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ドラマ「こもりびと」からみる ひきこもりの方への光

 ↓ あとでじっくり読むときに便利

久々に涙が頬を伝ったドラマ
昨日放映されたNHKスペシャルドラマ「こもりびと」

 

40歳の引きこもりの青年と、
その親や周囲が衝突しながらも
解決に向けた第一歩を模索していくというお話でした。

 

私自身は
ドラマの情報は知っていて、
大河ドラマの流れで何気なく視聴していたのですが、

 

気づけば大粒の涙が流れるほど感じ入るものがあり、
かつて接していた不登校や引きこもりで悩む生徒のこと、
そこで苦悩する保護者の姿、
現在は親となった私が接するべき態度や気を付けることなどが
いろいろと浮かんできました。

 

今回は、ドラマの印象とともに当時のことを振り返りながら、
勉強や生活などで、気持ちが行き詰っている人たち、
その保護者の方たちへお伝えしたいことを、
不器用ながら、語らせていただきたく思います。

 

 

 

ドラマ「こもりびと」の紹介

 

少し触れましたが、
今回の「こもりびと」の紹介です。
(ネタバレは含みません)

 

10年以上に渡ってひきこもり生活を送る倉田雅夫(松山ケンイチ)。重いストレスを抱え働けなくなったことがきっかけだった。厳格な父・一夫(武田鉄矢)は元教師。地元でも尊敬を集める存在だが、雅夫の存在を世間から隠し、立ち直らせることも諦めていた。しかし、自らの余命宣告を機に、最後にもう一度息子と向き合うことに。一方の雅夫は、閉ざされた部屋の中で人知れず、ひきこもりから抜け出す道を必死で探っていたー。

(NHKのHPより)

 

www3.nhk.or.jp

 

 

「1人の人間」として関わるためのコツ

 

教員をしていた頃には、
たくさんの引きこもりの生徒と関わってきました。

 

種別もたくさんで、
定時制高校の生徒や、進学校の生徒、中学生など。

 

人はすぐに原因を求めようとしますが、
一概に書ききれないものがあります。

 

家庭環境や学校での環境、
成績面や進路のことなど複合的な要素もふんだんに含まれます。

 

原因の根本的な解決については、
専門家を交えて、チームとして当たっていく必要がありますが、

私自身が教員の時にどのように関わっていたのか、
今、親として自分の子どもが引きこもりになった時に
どのように対応しようとするか、それを記したく思います。

 

私が掲げているポイントはただ1つ
生徒と友達になる
ことです。

 

関わる以上は、教員と生徒、親と子供ではなく、
1人の人間と人間の関わりとして、接するように心がけました。

 

ただし、高校生の生徒に対しては、
新旧や卒業が関わってきますから、
現状や今後の深刻な話は、保護者を通じてか、
本人に対して、事実のみをありのままに伝えます。

 

・このままでは、(取り決め上)こうなってしまう
・こうやれば、今の身分(在籍校)で進級や卒業の道が見える

 

そこまで言った後は、
生徒とできる限り友達になろうとします。

 

 

趣味がつなぐ人と人との絆


高校生で引きこもることになってしまい、
学校に来れなくなった生徒がいました。

 

定時制の生徒だったのですが、
原因はTVゲーム「モンハン(モンスターハンター)」でした。

 

モンハンで生活リズムが狂ってしまい、
またクエスト失敗したときに、自暴自棄になってしまう
(アイテムなどすべて失ってしまいますので)
自暴自棄になると、親でも手が付けられない

 

たしかに、
楽しくて止め時が分からなくなる
大変面白いゲームではあります。

 

私はその当時まで、モンハンのことは名前は知っていましたが、
あまり詳しいところまでは分かりませんでした。

 

しかし、学校に来なくなった生徒と対等に話がしたい
そう考え、モンハンの勉強をしました。

 

ゲームを買い、攻略本も買い、
序盤だけでもゲームを頑張って進めてみました。
……結果、見事に私人がハマりました(笑)

 

その新鮮な記憶を持って、
その生徒のところに家庭訪問に行くのです。

 

現状と、学校の成績や出席日数は伝えた上で、
ひと段落したら、モンハンの話を始めます。

 

「このクエストの進め方が難しいんだけど、どうすればいい?」
「いっつも動作が大きくて、その間に攻撃を食らってしまうけど、どの武器が俺にはおススメかな?」
など、相手を師匠のように立てながら、相談を始めるのです。

 

生徒は、最初はきょとんとします。
教員のくせに、こいつは何を言ってるんやと。
堅苦しい話はしないんかと。

 

