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教員から見た中学数学までに身に着けること 割合編

 ↓ あとでじっくり読むときに便利

前回に引き続き、数学村へ入村するまでに
身に着けておいてほしいことの第3弾。

 

今回のテーマは「割合」
小学校の算数で最も不得意という児童が多い分野です。

 

割合の考え方は、
高校数学に進むにつれ薄れていきますが、
中学の文章題などでは、まだまだ考え方は使っていきますし、
理科の世界では、必須の知識となります。

 

割合が苦手という生徒は、
ぜひ中学入学~GWまでに、復習をしておくことをお勧めします。

 

その際に、教員や保護者は、
どのような働きかけをすればいいのかも、
併せて考えていきましょう。

 

 

実際の復習はGWまでにできれば十分

 


まず、「割合に関する授業」というものは、
中学数学では行いません。

文章題の解き方で登場したときに、
教員が復習程度で解説するくらいです。

 

ですので、5月のGW明けを目指してやっておけば十分です。

 

さて、ここで問題になるのが、
学校で詳しく解説することはないということ。

 

中学の先生方に対して、
このことを踏まえて、苦手克服の方策を2つほど提案します。

 

 

① 家庭で小学5年の教科書や問題集から復習を始める

 

 

割合が出始めて戸惑うのが小学5年生。
ですので、5年生の算数のドリルやプリント集(薄めの)を用意して、
それまでに解くよう、働きかけてはどうでしょうか。

 

もちろん、先生方が復習用のドリルを作成するという手もあります。

 

私でしたら、
GWの課題で「小学校の割合の分野」からの問題を出題します。

 

 

② 読書をしっかりする事を勧める

 

 

あとは、基本となりますが、活字にたくさん触れることです。

 

なぜなら、
「本を読む力」=「日本語を理解する力」だからです。

 

英語がいくらできても、
母国語である日本語を超えることはありません。
しっかり、日本語の文章を読んで、自然と理解できる子ことが、
割合や文章題を得意にする第一歩です。

 

読書をする時間は、
年齢が上がり学習時間の増加につれ、次第に減ってきます。

 

なるべく中学卒業の頃までに、
しっかりと本と戯れる機会を多く持ってほしいと思いますし、
生徒に、そのような指導をしてほしいなと願う一人です。

 

 

③ 取り急ぎのテクニックとして……

 

 

取り急ぎのテクニックとして1つ紹介します。

○○の という言葉が出てきたら、「の」を○で囲む

「の」の前の単語が比べる元となるものです

 

【例】
Aくんの所持金はBさん3倍である

 

AとBの所持金はどちらが多いかお分かりになりますよね?

 

「の」の前がBさんですので、Bさんが元になる量
すなわちAくんの方が、Bさんよりもお金を持っていることになります。
(Aくんのことを「比べる量」と算数では専門用語で言います)

 

日頃から文章に慣れ親しんでいれば、
この辺りは読めばすっと入るところかもしれませんが、
文章を読むことが苦手な生徒は、この部分でも苦しんでしまいます。

 

一つのテクニックとしては、
教員として持っておいて損はないかと思います。

 

 

最後に 数学も「文章読解」→「イメージ力」が大切!

 

 

先ほどの【例】ですが、
すごくまどろっこしく感じた人も多かったですよね。


私も例文の文章を打っていて、
想像以上の文字数になり、びっくりしました(笑)

 

文章を読むことによって、
その内容をイメージできるかどうかの差は、大きいと思います。

 

春休み中にやることがないと嘆くお子さんがいたら、
図書館や本屋へ足を運ぶことをおすすめします。
先生方も、たくさんの本に触れるよう声をかけていただきたく思います。

 

文章を読んでイメージする

 

これは、国語でも数学でも同じです。

イメージするものは違ってくることになりますが、
しっかり右脳で、国語なら情景や主張、
数学なら図形や数式が、イメージできることが重要となってきますし、
イメージができれば、苦手意識のハードルも下がってきます。

 

イメージ力、しっかり鍛えていきましょう。
そして、イメージ力を養うための授業を創ることを考えていきましょう。

 

亀きちの持っているそのあたりのノウハウは、
あらためて大量に紹介していきたく思います。

 

お楽しみに♪

 

 

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