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教員から見た中学数学までに身に着けること 計算編

 ↓ あとでじっくり読むときに便利

前回に引き続き、数学村へ入村するまでに
身に着けておいてほしいことの第4弾。

 

今回のテーマは「計算」
計算といっても幅が広いですが、
今回はその中でも「計算スピード」に焦点を当てます。

 

私が教員をしていた頃に感じた残念な経験

 

それは、
中学数学の世界に入って、
思考能力が抜群の生徒がいたんです。
頭の回転が鋭く、発想が実に早く的確。

 

でも、肝心の計算スピードが速くなく、
解答にたどり着くまでに時間がかかる。

 

小学校の頃にスピードアップを培っていれば、
もっと早く覚醒したのに……
と感じたものです。

 

計算スピードが高ければ、
思考したことを一気に解答の形に持って行くことができる。
さらに、思考にじっくり時間をかけることができる。

 

まさに、一石何鳥にもなるのです。

 

今回は、中学校の初期で紹介してほしいこと。
あるいは、春休みの間やちょっとしたときに鍛えてほしいことなどを、
まとめていきたいと思います。

 

 

計算練習は体力づくり

 

 

スポーツに欠かせないのが基礎体力。

勉強でも同じことが言えます。

 

国語なら読解力、英語なら単語力ですかね。
数学で例えるなら、計算力です。

 

その基礎体力をつけるという意識を、
早い段階で持てるかどうかで、
基礎体力のつき方、すなわち計算力のつき方が変わってきます。

 

中学受験などを経験している人は、
このあたりの計算力には、
自信を持っている人も多いことでしょう。
その気持ちをしっかり持って中学の世界に入れば大丈夫。

 

危険なのが、
中学に入ってから、一生懸命勉強すると思っている人です。


中学に入った途端に、
内容も問題の複雑さも一気にレベルアップした!
そのように感じる人も多く出てくることと思います。

 

ですので、春休みの今こそ、
小学校の加減乗除の計算は、
ぺらぺらにできるようにしておきたいところです。

 

なぜなら、
中学数学に入ると、すぐに中学数学最初の関門、
負の数が入ってきます。

 

正の数とはある意味、逆の考え方をしなくてはいけない計算方法。
その魔法に惑わされることなく、自信を持って突き進むためには、
今の間に自分の計算力に、自信を持っておくことが大切なわけです。

 

 

計算練習を手軽に鍛えるために

 

 

では、どのように計算練習をしていけばいいのか、
私がかつて、授業で実践した例を1つ挙げようと思います。

 

名付けて
「トランプ計算」

 

【方法】
① 好きなスート(マーク)の札13枚をとる(A~K)
② よく切って、裏返しにして持つ
③ 場に出していき、暗算で答えを唱える
④ 最後の1枚を出したときに、1~13までの和(91)になればクリア

補足 時間を計ってもおもしろい!

 

授業の最初でやるもので、
頭のトレーニングにはもってこいです。

 

授業でトランプを持ってくるということで、
生徒は大変はしゃいでいたことを覚えています。

 

みんな一斉にし、タイムを計っていくので、
最後の方になるとプレッシャーが……
特に、参観日の授業でやってみたのですが、相当焦ってしまう生徒も……

 

トランプ購入リンクを貼っておきますね  

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さらに、負の数の計算を授業で扱った後は、
次のようにバージョンアップします。

 

①’ 好きなスートの黒と赤の札それぞれ13枚、合計26枚をとる
② 同じ
③ 場に出し、黒は足し、赤は引いて、答えを唱える
④ 最後の1枚を出したときに、和が0になればクリア

負の数も交えるので、マイナスの計算練習にもなります。

 

これはさらに効果も高く、
授業参観で来られた保護者の方も、
「おーっ」という声をあげられていました。

 

トランプですので、2人対戦も可能。
ぜひお試しください。

あとは、かつて紹介した記事も再掲載します。
ご覧ください。

 

 

 

最後に 計算力で自信を持って数学の世界へ!

 

 

計算力があることは、大変大きな武器となります。
そして、その武器に甘えることなく、
考え方や思考力を鍛えていけば、
きっと中1数学の壁は越えられます。

 

先生方もそれを意識しながら、
基礎体力作り、これからの数学の基礎を養う。
この地道な作業を楽しく感じられる授業展開や取り組みを、
今の間に考えてみてはいかがでしょうか。

 

きっとその後の文字や方程式の計算で、
つまづく生徒が減ってきますよ。

楽しいアイデアがあれば、ぜひ共有していきましょうね。

 

 

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