きょとんとしているので、私から話をします。
「せっかく、あなたがはまったんだから、俺もやってみたいじゃん。そうすると見事にはまっちゃってさ。だから教えてくんない?」

 

最初は、ぽつりぽつりと攻略のヒントだけを伝えてくれて、
それで終了。


こちらは、感激した!ありがとう!と伝えます。

 

そして、それを繰り返していくうちに、
少しずつ、奥深くまで語ってくれるようになります。

 

BGMの話や、オンラインだとうまく攻略できた話。
気づいたら時間だけが過ぎているという話まで……
少しずつ、自分の内面も話を始めるのです。

 

その間は学校に来なさいという話は一切しません。
だって友達だもん。

 

帰り際にも「また来るわ~」この一言のみ。

 

ただし、保護責任のある保護者に対しては、
話した内容をそのままを伝えます。
該当生徒の心境や考え方、今の気持ちなどを。

 

ただし、必ず注意をすることがあります。
本人の言うことを全否定はしないでください
ということ。

 

親子ですから、意見の相違はあると思いますが、
全否定は本人の人格の否定になりかねません。

ですので、全否定だけはやめてくださいと。


その後、彼はぽつぽつと学校に出席するようになりました。
登校すると、私の方から彼に寄って行って、モンハンの進捗具合を確認します。

 

私の知らない単語もかなり飛び交うのですが、
それをすべて感心しながら受け入れます。
そして「また教えてな」と言って、
本来私が言いたかった話も、少しします。

 

そうやって徐々にですが
人間関係を構築していきました。

 

彼が私のことをどう思っていたのかは分かりません。
結果だけで言うと、卒業は無事にしてくれました。

 

ただ、卒業後の進路が決まらず、
10年以上前の話ですが、連絡も途絶えている状態です。

 

卒業後に私が転勤してしまい、
アフターフォローができなかったことには悔いが残りますが、
世界の中で、受け入れてくれる人が誰かはいること、
その中でコミュニティを作っていけば生きていけること

 

そのことが、当時の彼の心にタネを蒔いていて、
少しでも芽が出ていればなと思っています。

 

 

まとめ すべての人に計り知れない価値がある

 

今回の「こもりびと」
考えさせられる最後が待っています。

 

ドキュメンタリー要素を十分に含んでおり、
簡単にはいかない現実と、
受け入れなくては進めない葛藤を同時に感じ、涙しました。

 

引きこもりになってしまう原因はいろいろありますが、
そこから社会復帰するには、
通常の人が考えている以上に、
本人にも、周囲の人にも、
相当な労力と負担がのしかかります。

 

でも、
・自分のことをそこまでじっくり問い詰めることができ、
・周囲の人も当人をそこまでじっくり考えることができる

 

そういう考え方ができるようになれば、
この時間は決して無駄とはならない、そう考えます。

 

少なくとも、
私は不登校での引きこもりの生徒と何人も接しました。

 

たしかに、
周囲は仕事として接したと外見上、見るでしょう。
しかし、私個人としては、
本当に友達となるべく、理解者の1人となるべく、
接してきたつもりです。

 

上手くいったのかどうかは、正直分かりません。
その後の人生が幸せなのかどうかも知る由もありません。

 

しかし、生きている価値はあるし、ひとりではない
その感覚だけはずっと持ち続けていてほしい。
そう思ってタネを蒔き、今も思い続けています。

 

現在は、教職を離れていますので、
会社員として、
悩みを抱えている後輩の話をよく聞きます。

 

社会に出ると、
そういう弱みすら聞いてくれる人は少なくなります。

 

私はそういった人たちの声に少しでも、心を傾けて聴き、
その人の心の中にある「芯」を、「軸」を芽吹かせられたらいいなぁと
思っています。

 

直接的な業務とは、全く関係はないところではあるのですが、
そこで培った人間関係がやがて、
会社の内外で活きてくるのではないかと思っているのです。
結局、人は人なしでは生きていけないのですから。

 

人にとって「水」のような存在でありたい
そう思う、亀きちです。

 

今回のドラマ「こもりびと」
当時を、今を、そしてこれからを
たくさん考えされられるいいお話でした。


当ブログでも、問い合わせをいただくようになりました。
本当にありがとうございます。

 

私の中で思うことや勉強アドバイスは、
できる限りお返事しております。

 

もし、数学をきっかけに人生が浮上するのであれば、
(もちろん、雑談でも構いませんが)
それに勝る喜びはありません。

 

楽しんで、日々半歩ずつでも前進していきましょう。

 

 

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