分母分子に同数をかける。
そのときに、分子に固まりかっこをつける
②:省略可
③:分配法則にてかっこを外し、解答にたどり着く
最後に
通分による多項式の計算は、テストでは必出の内容ですし、
間違えてしまう生徒も続出する問題。
定期試験では、要対策の問題となりますね。
教員としても、出題から外せない心境となる問題のはず(笑)
教える際には、間違いの例や、( )をつける意味など、
少し時間をとって説明し、あるいは生徒に考えさせて理解を深めさせたいところです。
あとは、同じ問題でもいいので繰り返し練習して、
固まりかっこをつける意味を確実に理解していきましょう。