"教えたい" 人のための「数学講座」

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中2 式の計算 単元概要 「文字式アレルギー」をなくすために…

 ↓ あとでじっくり読むときに便利

中学2年の最初の単元「式の計算」。
中1で学習した時から1年が経過しており、
専門用語を見ただけでも難しく感じる生徒も多いかもしれませんね。
そんな人たちのやる気を上げて、中だるみと言われる学年をどのように数学好きにさせればいいか…

 

私自身も苦労した経験を持っています。
が、イメージを膨らませて、楽しさを伝えていくのが一番の近道ではと考えています。
難しさというものを感じさせないで、数学村にさらに馴染んでもらう。
そのような教え方、授業展開を考えていけばと考えています。

 

数学村の世界にどっぷりと浸りましょう。
それでは、この単元のガイダンスです。

 

式の計算

 


お久しぶりって感じですね。このようなページ構成…(笑)
しかも数学村専門用語がたくさん。。。
単項式、多項式、項、定数項、次数
これからの数学の世界でも存分に使っていくので、1つずつ身につけていきましょう
意味自体は、決して難しいものではないですよ。
ちなみに、「次数」のところでは次元についても話ができるといいですね

 

そして、1年の時にもやった同類項をまとめる計算も復習がてら登場します。
ちょっとプラスさせて、通分が必要な分数計算も…

 

さらに、初めて式と式の掛け算・割り算も登場します。
1年生の頃からの考え方が理解できていれば問題なし!
落ち着いて意味から理解していけば、すぐにマスターできますよ。

 

文字式の利用

 


ここでは、文字を使って相手に説明(証明)をする練習をします。
初めて、解答を文章で答えていく問題です。
相手を意識して、伝わるように書いていきましょう。
まるで、手紙のようですね。

 

手紙なんて書くの苦手……なんて人もいるかもしれません。
が、数学の説明は大丈夫!!
そんな人のために(!?)ちゃんと書き方があります。
決まった書き方があり、そこに当てはめていけば誰でも文章が書けるんです

 

じっくり説明をしていきますので、まずはその通り書くことから始めて、
徐々に慣れていきましょう。
そのうち、何も見ずにスラスラと書けるようになるといいですね。
数学村の住人に自分の考え方をきちんと伝えられる人になりましょう

 

…ここでの考え方は、ほかの教科に応用できそうですよね?
ディベートとか、人への話し方とか、聞き方とか…
そう考えると、幅広くつながっていくところです。
ちなみに、数学の中で「証明」は図形分野において、2学期以降みっちりと学習することになります。

 

最後に式変形の練習です。
ある文字に注目して解く「〇〇について解く」というものです。
ある文字以外をすべて数字とみなして、すべてを右辺に追いやるというものです。
徐々にある文字にくっついているものをはがして、正体を明らかにしていくのは、
まるで探偵になった気分

そう思って、楽しんで学習できればいいですね。

 

最後に

 

文字の式も本格的に登場し、少しずつ複雑になっていきますが、
生徒の中にイメージを膨らませる、ということを意識して話をしていくことが重要だと思います。


文字アレルギーを起こす生徒もいますが、
それは、文字から式の表す意味を想像できない生徒がほとんどなんです。
ガイダンスの中でも書いた、「楽しむ」イメージを伝えられればいいですね。

 

勉強法としてはこの単元では、
計算問題…ドリル形式での反復練習
説明分野…形式の理解⇒文字式で表す練習⇒フォーマットに当てはめる
という流れで勉強していくとスムーズだと考えます。

計算ではスピードを意識して、速く確実に解く練習
説明分野では、時間をじっくりかけて書く練習
メリハリをつけることが大切です。

 

2年生最初の単元。
2年生内でつながるところはなかなかないかもしれませんが、
3年生で行う展開や高校数学の基礎体力となる分野です。
中高6年間で見ると、まだまだ基礎体力の分野。
しっかり練習を重ねて、数学体力をつけていきましょう。


ちなみに、中高一貫校においては、
体系的に1年の最初で一気にここまで学習するところが多いかもしれませんね。