"教えたい" 人のための「数学講座」

「数学を教えたい!楽しさを伝えたい!」そう思うあなたに、教え方や勉強法・やる気創出法など、動画と記事でノウハウのすべてを紹介!塾講師、学校教員、会社員と多角的な視点、生きた数字を扱う視点から、生涯学習にも役立つ話題が満載です。教え方の研究、勉強法の修得、中高生の自主学習用にご活用ください!

MENU【クリック・タップで開閉】

数学を教えるために しゃべり編 受け入れてもらう雰囲気を作るには

 ↓ あとでじっくり読むときに便利

亀きちが授業を行う際に気を付けることは、
授業を受け入れてくれる空気ができているかということ。

できていれば、こちらの話や説明もすんなり流れていきますし、
できていなければ、最悪授業の流れが止まってしまうことも…

その雰囲気づくりや、受け入れてもらう態勢づくりについて、
しゃべりの観点から記載したく思います。

 

学年一番最初の授業で行うこと

 

私は学年最初の授業では、とても厳しい状態で入っていきます。
おそらく、生徒の印象では、
「この亀きちっていうやつ、なんかムカつくんですけど…」
となっていることでしょう (笑)

 

そのわけは、「授業においてのルール」
授業を受けるうえでのルールについて、
最初の授業のほとんどを使って説明していくのです。

 

授業の基本的な受け方、
こちらが話しているときに割って入らない、
質問があればきちんと時間を設ける、
話しているときには鉛筆をもってどんどん情報を書き込む
他人の学習権を奪わない 
などなど…

これだけで記事1本分は書けてしまいそうなくらい(笑)
(…今度書きます。)

 

これをやっておくと、2回目からの授業がピリッとした空気から始まります。
授業の最初から、私の話すことにきちんと耳を傾けてくれます
もし、ルールを違反する生徒がいたらきつめに注意をします。
最初はしんどいかもしれませんが、
これを繰り返していくうちに、授業を受けいれる空気ができ上がります。

 

この方法は、かつて定時制高校に勤務していた際にも大変有効でした。
ヤンキーの子たちが、こちらの話に耳を傾けてくれる…
教員をしていて、とてもうれしい瞬間でした。

 

 

授業の導入で引きつける

 

授業で一番大切なのは導入である、と私は考えています。
最初の5分でその日の授業の流れが見えてしまう。

 

うまく生徒を乗せることができれば、順調に流れていきますし、
自分に自信がないときは、
5分がうまく流れず、結果グダグダの授業になってしまうことも…

 

基本は「実生活の中から数学の世界へ」をコンセプトにしています。
教科書や数学自体、記号の羅列で無味乾燥なものです。
それをイメージしやすくするために、
なるべく実生活の話題から数学へ結びつけるようにしています。

 

買い物に行った時のこと、日々の生活でびっくりしたこと、
教科書の例題に結びつくような話題をあらかじめ用意しておくといいですね。

 

 

メリハリをつける

 

メリハリ…授業の中ではとても大切な要素ですよね。
授業全体を通してみると、
聞くときと、板書をとるとき、問題に集中するときのメリハリはとても大切です。


授業の中での「しゃべり」1つをとっても、1時間の授業では波があります。
しゃべりもメリハリが必要になってきます。

 

自分自身のしゃべりで意識していたことは、
スピード、間の取り方、声の大きさです。

 

しゃべりに特化すると、
導入のところでは、やや早めで落語調に説明
例題解説では、話に詰まらないよう心がけて、間をゆっくりとる
まとめの部分では、声を大きくするか、小さくするか極端にし、印象に残すように心がける

という感じでしょうか。

 

以前、落語やジャパネットタカタの話題も記載しましたが、
説明で生徒を引きつける能力というものは、持っておくと強い武器になります。

math-kame.hatenablog.com

さらに、板書や授業構成力がつけば、授業力は飛躍的に向上しますよね。

 

 

最後に(1対1で教えるときは)

 

ここで記載したのはあくまでも全体の授業でを意識しています。

もし、1対1で教えるときには、生徒の言葉や思いを先に出させることが先決
生徒の心の声(うまく説明できない人も多いですので)をできるだけ引き出し、
それにあう回答、および解説を用意する、
そうすれば、たどたどしいながらも、生徒はきちんと説明をしてくれようとします。
そこをうまくくみ取ってあげたいですね。


しゃべりを受け入れる雰囲気づくりは、授業運営でとても大切なこと。
最初厳しく、徐々に耳を傾け取り組みやすい雰囲気を作る
それができることによって、初めて自分の「しゃべり」が受け入れてもらえるものと思います。

 

いろいろなところにアンテナをはり、情報を集め、
この人のしゃべりには引き込まれる!
と思わせるような授業をしていきたいですね。