"教えたい" 人のための「数学講座」

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数学授業講座 人と場所で学習効果が変わる!

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授業とは1つのステージ。
それに合う演出を、1回1回の授業で毎回考える必要があります。
どのように見せるのか、そして魅せるのか。
それを数回に分けて考察していきたく思います。

 

まずは、その準備にあたるステージ(環境)の把握からです。

 

 

授業を行う人数は?

教える人数、この人数によって演出方法は変わるものです。
生徒が1人であれば、完全に生徒にすべてを吐き出してもらって、
それを打ち返してい行く方法が適切でしょう。

 

複数人数がいる場合には、導入→活動→まとめ→振り返りの形がとれます。

 

大人数ですと、活動の部分がなかなか制御が難しくなってしまうので、
ほぼ講義形式の授業となってしまうでしょう。

 

 

設備って何があるの?

授業をする上で、教える場所にある設備に何があるのか、大きいですよね。

 

モニタがあるのか、
プロジェクタが設置してあるのか、
黒板やホワイトボードの大きさはどれくらいなのか、
数学ですと、グラフ用の黒板やホワイトボードがあるかどうか、
演出用の小道具がそろっているかどうか、

事前に下見をして把握しておく必要があります。

 

私も教員時代は数学用のグラフ罫線の入ったホワイトボード(しかも結構重い!!)を抱えて、
教室を渡り歩いていました。
今では各教室に設置されているといいな。

 

 

授業を行う場所の広さは?

教室の広さって気を使いませんか?
個別のようなボックスの空間から、広い体育館や講義室のような場所まで。
個人的には外(グラウンド)で数学の実習を行ったこともあります。

 

設備によってはPC教室を押さえる必要があるでしょうし、
大がかりな実験ですと、工作のできる部屋や屋外もいいかもしれません。

 

その授業を生徒に理解してもらうために最適な場所
普段は教室でしょうが、時には違う場所の方が生徒にとっての理解が高まるかもしれませんね。

 

 

個人?グループ?クラス全体?

演出で一番考えるところが授業を行う形態です。

個人なのか、班などのグループ活動なのか、全体でのまとめや発表・講義なのか。
下にその特徴をまとめました。

 

個人
 自分で思考をまとめる、問題を解く、集中する
グループ
 自分の考えを持ち寄りまとめる、実験する、発表する、数人がいることの安心感

全体
 講義形式、話を聞くことが中心、教員が中心でまとめる

 

授業の基本的な流れ
個人→グループ→全体→個人 がいいとされています。
1人で考える→班内で共有→全体での共有・まとめ→個人での振り返り

 

そのバランスは授業内容によって左右されるとは思いますが、
常に講義一辺倒ではなく、生徒にとって身につくのはどの方法が適切なのか、
常にそのことを頭において、授業形態の決定をしていくのがよいでしょう。

 

 

最後に

今回は授業を行う上での環境についてまとめました。

 

ポイントは、
生徒にとって理解し・問題が解けるようになる最適解の環境を整える
ことです。

 

授業の準備に日々追われて大変な先生方が多いことは知っておりますが、
授業は一期一会。
その生徒にとっては一生で一度のその部分の授業です。


そのような気持ちを頭の片隅において授業準備を考えると、
徐々に授業技量にも変化が訪れます

 

読んでくださっている中高生や保護者の方も、
場所や、一人で考えさせる方がいいのか、教えた方(シェアした方)がいいのか、
それを見極めるよう心がけるだけでも、理解度が変わってきますよ。

 

「数学」→「数楽」となる環境を常に考えていきたいですね。