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試験の振り返り やり方次第で気持ちが乱高下 心と技のケア方法

 ↓ あとでじっくり読むときに便利

定期考査はほとんどの学校で終了し、
生徒の皆さんは、ゆったりとした時間を、
先生は成績処理に、忙しい時期ではないかと思います。

 

試験の振り返り、やっていますか?

 

試験をやったままほったらかしは、
試験の効果を鈍らせてしまいます。

 

先生が心血を注いで作った、
いわば「最高の問題集」

なので、試験後には振り返り、
すなわち反省会することにより、
知識定着ややる気上昇につながるのです。

 

当ブログでもその取り組みは多数紹介してきました。
(記事検索から「振り返り」で検索してみてくださいね)

例えば…

math-kame.hatenablog.com


ただし、一口に振り返りといっても、
自分に問いかけるには様々な内容があります。

 

取り組み具合、試験の手ごたえ、今後の課題……

 

実は、
試験返却前の振り返りと、
試験返却後のそれとでは、
効果や気持ちに、差が出ることがあるのはご存じでしょうか。

 

もし、試験返却がまだの読者の方は、
今だからこそ、ぜひ実践してほしいことがあります。

 

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今回は、試験返却前後に行う振り返りの内容と
その意義についてお話していきます。

 

試験で凹んでしまった人、
これからやろうという、やる気に満ち溢れている人、
集団を伸ばしていきたいと思っている先生方、
それぞれの立場からご覧いただきたいと思います。

 

 

 

試験返却前に行う振り返り

 

【振り返り内容のポイント】

主観的に自分自身を振り返る

 

試験が返却される前は、
自分自身の手ごたえを、鮮明に覚えていると思います。

 

あの問題は手が出せた。
今回は最後まで完答することができた。
自分が思ったよりは手ごたえがあった。

 

そのときの自分自身の主観的な気持ちを、
ぜひ書き留めておくようにしておきましょう。

 

項目を挙げておきますね

・今回の試験勉強に向けてがんばったこと
・自分の試験の予想点数
・試験勉強をやってみて、自分にプラスになったこと
・試験を受けてみての率直の感想
・日頃の自分の勉強状況

 

これまでの自分を振り返り、
日頃の授業を受ける姿勢や、課題の提出状況
試験前の計画を守れたか、頑張れたか、
自分にとって、今回の試験でプラスになったこと

 

できるだけ前向きな情報を(もちろん反省点も)
書いておくといいでしょう。

 

試験返却前に、
これだけのことを行っておくのには、
理由があるのです。

 

それは、
試験返却後には、点数だけを見てしまう
傾向があるからです。

 

返却前には、
どれだけ試験前にがんばった自分がいたとしても、
試験返却されたときに、
自分の点数を目の当たりにしたら、
ショックでやる気を失ってしまう生徒もよく見かけます。

 

しかし、実際のところは覚醒寸前で、
たまたま点数に表れなかっただけのときもあります。

 

試験の答案から常々感じることです。
惜しいな……と。

 

しかし、生徒にはそれが分かりません。
試験の点数という名の数字が、
そのまま自分への評価となってしまうのです。

 

その辺りをきちんと踏まえてまで、
試験返却後の指導に長けている先生ならば話は別ですが、
一般的にそこまでうまい先生とは、
経験上、それほど多くは出会っていません。

 

家庭でも、学校でも、自分自身でも、
試験の返却前には、
まずは主観的な試験の振り返りをして、

がんばった自分を、
学んだことをきちんと残す姿勢を、
確認しておきましょう。

 

 

試験返却後に行う振り返り

 

【振り返り内容のポイント】

客観的に自分自身を振り返る

 

試験が返却された後の振り返りは、
点数が、ばしっと表記されているので、
より客観的な振り返りとなります。

 

具体的に振り返るポイントを挙げてみます。

・どういうところができていて、どういうところでミスをしていたのか
・点数が伸びていたのはどういうところか
・今後の課題は何か
・次の長期課題や週末などで、重点的に手当てするのはどの部分か
・授業の受け方で変えていく部分はあるか

 

振り返る内容も、
過去のことというよりは、
未来のことが中心となります。

 

返却された答案を見て、
理解できていた部分と、
理解できていなかった部分の仕分け

 

自分の予想と照らし合わせて、
手当てをする部分はどこなのか

 

その補強、復習をどのタイミングですればいいのか。

 

次回以降にどのような取り組みをしていけば、
より自分自身が納得ができるのか。

 

それを書き出し、
次への目標を立てるのです。
次の試験へ向けての予定を立てるのもいいでしょう。

 

なかなか事実と向き合いたくない時間となる可能性もありますが、
ここをしっかりと見つめることができることが、
次への飛躍へとつながります。

 

 

2種類の振り返りを有効に

 

試験に関する振り返り、
2種類あることは、ご理解いただけましたでしょうか。

 

これまでの学習の振り返り ⇒ 試験返却前
試験の振り返りと今後の展望 ⇒ 試験返却後

 

時系列で言うと
過去の振り返りは、試験返却前
未来への布石は、試験返却後となります。

 

試験返却前の振り返りだけだと、
自己満足感だけで終わってしまい、

試験返却後の振り返りだけだと、
自己否定が強い場合、次への気持ちが途切れてしまいかねません。

 

両方の振り返りをすることにより、
1回の試験で効果を最大に上げることができるのです。

 

知識も、気持ちも。

 

まだ試験が返却されていないのでしたら、
この週末に、試験勉強の振り返りをぜひおすすめします。

 

先生方もぜひ参考になさってください。

 

亀きちが教員をしていれば、
2種類の振り返りを並べて、
その次の試験にまで使用すると思います。


勉強に対する気持ちを前向きにさせるため、
「心」も大切にした教え方や教育を心がけていきたいですね。

 

 

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