"教えたい" 人のための「数学講座」

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数学的読解力養成講座1 現状の読解力を紐解く

 ↓ あとでじっくり読むときに便利

1月に行われた大学入学共通テスト。

 

数学の平均点の低さの原因、
その一つと考えられる読解力不足。

 

問題の核心に迫るまでの「厚くなった殻」を破るため、
数学における読解力を養うノウハウを紹介していきたいと思い、
この企画をスタートさせました。

 

どうすれば読解力は向上していくのか。
特に数学の中では
何にに注目をしていけば養えるのか。

 

塾講師、数学教員、会社員として、
常に最前線の現場で、
いろいろな角度から生きた数字を見続けている亀きちから、

数学的な読解力を養い、人生をもっと豊かに、
もっと問題を解きやすく、仲良くなるための
レーニング法やコツを紹介していきたく思います。

 

今回はそのための
最近の生徒さんの現状を分析してみましょう。

ちょっと驚く発見がありますよ。

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最近の生徒の答案傾向

 

私は数年来、予備校業務のお手伝いとして、
模試の採点に携わっています。

 

たくさんの生徒さんの答案を目にしているのですが、
年々ある変化を感じるようになりました。

 

それは、「粘りの弱さ」

 

最後まで何としてでも書ききろう!
という答案が減ってきているのです。

 

実のところ、大問丸ごと白紙という答案も珍しくありません。

 

自分が経験したことのない大きな山(問題)に出くわすと、
どうも解答の進みが悪いと感じてしまうのです。
筆跡を見ても、明らかに考えた跡が見られないのです。

 

頭の中が真っ白になるのか、やる気を奪われてしまうのか、
はたまた、解くスピードが遅いのか、
その辺りは定かではありませんが……

 

予備校主催の模試を受験するということは、
生徒の大半は大学等への進学を目指していると考えられます。

 

その成績をそのまま中学校時代に当てはめると、
中学時代では成績中位だったと思われる生徒に
その傾向が強く出ているように思えるのです。

 

成績の二極化が進んでいるのかもしれませんね。

 

 

最近の授業スタイル

 

ちょっと前までは、授業密度もそれほど濃くなく、
みんなで話し合って考えてみましょう
という、グループ学習的な問題解決学習が多くありました。

 

生徒の活動を促す、
この取り組み自体はすばらしいことで、
能動的に参加する生徒には、
考える力が養われるという成果があったと感じています。

 

一方で、参加しようとしない、
仕方なく参加している生徒にとっては、
身につくものが少なかったのではと、
現場からの感想として、思っています。

 

結果として残ったものは、
意欲の差と、それにつられての成績の格差。

 

全員が能動的に参加できないというのは、
教員の授業力不足や、
環境づくりの稚拙さからくるものかもしれません。

 

話し合いの授業では、
生徒全員が能動的に考え活動する、
そして毎回違う役割と、
その役割を演じる能動的な楽しさが必要です。

 

このことを理解して授業を組んでいらっしゃった先生は、
ごく少数だったのではないかと思います。

 

 

どれくらい本を読んでいる?

 

この記事を読まれている方、
1か月に何冊本を読んでいますか?

 

亀きちは、月に2~3冊読み、
読書ノートとしてまとめ、
タブレットに保存して、
時間があるときに、眺めています。

 

さて、
20年前と現在での読書冊数の調査です。

 

1991年
小学生(4~6年生):5.8冊
中学生:1.9冊
高校生:1.4冊

 

2021年
小学生(4~6年生):12.7冊
中学生:5.3冊
高校生:1.6冊

 

ん?増えてる!!

 

実際は、本を読む冊数は増え、
不読者(本を全く読まない人)の数は減っているのです。

 

要因としては、
学校で取り組んでいる
「朝読書」の影響も大きいと推測されます。

 

毎朝10分間
自分の読みたい本を、静かに読むというものです。
その後のホームルームや授業が
すごくやりやすかった記憶があります。

 

さてここからは、
その読書の中身の考察です。

 

統計を見ても、
学年を追うごとに読書の割合は減っています。

 

様々な角度から、
ちょっとデータを紹介しましょう。

 

【読書をする層】

・小学⇒中学、中学⇒高校の接続期に、「読まない」層が増加
・学年を追うに従って「短い時間読書する」層が減少
・長い時間読書をする層は一定数存在

・中学生までは、女子の方が本を読む
・高校生では、性差がなくなる

・中高生は「自然科学の本」大きく減少

 

【経年変化】

・新聞のニュース欄を読む層は減少
・文学作品を読む層が増加

 

【成績と読書の関係】

・小学生は児童による読書時間の差が大きい
・中学、高校になるにつれて小さくなる
・高校では、「大卒希望」の読書時間が減る
・読書時間が長い子ほど、「論理的思考」が得意と認識している
・読書時間が長い子ほど、「調べること」が得意と認識している
・読書時間が長い子ほど、「将来の目標」が明確になっている

 

【保護者との関連や生活について】

・小学校では保護者の学歴の影響が見受けられるが、中高生には見られない
・「感動する」感性を持っている保護者の子は読書時間が長い
(特に小学生)
・小学生はテレビ、中高生はスマホの時間が多い傾向


出典
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shougai/040/shiryo/__icsFiles/afieldfile/2017/09/21/1395532_001_1.pdf


本を読む冊数自体は多くなっていますが、
その活字を読む内容は
平易なものが多くなっている印象を受けます。

 

新聞のニュース欄を読む生徒が少ないことからも想像できます。

 

また、がっつりとした書籍というよりは、
ラノベライトノベル)や、短時間で読める書籍に
人気が集まっている傾向も見えます。

 

ここから見えるのは、自分の中で想像できる能力。

 

その点では、読む冊数は少ないとしても、
過去の方が豊富だったのかもしれません。


これらの事実を受けて、
どのような読書の仕方をしていくのがよいのか。

 

次回、実生活の中で、今の文化を利用しながら、
想像力や読解力を養う読書法や勉強法について、
紹介していきたく思います。

 

 

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