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GW中の勉強について(「中1の壁」を迎える前に)

 ↓ あとでじっくり読むときに便利

GWを迎え学校の授業もストップするこの期間。
中1で、入学当初につまづいてしまった人にとっては、それを取り戻す絶好の期間です。


宿題や部活・家庭での行事が目一杯入っている人も多いとは思いますが、
楽しみながら、そのつまづきを1つ1つ取り戻し、立て直していきましょう。


何せ5月からは(すでにもう始まっている人もいるかもしれませんが)、
文字式の授業が始まります。
コレが「中1の壁」と言われるもの。


算数と数学の大きな違いは「文字を使った計算」
これまでの数字の計算から大きく舵をきることになり、
一気に苦手意識を持つ生徒が激増するのです。


この壁を越えていかないと、
その先にでーんと控えている「方程式」や「グラフ」も理解があやふやになる可能性が・・・


計算練習は、スポーツに例えると「基礎体力」の部分。
十分に基礎体力がないと、
いかにすばらしい発想の持ち主であっても、結果として伸びきらないこともあります。


そこで、今回はGWでやっておくべき中1数学について、勉強法の紹介をしていきます。

 

小学校の内容、完璧ですか? 

まず、小学校の頃から計算が苦手だという人は、
小学校でやった計算問題の復習から始めましょう。
特に、分数計算が必須です。


数学の世界では、小数⇒分数へとシフトしていきます。
逆数の考え方や通分に苦手意識のある人は、
簡単なドリルでいいので、やりきって自信をつけることをオススメします。

 

 

中学内容でオススメの計算力アップ法

次に、中学に入ってからの復習だと、負の数が混在した計算練習が必要です。
詳しい授業形式の記事はあらためて後日記載しますが、
ここでは負の数の計算も絡めて、計算力を楽しみながら上げる方法をいくつか紹介します。

 

1つは、タイムアタック勉強法
【用意するもの】
 計算ドリル(何回も使うことを想定)、ストップウォッチ(キッチンタイマーでもOK)
【方法】
① ドリルを見て、自分がかかるであろう予想時間を書く
② 時間を計りながらドリルを解く
③ 予想時間とのギャップを確認する
これを複数回(最低3回)繰り返す。
【メリット】
・計算力があがる
・時間を計るので、短くしようとするモチベーションが出て、集中力があがる
 (脳をフロー状態にします)
・繰り返し同じ問題を解くので、短縮されてモチベーションアップ


もう1つ、トランプ暗算バトル
【用意するもの】
 トランプ、ストップウォッチ(なくてもOK)
【方法】
① 同じスート(マーク)の13枚を取り出す。
② よくシャッフル
③ 裏向きにして、1枚ずつ表にしながら足し算をし、声に出していく
④ 13枚すべて足し算して、その時間を計る。
 (1から13までの合計なので答えは必ず91になります)


※負の数を取り入れるなら、
① 同じスートの13枚、赤と黒合計26枚用意
  赤は負の数、黒は正の数と考え、足し算をしていく
② 時間を計る。合計は必ず0になる。


以前、ドラゴン桜などでも紹介された方法ですが、
2人対戦でバトルするなど、競争心をあおりながらやっていくと効果的です。


この「トランプ暗算バトル」、私が授業していた頃は、
40人一斉にこれを行い、黒板にバスケでつかうタイマーを貼り付けて、
時間を計らせ、記載してらっていました。
40人一斉なので、なかなかの緊張感でしたね・・・


GWは苦手を克服する絶好のチャンス。
家族で楽しみながら取り組めるといいですね。


そして、すぐにやってくる文字式というなの「中1の壁」に立ち向かっていきましょう。