"教えたい" 人のための「数学講座」

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中1 文字と式 文字式の利用(数字と文字を行ったり来たりしながら……)

 ↓ あとでじっくり読むときに便利

この単元もいよいよ佳境に入ります。


文章を文字を使って表すことについての学習です。


「文章」「文字」この2つの単語を聞いただけで、
拒否反応が出るという生徒もいるかもしれませんが、

数字に当てはめて考えればさほど難しいものではありません
小学校での知識は必要になりますが…)

 

まずは、この部分を学ぶ上で知っておくと得をすることをいくつか…...

 

知っておくと便利な表し方

 

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ここでは、文章でよく出てくるものについてまとめています。

 

今後の分野でも頻出する内容ですので、
ここで覚えてしまうことをおすすめします。

 

例題(文章を式にしてみよう)

 

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やはり、文字となるとアレルギーが反射的に出てしまう生徒も多いので、

具体的な数字や公式を右にメモ程度に書きながら進めると
理解が進みやすいと思います。

 

例えば…
  半径3cmの円周は何センチ?(円周率はπを使ってね)
 ⇒6π (考え方は3×2×π)

 

そのあと、数字の部分を文字で置き換えていくのです。

 

また、πという表現はここで初めて登場します。
円周率 π=3.1415… (パイと読む) 


数字を文字を使って表しているので、かく場所は

数字の後、文字の前

 

「えー、また文字ー!?」と嘆く生徒も出るかもしれませんが、
逆に3.14などの数字で計算する必要がないということ


むしろ、みんなにとっては考えやすくなるよと強調すれば、
納得する生徒も多くなりますよ。

 

あ、πを20桁くらいさらっと言うと、生徒はびっくりします!
覚えて披露するのも手です!

 

3.14159265358979323846…

(身一つ世一つ生くに無意味、曰くなく御文や読む)

 

体も1つ、世の中も1つ生きていても無意味じゃん。
そんなことを言っててもしゃーないから、本でも読むかぁ。
 
(江戸時代化政文化の頃の覚え方)

 

 

応用例題(割合に挑め!)

 

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この問題をスッキリ答えられるようになると、
この単元もぼちぼち卒業ですね!

 

p%増えるというのがポイントですね。


100%にさらにp%増えるのですから、
1(100%)が必要になります。

 

最初の内は抜かしてしまう生徒も多いと思います。

 

実際に数字を当てはめてみると、
1を抜かしていると生徒が明らかに減ってしまう
ので、
おかしいなということに気づけるように仕向けたいですね。

 

この辺り、
具体的な数字を当てはめながら、じっくりと説明したいところです。

 

最後に 教員はここが正念場

この単元の基本的な説明は以上で終了となります。

が、ここでの考え方が
後の単元「方程式」や2年以降の単元では、
理解していることが前提
となってきます。

 

確実にマスターして次の単元に進みたいですね。

 

一通り学習したら、やはり繰り返しの復習となります。

 

教える側としては、
文章をちょっと変化させたり、
文字だけでもちょっと変化させたりして、
たくさんの問題に当たるようにしましょう。

 

乗り越えれば、
この後の中学・高校数学がぐっと身近になってきます。

 

頑張りましょう!